更新日: 2021.12.11 その他年金
40代こそしっかり見たい「ねんきん定期便」。ポイントを押さえて老後資金の見直しを
40代は老後資金について考え、状況によっては見直しを行うタイミングです。
今回はそんな40代の方に向けて、ねんきん定期便を確認する際のポイントについて解説します。
執筆者:柘植輝(つげ ひかる)
行政書士
◆お問い合わせはこちら
https://www.secure-cloud.jp/sf/1611279407LKVRaLQD/
2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。
ねんきん定期便とは
「ねんきん定期便」とは、毎年誕生日の月に送られてくるもので、年金の加入記録と重要な情報が記載されています。通常、はがき形式で送られてきますが、40代の方の場合、節目に当たる45歳では封書の形式で送られてきます。
【PR】資料請求_好立地×駅近のマンション投資
【PR】J.P.Returns
おすすめポイント
・東京23区や神奈川(横浜市・川崎市)、関西(大阪、京都、神戸)の都心高稼働エリアが中心
・入居率は99.95%となっており、マンション投資初心者でも安心
・スマホで読めるオリジナルeBookが資料請求でもらえる
ねんきん定期便で確認するポイントは?
ねんきん定期便を確認する際のポイントについて、はがき形式と封書形式で説明をしていきます。
加入履歴
まず確認したいのは年金の加入履歴です。年金の加入履歴には、以前から漏れや誤りが生じていることが指摘されており、特に転職歴があるケースで多いといわれています。
はがき形式であれば表面の「最近の月別状況です」と、裏面の「これまでの年金加入期間」を確認してください。
封書の場合は、2ページ目にある「これまでの年金加入期間」と、次ページ以降の「これまでの『年金加入履歴』」という部分を確認するようにしてください。
年金の受給には原則、120ヶ月以上の加入期間が必要となるため、受給資格期間を満たしているか、また厚生年金や国民年金など加入している年金の種類と時期に間違いがないか、これらの項目でチェックしておきます。
出典:日本年金機構 「令和3年度「ねんきん定期便」(ハガキ)の見方 50歳未満の方」
出典:日本年金機構 令和3年度「ねんきん定期便」35歳、45歳の方
出典:日本年金機構 「令和3年度「ねんきん定期便」35歳、45歳の方」
想定される年金額を確認
将来受け取れる年金額の目安を知っておくためにも、加入実績に応じた年金額も確認しておきましょう。
はがき形式では裏面の「これまでの加入実績に応じた年金額」を、封書であれば、1ページ目および2ページ目に記載されている「これまでの加入実績に応じた年金額」欄を見て、将来の年金額の目安から老後資金の予想をある程度は立てられます。
出典:日本年金機構 「令和3年度「ねんきん定期便」35歳、45歳の方」
保険料の納付状況を確認
年金保険料が未納となっていたり、納付していても漏れや誤りから未納、免除となっていることもあります。また、厚生年金の場合は納付状況だけでなく、標準報酬月額や保険料納付額も加入当時と比べて違いがないか確認しておくことが大切です。
納付状況については、はがき形式は表面の「最近の月別状況です」欄で漏れや誤りなどを、封書の場合は3ページ以降で厚生年金の標準報酬月額などを含めて確認できます。
ねんきん定期便を確認し、どう老後資金を見直すべきか
ねんきん定期便を確認したら、このまま65歳を迎えたときに年金を受け取れるのか、受け取れる年金額と、それまでに準備できる貯蓄などを合わせて老後に生活していくことができるのかを考え、必要であれば老後資金の対策を見直していくべきす。
例えば現時点で年金の受給資格期間を満たしていない場合、保険料の追納や65歳まで年金に任意加入して保険料を払っていくことを検討しましょう。
また、年金を受け取れても老後の生活資金が不足するという場合は、これから貯蓄額を増やす、iDeCoやつみたてNISAなど資産形成による老後資金の準備を始めてみるなど、状況に応じて見直しを進めていってください。
まとめ
ねんきん定期便を確認することで、老後資金について見直しが必要なのか知る目安にもなります。今回紹介したポイントを基に、40代のうちから早めに将来に備えるようにしてください。
出典
日本年金機構 令和3年度「ねんきん定期便」(ハガキ)の見方 50歳未満の方
日本年金機構 令和3年度「ねんきん定期便」35歳、45歳の方
執筆者:柘植輝
行政書士