更新日: 2020.10.23 セカンドライフ

今年60歳になる人の貯蓄金額はいくら?自由に使えるお金はどれくらいあるの?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

今年60歳になる人の貯蓄金額はいくら?自由に使えるお金はどれくらいあるの?
自分が還暦を迎えた頃、いったい貯金はいくらあるのか、何にお金を使って生活しているのかなど、ちょっと気になりませんか?
実際、今年還暦を迎える人たちのライフスタイルや経済状況はどのようなものなのでしょうか。
 
PGF生命(プルデンシャルジブラルタファイナンシャル生命保険株式会社)が発表した、「2020 年の還暦人(かんれきびと)に関する調査」の結果(※)を見てみましょう。
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還暦祝い、嬉しいもの&嬉しくないものとは?

この調査は、2020年に還暦を迎える1960年生まれの男女2000名を対象に行われたもの。
まず、還暦祝いに何が嬉しいのかという回答を通じて、還暦人の心の内をのぞいてみましょう。
 
【嬉しいと感じる還暦祝い (複数回答)】
<イベントごとや行為>
1位:一緒に旅行に行く 30.2%
2位:食事会を開く 29.3%
3位:プレゼントをもらう 28.6%
4位:感謝の言葉をかけてもらう 22.6%
5位:一緒にお酒を飲む 17.2%
 
<プレゼント>
1位:旅行券 21.4%
2位:おしゃれな洋服・小物 14.8%
3位:花束 11.6%
4位:お酒・嗜好品 11.4%
5位:お菓子・食品 10.0%
 
いずれも1位は旅行関連でした。コロナ禍で遠出がしにくかったこともあり、旅行欲がわきあがっているということも関係しているのかもしれません。
 
一方、還暦祝いにもらいたくないものはどういうものなのでしょうか。
 
【嫌だ・遠慮したいと感じる還暦祝い(複数回答)】
<イベントごとや行為>
1位:赤いちゃんちゃんこを着る 68.4%
2位:マッサージをしてもらう 15.4%
3位:一緒にお酒を飲む 11.7%
4位:家族写真を撮る 10.8%
5位:感謝の言葉をかけてもらう 8.8%
 
<プレゼント>
1位:夫婦ペアグッズ 26.0%
2位:記念品 22.8%
3位:花束 15.4%
4位:日用雑貨・文房具 11.8%
5位:健康・美容家電 11.7%
 
イベントごとでダントツ1位は、「赤いちゃんちゃんこを着る」でした。たしかにこれは、気恥ずかしかったり、いい歳なのに見せ物にされている感じがあったりするのが遠慮したいポイントなのかもしれません。プレゼントについては、夫婦ペアグッズを嫌う人が多い様子。これも気恥ずかしさから来るのかもしれません。
 
自分が還暦を迎えるときを想像してこのランキングを見ると、うなずける部分もありますね。親戚などに還暦祝いを贈る際にも参考にできそうです。
 

イマドキ還暦人の貯金・出費事情

では、還暦を迎える人たちの貯金・毎月の出費などお金に関することを見てみましょう。
 
【現段階の貯蓄金額 (配偶者がいる場合は夫婦2人分)】
1位:100万円未満 20.8%
2位:500~1000万円未満 12.0%
3位:1000~1500万円未満 11.9%
4位:100~300万円未満 11.6%
5位:3000~5000万円未満 9.9%
 
回答がバラけたものの、なんともっとも多かったのは100万円未満という結果でした。60歳の5人に1人は貯金が100万円未満という事実は、衝撃的といえるのではないでしょうか。
 
少し前に話題になった「老後2000万円」のラインで分けてみると、2000万円以下の人がおよそ65%、2000万円以上の人がおよそ35%ということに。多くの人は例のラインに到達していないことがわかります。
 
この結果を見る限り順調な貯金状況とはいえないかもしれませんが、自由に使えるお金についてはどれくらいあるのでしょうか。
 
【生活費を除いて、自由に使えるお金はどのくらいあるか (配偶者がいる場合は夫婦2人分)】
1位:5万円台 23.5%
2位:10万円以上 20.1%
3位:3万円台 14.4%
4位:2万円台 12.6%
5位:1万円台 11.8%
 
半数近くの人が月に5万円以上自由に使えるお金があるということで、回答を見る限り現段階でそこまで生活に困っているという人は多くはなさそうです。
 
しかし、ここから貯金するお金を工面することを考えると、趣味や息抜きに費やせるお金はかなり減ってしまいそうですね。
 

人生100年時代への備えは、やっぱりお金?

還暦を迎える人たちは、これからの人生でひと月あたりいくらくらい必要だと考えているのでしょうか。
 
【これからの人生(60歳以降)で、ゆとりある生活を送るためにひと月あたりに必要な金額はどのくらいだと考えているか(配偶者がいる場合は夫婦2人分)】
1位:30万~34万円台 27.9%
2位:20万~24万円台 15.8%
3位:25万~29万円台 11.8%
4位:50万円以上 10.3%
5位:40万~44万円台 9.9%
 
かなり現実的な金額が出てきました。もっとも多かったのは、月30万から34万円というもの。カツカツではなくゆとりある老後を送るためには、月にかなりまとまった収入が必要という実感があるようです。
 
最後に、人生100年時代への備えとして還暦人が行っていることを見てみましょう。
 
【人生100年時代への備えとして行っていること (複数回答)】
1位:体力づくり 38.8%
2位:健康診断の受診 33.2%
3位:貯蓄・資産運用 30.9%
4位:食生活の見直し 23.1%
5位:家計の見直し 19.9%
 
このランキングを見ると、なにはなくとも「健康」と「お金」が大切という思いが伝わってきます。たとえどちらが欠けても幸せに生活することは可能ですが、どちらもそろっていることに越したことはありませんよね。
 
還暦を迎える前から、健康と貯金に気を配りつつ日々生活していきたいものですね。
 
[出典]※プルデンシャルジブラルタファイナンシャル生命保険株式会社「2020 年の還暦人(かんれきびと)に関する調査」を実施」(株式会社共同通信ピー・アール・ワイヤー)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部


 

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