35歳・45歳・59歳は年金定期便が封筒で送られてくるのはなぜ? はがきとどう違うの?
配信日: 2021.12.15
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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ファイナンシャル・プランナー
住宅ローンアドバイザー ,宅地建物取引士, マンション管理士, 防災士
サラリーマン生活24年、その間10回以上の転勤を経験し、全国各所に居住。早期退職後は、新たな知識習得に貪欲に努めるとともに、自らが経験した「サラリーマンの退職、住宅ローン、子育て教育、資産運用」などの実体験をベースとして、個別相談、セミナー講師など精力的に活動。また、マンション管理士として管理組合運営や役員やマンション居住者への支援を実施。妻と長女と犬1匹。
「ねんきん定期便」とは
「ねんきん定期便」は、自分の年金記録を記載したもので、毎年誕生月になると日本年金機構から郵送で送られてきます。実は、年齢によって、形式や記載されている内容には差があります。基本的には、はがきで手元に届くのですが、そこには直近1年間の情報が書かれています。
一方、35歳、45歳、59歳は節目の年とされており、その年になると封書で送られてくるように。そこには、年金に関するさまざまな情報が掲載されているのです。
日本年金機構において、なぜその年が節目であるかは、公表されていません。しかしながら、35歳は保険料の納付を20歳から始めると15年経過した時点で、45歳の場合は25年という計算になります。また、59歳は、年金の加入期間が終わって、支給される金額がほぼ確定する年でもあります。
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はがきの見方
はがきで送られてくる場合、そこには直近1年間に関する下記の項目が記載されています。
●紹介番号
●これまでの保険料納付額(累計額)
●お客さまへのお知らせ
●国民年金(第1号・第3号)納付状況
●加入区分
●標準報酬月額・標準賞与額・保険料納付額
●これまでの年金加入期間
●お客さまのアクセスキー
●音声コード
しかし、それ以外の内容については、50歳未満か50歳以上かで内容が異なってきます。まずは、50歳未満の場合をみていきましょう。
●これまでの加入実績に応じた年金額(昨年)
●これまでの加入実績に応じた年金額(今年)
●これまでの加入実績に応じた年金額
次に、50歳以上の場合です。
●老齢年金の見込み額
●老齢年金の見込み額(70歳まで遅らせた場合)
●老齢年金の種類と見込み額(年額)
「これまでの加入実績に応じた年金額」や「老齢年金の種類と見込み額(年額)」が表示されていない場合は、注意が必要です。年金加入記録に不備がある場合も考えられるため、年金事務所や街角の年金相談センターなどへ相談するようにしましょう。
節目に届く封書の見方
節目となる年には、封筒で書類が届きます。この封書は、「ねんきんネット」を利用し、「ねんきん定期便」の郵送を不要とした場合でも送られてきます。はがきの場合とは異なり、全加入期間における情報が掲載されているため、より丁寧にチェックしていくことが大切です。35歳、45歳、59歳では、下記の項目を確認することができます。
●照会番号
●これまでの保険料納付額(累計額)
●備考欄
●これまでの「年金加入履歴」
●これまでの厚生年金保険における標準報酬月額などの月別状況
●これまでの国民年金保険料の納付状況
35歳、45歳の時は、下記の項目が追加されています。
●これまでの加入実績に応じた年金額(去年)
●これまでの加入実績に応じた年金額(今年)
●これまでの年金加入期間
●これまでの加入実績に応じた年金額
一方、59歳の時に追加されるのは次の項目です。
●老齢年金の見込み額
●老齢年金の種類と見込み額(年額)
記載されている項目は、実に多岐にわたっています。封書の中には、年金加入記録確認用のチェックポイントが書かれた書類も同封されているため、参考にしながら確認していくようにしましょう。もれや誤りがある場合は、年金加入記録回答票を用いて日本年金機構へ知らせる必要があります。
隅々までチェックしておこう
年金加入記録が届いた時には、隅々までしっかりチェックしておくようにしましょう。万が一もれや誤りがあった場合でも、迅速に対応することができます。また、老後の資金計画を立てる際に、役立てることも。特に、封書で届く書類は、自分の年金に関する情報がすべて書かれているため便利です。届いた書類は、大切に保管しておくようにしましょう。
出典
日本年金機構大切なお知らせ、「ねんきん定期便」をお届けしています
日本年金機構「ねんきん定期便」の様式(サンプル)と見方ガイド(令和3年度送付分)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
監修:高橋庸夫
ファイナンシャル・プランナー