50歳からのねんきん定期便で新しく追加される情報とは?

配信日: 2021.12.16

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50歳からのねんきん定期便で新しく追加される情報とは?
国民年金に加入をしていると、日本年金機構からねんきん定期便という文書が届きます。ねんきん定期便に記載される内容に少し変化が生じるのが、50歳になったときです。この記事では、50歳以上の人のねんきん定期便の内容について解説をします。
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高橋庸夫

監修:高橋庸夫(たかはし つねお)

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50歳になるとねんきん定期便に新しい情報が追加される

日本年金機構から誕生日がある月に届くねんきん定期便は、その人のこれまでの納付状況や将来、どのくらいの年金が受け取れるのかを簡単な表にまとめてお知らせする書類です。
 
通常、50歳未満のねんきん定期便には、納付をした年金保険料から試算した老齢基礎年金や老齢厚生年金の年金額が簡単な書式で記載されます。50歳以上になったときのねんきん定期便で新たに追加されるが、老齢年金の見込み額という情報です。このような情報が追加されることで、受け取った人はより具体的に自分が受け取れる年金額が把握できるようになります。
 
50歳以上の人にお知らせされる老齢年金の見込み額は、年金の受給を開始する年齢別にそれぞれ1年間に受け取れる年金の見込み額がシミュレーション形式で表示されるのが特徴です。
 
国民年金は、受給を開始する年齢によって受け取れる金額が変わる制度です。50歳以上のねんきん定期便では、自分が年金の受給を開始する年齢のシミュレーションを見て、いくらぐらいの年金が受け取れるのかをチェックできる内容になっています。50歳以上のねんきん定期便に見込み額という情報が追加される大きなメリットは、年金を受給するのに最適な時期がイメージしやすくなることです。
 
受給を開始する年齢の欄を見て受け取れる1年間の年金額を比較することができれば、ライフスタイルや将来の年金以外の収入などを踏まえながら、いつ年金の受け取りを開始するのがベストかを考えることが可能です。
 
受け取れる年金の金額が多少減ってしまっても早く受給を開始したいのか、それとも、受給の開始が遅れてもできるだけ多くの金額を受け取りたいのかは、その人によって違います。見込み額を見てイメージをすれば、自分の人生設計に合った方法で年金制度が利用しやすくなるでしょう。
 

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50歳以上のねんきん定期便に追加される情報を見るときに注意したいこと

50歳以上のねんきん定期便は、書類が送付された時点での、その人の年金の加入状況をベースに見込み額がシミュレーションされています。現状の年金の加入状況がその後も続いた場合を想定して金額が算出されているため、後から加入する年金制度の種類が変わったり、毎月納付する金額に変化があったりすると、見込み額の金額が変わることは十分にあり得ます。
 
ねんきん定期便の見込み額を見るときは、あくまでも現状の状態を維持した場合のシミュレーションであることを十分に理解しておくようにしましょう。
 
特に注意をしたいのが、納付する年金保険料の金額が後に減ってしまった場合です。このようなケースでは、ねんきん定期便の見込み額に記載されていたシミュレーションの金額が、受け取れない可能性が高くなります。
 
納付漏れの時期などをうっかり忘れて過ごしていると、年金の受け取りを開始する時点で予想していた金額がもらえないかもしれません。年齢別のシミュレーションの金額が大きく変わってしまった場合には、人生設計そのものが狂ってしまうことも考えられます。
 
50歳未満方と同じく、50歳以上の方にもねんきん定期便は毎年送付されます。ねんきん定期便を見るときは、見込み額のシミュレーションをこまめにチェックしておくのがベストです。
 

ねんきん定期便は細かい部分まで見ておこう

20代や30代の若い頃は、ねんきん定期便の内容をあまりよく見ていなかった人もいるかもしれません。50歳以上の人は、そろそろ年金の受給開始の時期が近づいてくる年齢です。自分の将来の生活をしっかりと築いていくためにも、ねんきん定期便が届いたら文書の細かい部分まで内容を確認しておくことが大切です。ねんきん定期便を人生設計に賢く役立てていきましょう。
 
【出典】
日本年金機構年金Q&A(「ねんきん定期便」の概要)
日本年金機構大切なお知らせ、「ねんきん定期便」をお届けしています
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 
監修:高橋庸夫
ファイナンシャル・プランナー

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