定年後も貯金をできるだけ減らしたくないので、月5万円ほど稼ぎたいと思っています。シルバー人材センターで実際にそれくらいの収入は得られるのでしょうか?

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定年後も貯金をできるだけ減らしたくないので、月5万円ほど稼ぎたいと思っています。シルバー人材センターで実際にそれくらいの収入は得られるのでしょうか?
定年後、年金だけでは毎月少し赤字になるため、「シルバー人材センターで月5万円ほど稼げれば貯金を取り崩さずに済む」と考える人もいるでしょう。全国シルバー人材センター事業協会では、全国平均として月8~10日働いた場合の収入を月3万~5万円程度と案内しています。
 
そのため、月5万円は十分考えられる水準です。ただし、毎月5万円が保証されるわけではありません。地域によって仕事量が違い、希望する仕事や就業日数を必ず確保できる制度でもないため、老後の家計では「毎月必ず5万円」と見込まないことが大切です。
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全国平均では月8~10日の就業で3万~5万円程度

公益社団法人全国シルバー人材センター事業協会は、会員の収入について、一定した収入は保証されないものの、全国平均では月8~10日就業した場合、月額3万~5万円程度と案内しています。
 
そのため、「定年後に月5万円を稼ぎたい」という目標は、シルバー人材センターでは非現実的な金額ではありません。たとえば月10日働いて5万円を得るなら、単純平均では1日5000円です。週2~3日程度働くイメージになります。
 
月5万円なら年間では60万円です。年金などで毎月の生活費をほぼ賄えていて、不足額が月5万円なら、その分だけ貯金の取り崩しを抑えられる計算になります。
 
同協会の令和6年度全国統計を見ると、近年の会員の月収は平均すると3万円台で推移していることがうかがえます。ただし、これは統計値から機械的に割り出した平均であり、あくまで推測・参考値です。
 
たとえば、令和6年度実績の契約金は3200億円、会員数全体が67万3942人となっており、単純計算すると1人当たり年間平均が約47.5万円、月換算では約3.96万円です。
 
ここから、センターの運営に必要な「事務費(手数料など)」が差し引かれた額が、会員に「配分金」として支払われていると考えられます。
 
令和5年度は、契約金3141億円/67万6756人で、単純計算では月1人平均換算額は約3.87万円。令和4年度は、3110億円/68万1739人、単純計算上では月1人平均約3.80万円です。
 
つまり、5万円は達成できる人もいる一方、全員が毎月5万円得ているわけではないでしょう。「月5万円くらいなら簡単にもらえる」と考えるより、「3万~5万円程度の範囲で、仕事量によって月ごとに変わる」と考えるほうが現実的だと言えます。
 

仕事には清掃・施設管理・事務などさまざまな種類がある

シルバー人材センターへ入会できるのは、原則として60歳以上で、健康で働く意欲がある人です。住んでいる市区町村のセンターで入会説明を受け、申し込みをします。
 
仕事の種類は想像以上に幅広くあります。庭木の剪定、草刈り、屋内外の清掃、駐車場・駐輪場管理、施設管理、一般事務、パソコン入力、販売、配達、チラシ配り、家事援助、育児支援などです。
 
体力に自信がある人なら屋外作業、事務経験が豊富なら受付やパソコン作業など、これまでの経験を生かせることもあります。ただし、希望した仕事が必ずあるわけではありません。
 
センターでは、多くの会員へ公平に就業機会を提供するため、ローテーションで仕事を担当する場合があります。「毎週月曜から金曜まで働きたい」と希望しても、そのとおりになるとは限りません。
 
地域によっても仕事量は違います。人口の多い都市部と地方では依頼される仕事の内容や件数が異なるため、実際に入会する前に地元センターへ問い合わせてみるとよいでしょう。
 

「毎月5万円を固定収入」にする前提では家計を組まない

貯金を減らさないために重要なのは、シルバー人材センターの収入を最初から満額で家計へ組み込まないことです。公益社団法人全国シルバー人材センター事業協会は、就業日数も収入も保証していないと明記しています。
 
たとえば春から秋までは月5万円分の仕事があっても、冬は仕事が減り月2万円になる可能性があります。逆に、繁忙期に仕事が増えるケースもあるでしょう。
 
そのため、老後の家計では「5万円×12か月=年間60万円が必ず入る」と計算するより、「年間30万~40万円でも生活が成立するか」など、少なめに見積もっておくほうが安心です。
 
入会前には地元センターで、「自分の希望する職種では月何日くらい働く人が多いですか」「月5万円程度を希望していますが仕事はありますか」と具体的に聞いてみましょう。
 
また、シルバー人材センターの働き方には、請負・委任と派遣などがあります。受け取る配分金については税務上の扱いも確認する必要があります。
 
年間の年金額やほかの収入によって確定申告などの必要性は変わるため、働き始めたら毎月の収入と必要経費の記録を残しておくと安心です。
 

まとめ

シルバー人材センターで月5万円を稼ぐことは、十分に可能性があります。公益社団法人全国シルバー人材センター事業協会も、月8~10日の就業で全国平均月3万~5万円程度と案内しています。
 
一方、月5万円は保証された給与ではありません。希望した仕事が常にあるとは限らず、就業日数も保証されていないため、月によって収入が変わる可能性があります。
 
定年後の貯金をできるだけ減らしたくないなら、まず年金などの収入と生活費の差額を確認しましょう。毎月3万円不足しているなら、最初から5万円を目標にしなくても、月3万円程度の仕事で貯金の取り崩しを大きく減らせます。
 
まず地元のシルバー人材センターで入会説明を受け、自分の体力や経験に合う仕事がどの程度あるか聞いてみるのがおすすめです。「月5万円を必ず稼ぐ場所」ではなく、「無理のない日数で月数万円の収入を得る場所」と考えると、定年後も長く続けやすいでしょう。
 

出典

公益社団法人全国シルバー人材センター事業協会 お仕事をしたい方Q&A
公益社団法人全国シルバー人材センター事業協会 令和6年度全国統計
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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