父が定年後「マンション管理人になりたい」と言っています。「座っているだけで年収300万円」と聞いたそうですが、実態はどうなんでしょうか?

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父が定年後「マンション管理人になりたい」と言っています。「座っているだけで年収300万円」と聞いたそうですが、実態はどうなんでしょうか?
定年後の働き方として、マンション管理人に関心を持つ人は少なくありません。住まいの近くで働けそう、体への負担が少なそう、人と話す機会もありそう、といったイメージがあるからと考えられます。
 
一方で、「座っているだけで年収300万円」と聞くと、本当にそんなに楽な仕事なのか気になるでしょう。本記事では、マンション管理人の仕事内容や収入の目安、定年後に始める際の注意点を見ていきます。
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マンション管理人は本当に座っているだけの仕事?

マンション管理人は、正式には「マンション管理員」と呼ばれることが多い仕事です。主な業務は、住民や訪問者への対応、電話応対、共用部分の点検、業者の立ち会い、掲示物の管理、管理会社への報告などを行います。物件によっては、廊下やエントランス、ゴミ置き場の清掃を担当する場合もあります。
 
そのため、管理室で待機する時間がある仕事ではありますが、ずっと座っているだけとは考えないほうがよいでしょう。例えば、朝はゴミ出しの確認、午前中は共用部分の巡回、日中は宅配業者や住民への対応、夕方は点検結果の記録といった流れになることもあります。
 
また、住民からの相談や苦情を受ける場面もあります。設備の不具合、騒音、無断駐車、ゴミ出しのルール違反など、内容はさまざまです。自分だけで解決する必要はありませんが、管理会社へ正しく伝える力や、落ち着いて対応する姿勢は求められます。
 

年収300万円は狙えるが、働き方によって差が大きい

「年収300万円」は、マンション管理人として不可能な金額ではありません。厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、マンション管理員の賃金の目安として、全国平均で年収370万1000円と示されています。ただし、この数字だけを見て「誰でも300万円以上稼げる」と判断するのは早いでしょう。
 
実際の収入は、正社員、契約社員、パート、アルバイトといった雇用形態で大きく変わります。フルタイムに近い勤務であれば年収300万円前後を目指せる可能性がありますが、週3日勤務や午前中だけの勤務では、年収はかなり低くなります。
 
例えば、時給1200円で1日5時間、週4日働く場合、単純計算で月収は約9万6000円です。年間では約115万円となり、年収300万円には届きません。一方、月給20万円台前半の正社員や契約社員として働ける場合は、年収300万円に近づく可能性があります。賞与や手当が支給される職場であれば、さらに年収が上がることもあるでしょう。
 
つまり、「マンション管理人=年収300万円」と考えるのではなく、「どの勤務時間で、どの雇用形態か」を確認することが大切です。
 

定年後に始めるなら求人票で確認したいポイント

定年後にマンション管理人を始める場合は、給与額だけでなく、仕事内容の中身をよく確認しましょう。特に見ておきたいのは、「清掃の範囲」「勤務時間」「休日」「緊急対応の有無」です。
 
清掃が多い現場では、想像以上に体を使います。階段の掃き掃除、ゴミ置き場の整理、植栽まわりの確認などがあると、夏や冬は負担を感じやすくなります。腰や膝に不安がある場合は、面接時に「清掃はどの程度ありますか」と具体的に聞くと安心です。
 
また、住民対応の多さも確認しておきたいポイントです。マンション管理員は、管理会社や物件の契約内容に応じて、居住者からの問い合わせや相談を受けることがあります。対応の頻度や内容は職場によって異なるため、面接時に確認しておくと安心です。
 
人と話すのが得意な人には向いている一方、苦情対応が負担になることもあるため、自分に合う仕事かどうかも考えておきましょう。
 
さらに、理事会や総会への立ち会いがあるかも確認しましょう。土日や夕方に対応が必要な場合、生活リズムが崩れることがあります。定年後は健康管理も大切なので、「無理なく続けられる勤務条件か」を基準に選ぶことが重要です。
 

マンション管理人として無理なく働くために、仕事内容や条件をよく確認しよう

マンション管理人は、定年後の仕事として選びやすい職種の一つです。資格が必須ではない求人も多く、これまでの社会人経験や人との接し方を生かせる場面もあります。
 
ただし、「座っているだけで年収300万円」というイメージだけで始めると、実態との違いに戸惑うかもしれません。実際には、受付、巡回、点検、清掃、住民対応、報告業務など、細かな仕事が多くあり、収入も勤務時間や雇用形態によって差が出ます。
 
お父さまが興味を持っているのであれば、まずは複数の求人を比べてみるとよいでしょう。給与だけでなく、勤務日数、清掃の有無、住民対応の範囲、体力面の負担を確認すれば、働き始めてからのミスマッチを減らせます。条件が合う職場を選べば、定年後の生活にほどよい収入と生活リズムを加えられる働き方になるでしょう。
 

出典

厚生労働省 職業情報提供サイト job tag マンション管理員
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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