更新日: 2022.04.18 年金

私はいくらもらえるの?50歳代になったら見てほしい「ねんきん定期分」の2つのポイント

執筆者 : 秋口千佳

私はいくらもらえるの?50歳代になったら見てほしい「ねんきん定期分」の2つのポイント
毎年誕生月に届く「ねんきん定期便」については、「必ずチェックします」という人もいれば、「必ず見るけど意味が分からない」「意味が分からないから初めから見ません」という人もいるでしょう。
 
しかし、この定期便は老後の生活には欠かせない収入の1つである年金の「収入見込み額」のお知らせなので、本当はとても大切です。
 
そこで、今回は50歳代になったら「ねんきん定期便」のここだけは見てほしい、というポイントを解説します。今までしっかりチェックしていた人もそうでない人も、確認してください。
 
秋口千佳

執筆者:秋口千佳(あきぐちちか)

CFP@・1級ファイナンシャル・プランニング技能士・証券外務員2種・相続診断士

50歳以上に届くねんきん定期便はそれまでのものとは違う

49歳まで届いていた「ねんきん定期便」と50歳以上になり届く「ねんきん定期便」とでは、書かれている内容が大きく異なります。
 
50歳以上の人に届くねんきん定期便には、年金が具体的に何歳からいくらもらえる、ということが書かれるようになります。つまり、より具体的な老後の収入額が分かるため、老後の生活に向けての計画が立てやすくなります。
 
もちろん、その情報は今の加入条件で過ごした場合のもので、例えば、サラリーマンの場合は、60歳までサラリーマンとして同じ金額の給料で働くという前提であり、途中で早期退職する、またはサラリーマンを辞めて事業を立ち上げる、など加入条件が変更となるようなことは想定されていません。
 

これまでの年金加入期間

では次に、ねんきん定期便で見てほしい2つのポイントを、その見方とともにお伝えします(※1)。
 
一つ目は、「これまでの年金加入期間」という項目です。その中でも大切なのは、「受給資格期間」です。この期間が120月を超えていないと、年金を受給することができません。ただし、例えば定期便が届いた時点で110月であっても、今が57歳であれば、60歳まで残り36ヶ月あるので、合計が110月+36ヶ月=146月となり120月を超えるため、受給資格はあるということになります。
 
万一、60歳までの残りの月数を足しても120月を超えないのであれば、過去の未納期間の金額を納めることで必要月数を超えることができるかを、できるだけ早くお近くの年金事務所に確認してみましょう。その際は、ねんきん定期便を見ながら確認を行うとスムーズにやり取りができるでしょう。
 

老齢年金の種類と見込み額

見てほしいポイントの二つ目は、「老齢年金の種類と見込額(年額)」です。特に見てほしいのが「受給開始年齢」と「(1)と(2)の合計」です。これは、何歳からいくら(年額)もらえるのか、というものです。
 
老後の計画を立てるのに、何歳からいくらもらえるかという情報は必ず必要になります。この情報をもとに支出である生活費などと比較して、足りない部分を預貯金などで補っていかなければならないからです。
 
そのうえで、もし今の預貯金などの金額でおおむね90歳までの生活が成り立たないということが分かれば、早急に働き方を見直す(60歳で退職する予定を65歳まで働くなど)、または支出を見直す(家のリフォームを考えていたがそのリフォームの規模を小さくするなど)など、老後の生活の見直しをしていく必要があります。
 
老後の生活の見直しについては、ファイナンシャル・プランナー等の専門家に相談してみてください。
 

国からの誕生日プレゼントはしっかり活用しましょう

毎年誕生月に送られてくる国からの誕生日プレゼント「ねんきん定期便」は、老後の不安を解決するための1つのアイテムです。このアイテムを国は無料で提供してくれています。また、「ねんきんネット(※2)」に登録すれば、今までの加入条件を変更した場合(例えば、会社を早期退職したり起業するという場合)に、受給できる年金額がどのように変更になるか、ということも試算できます。
 
「国の年金は当てにならない」という意見をよく耳にしますが、老後の生活において固定収入があることは、老後の不安を解消するために重要なことです。せっかくの誕生日プレゼント、しっかり活用しましょう。
 
出典
(※1)日本年金機構 ねんきん定期便」の様式(サンプル)と見方ガイド(令和4年度送付分)
(※2)日本年金機構 ねんきんネット 
 
執筆者:秋口千佳
CFP@・1級ファイナンシャル・プランニング技能士・証券外務員2種・相続診断士

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