更新日: 2022.01.18 その他年金

障害年金の手続きが難しい…社労士に依頼した場合の料金相場は?

執筆者 : 柘植輝

障害年金の手続きが難しい…社労士に依頼した場合の料金相場は?
障害者を支えるための公的制度の1つに障害年金があります。しかし、障害年金の申請手続きを自身で行うのが難しいという方もいるでしょう。そういった方のために、社労士の先生の中には障害年金の申請手続きの代行を受任している方もいます。
 
自身では障害年金の申請手続きができない方が、社労士の先生に申請代行を依頼した場合、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。料金の相場について確認していきます。

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柘植輝

執筆者:柘植輝(つげ ひかる)

行政書士
 
◆お問い合わせはこちら
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。

着手金の有無を確認

社労士の先生には、障害年金の申請代行に当たって着手金を請求する方もいれば、着手金が発生しない完全成功報酬制で依頼を受けている方もいます。最近では完全成功報酬制の先生も増えてきているのですが、社労士の先生全員がそうというわけではありません。
 
着手金はおおむね1万円から3万円程度です。ただ、この着手金は申請が失敗しても発生する費用であるため、その点が不安な方は完全成功報酬制の先生に依頼するといいでしょう。
 

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成功報酬を確認

着手金の有無にかかわらず、障害年金の申請代行を依頼し、受給に至ると成功報酬が発生します。この成功報酬はおおむね、下記のいずれか高い方の金額となることが多いです。

●振り込まれた年金の2ヶ月分相当額+消費税
●初回振込額の10%+消費税

ただし、成功報酬について最低金額が設定されているケースでは、上記のいずれかが最低金額に満たない場合、あらかじめ設定された金額となる可能性もあります。そのため成功報酬の算定基準はもちろん、最低金額の有無についても確認が必要です。
 

事務手数料や諸経費の有無を確認

障害年金の申請代行を依頼した社労士の先生へ支払う料金は、基本的には着手金と成功報酬となりますが、それとは別途、事務手数料や交通費、日当など諸経費が生じることがあります。
 
これらは着手金のように、成功の有無にかかわらず発生する性質のものになります。諸経費が発生するケースはそう多くありませんが、念のため、依頼する前にはその点の確認も忘れないようにしてください。
 

費用だけにとらわれないこと

社労士の先生に障害年金の申請代行を依頼すると、ある程度の費用がかかります。この費用を低く抑えることばかりを考えると、望んだ結果とならない可能性もあります。
 
例えば、着手金を取らない代わりに対応が遅かったり、業務経験が浅いといった意味で料金が低く設定されていることもあるからです。
 
逆に着手金が発生し、成功報酬も高めではあるが対応が早く、結果的として早期に障害年金が支給され、トータルでは多く年金を受けられる場合もあります。
 
仮に成功報酬だけで考えたとしても、障害基礎年金(障害等級1級)でも18万円程度の費用はかかることが想定されます(成功報酬として年金額の2ヶ月分相当額+消費税を想定)。
 
高額な依頼になるからこそ相場感を知っておき、費用についてはそこから逸脱しない範囲で検討し、社労士の先生の能力や方針にも比重を置いて考えるべきです。
 

障害年金の手続きを依頼するなら相場を知ることが大切

社労士の先生に障害年金の申請代行を依頼する場合、成功報酬のほか、着手金などが発生することがあります。しかし、費用にとらわれ過ぎると申請が遅くなったり、最悪は申請に失敗して損をしてしまうことになるかもしれません。
 
せっかく社労士の先生にお願いするのであれば、確実かつ迅速に障害年金が受けられるよう、相場を参考にしながら自身の考え方に合致し、できるだけ安心して依頼できる先生を選択するようにしてください。
 
出典
日本年金機構 障害基礎年金の受給要件・請求時期・年金額
 
執筆者:柘植輝
行政書士