50歳から変わる「ねんきん定期便」。新しい項目は何が分かるの?

配信日: 2021.12.21

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50歳から変わる「ねんきん定期便」。新しい項目は何が分かるの?
毎年送られてくる「ねんきん定期便」には、年金の加入記録に関する大切な情報が記載されています。
 
ねんきん定期便の記載内容は50歳から変わりますが、どういった項目に変更があり、そこから何が分かるのか、50歳からのねんきん定期便について解説します。
柘植輝

執筆者:柘植輝(つげ ひかる)

行政書士
 
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。

ねんきん定期便とは?

ねんきん定期便は、公的年金の加入者に対して年金制度への理解と自身の年金の加入記録の確認を目的に、日本年金機構より毎年、誕生月に送られてきます。ねんきん定期便は、年齢によって形式や記載内容が異なっています。
 


出典:日本年金機構 「大切なお知らせ、『ねんきん定期便』をお届けしています」
 

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ねんきん定期便は50歳からどう変わる?

まずは50歳未満と50歳以上で、ねんきん定期便の内容がどう変わるか、節目の年以外(はがき形式)を例に表面と裏面に分けて見ていきましょう。
 


出典:日本年金機構 「『ねんきん定期便』の様式(サンプル)と見方ガイド(令和3年度送付分)」
 

出典:日本年金機構 「『ねんきん定期便』の様式(サンプル)と見方ガイド(令和3年度送付分)」
 
まずは表面を見比べてみます。50歳以上では、50歳未満のときは裏面に記載されていた「これまでの保険料納付額(累計額)」という項目があります。これは文字どおり、これまで納めた保険料の額が分かるものです。
 
続いて裏面について見ていきましょう。
 

出典:日本年金機構 「『ねんきん定期便』の様式(サンプル)と見方ガイド(令和3年度送付分)」
 

出典:日本年金機構 「『ねんきん定期便』の様式(サンプル)と見方ガイド(令和3年度送付分))」
 
50歳以上になると、50歳未満ではなかった「老齢年金の種類と見込額(年額)」という欄が新たに追加されています。
 

「老齢年金の種類と見込額(年額)」で何が分かる?

50歳から追加される「老齢年金の種類と見込額(年額)」を見ることで、現在の年金の加入条件が60歳まで継続すると仮定した場合、1年間に受け取れる年金の見込額を国民年金と厚生年金に分けて確認することができます。
 
注意したいのは、ここで確認できる年金額は確定した金額ではなく、あくまでも仮定の見込額であるということです。
 
今後、年金加入期間中に転職したり、保険料が未納となるなど年金の加入状況に変化があれば、実際に受け取れる年金額は記載されている現時点での見込額と乖離(かいり)していきます。
 

まとめ

50歳からは毎年のねんきん定期便に、「老齢年金の種類と見込額(年額)」が記載されるようになります。これによって将来受け取れる年金の見込額を毎年確認することができ、老後のライフプランが立てやすくなります。
 
ただし、ねんきん定期便で確認できるのは、あくまでも見込額です。自身の年金の加入状況や年金制度自体が変わることで見込額に変化があっても、老後資金については柔軟に考えていけるようにしてください。
 
出典・参考
日本年金機構 大切なお知らせ、「ねんきん定期便」をお届けしています
日本年金機構 「ねんきん定期便」の様式(サンプル)と見方ガイド(令和3年度送付分)
 
執筆者:柘植輝
行政書士

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