更新日: 2022.05.24 iDeCo(確定拠出年金)

iDeCoとNISAはどっちをやった方がいいの? 具体的な違いを知りたい

iDeCoとNISAはどっちをやった方がいいの? 具体的な違いを知りたい
銀行に預金をしても利子がほとんどつかない現在、リスクの少ない投資で資産運用したいという人が増えています。
 
リスクの少ない投資としてiDeCoとNISAがよく話題に上がり、興味を持っている人も多いことでしょう。その一方で「2つの違いが分からない」「どちらを利用すればいいか分からない」と悩む人もいます。
 
この記事では、iDeCoとNISAの違いやそれぞれの特徴などを紹介します。

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・売却金のお使いみちに制限がないので自由に使えます
・家の維持にかかるコスト・リスクが無くなります
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FINANCIAL FIELD編集部

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iDeCoとNISAの特徴を解説

iDeCoとNISAは、どちらとも政府が主体となってすすめていますが、2つの制度は目的や内容がまったく異なります。したがって、目的に応じて使い分けることが重要です。内容をしっかりと把握して、自身に適した制度を選択しましょう。
 

iDeCoとは

iDeCoとは、「個人型確定拠出年金」のことです。私的年金制度の一種で、国民年金とは異なり、加入は任意となっています。
 
iDeCoは申し込みだけでなく、掛け金の拠出や運用方法も自分で選べるのが最大の特徴です。また、拠出・運用益・給付を受け取るときに、税制上の優遇措置を受けられます。
 
iDeCoは私的年金なので、職場が変わったり、退職して自営業や配偶者の扶養に入ったりした場合も続けることが可能です。個人年金の一種と考えてもよいでしょう。
 

NISAとは

NISAとは、毎年一定金額の範囲内で購入した株式や投資信託などから得られる利益が、非課税になる制度です。
 
一般的に株式や投資信託を売却した場合、利子や配当等に対して20.315~20.42%の税金がかかります。また、20万円以上の利益を得た場合は確定申告をしなければなりません。一方で、仮想通貨をはじめとする暗号資産は雑所得扱いになるため、最大で55%の税がかかります。
 
NISAは利益が非課税になるため、税金の支払いを心配することなく投資ができるでしょう。
 

NISAとつみたてNISAの違い

NISAには一般NISA・つみたてNISA・ジュニアNISAの3種類があります。
 
一般NISAは、株式や投資信託等を購入できます。非課税で投資できる金額は最大で年間120万円までで、非課税で保有できる期間は最長5年間です。
 
つみたてNISAは、非課税で保有できる年数が20年と長いですが、購入できるのは一定の投資信託のみで、最大で年間40万円までしか投資できません。つみたてNISAの方が非課税期間は長いですが、1年間に非課税で投資できる金額は、一般NISAの半分以下となっています。
 
なお、ジュニアNISAは年間80万円まで非課税で投資でき、非課税保有期間は5年となっていますが、2023年末で廃止が決定しています。
 

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iDeCoは利用できない人もいる

iDeCoは、もともと国民年金と厚生年金の差を埋めるために作られました。そのため、国民年金第一号被保険者(自営業者)は、最大で月額6.8万円まで掛け金を上げることができます。
 
その一方で、以下の年金加入区分者はiDeCoに加入できません。

・農業者年金の被保険者
・国民年金の保険料納付を免除されている人(障害基礎年金を受給している人は加入可能)
・企業型確定拠出年金加入者

ただし、企業型確定拠出年金でも、企業型確定拠出年金規約に個人型へ同時加入できると定められている場合は加入が可能です。
 
なお、制度改正により、2022年10月以降は企業型確定拠出年金加入者も、規約に定められていなくてもiDeCoに加入可能になります。
 

iDeCoとNISAどちらが向いている?

ここでは、iDeCoとNISAの特徴を踏まえたうえで、どちらの利用が向いているのか、それぞれの特徴を解説します。どちらを利用するか、選ぶ際の参考にしてください。
 
また、iDeCoとNISAは併用できます。併用すれば、よりお得に投資できます。併用する場合は、割合を決める際の参考にしてください。
 

iDeCoが向いている人の特徴

iDeCoは、自営業者の個人年金として活用するのがおすすめです。
 
企業勤めの会社員に比べて掛け金を多く掛けられるうえ、掛け金全額が所得控除の対象となるので節税対策にもピッタリです。元本割れのリスクはありますが、一般的な投資よりは低いといえるでしょう。なお、iDeCoには元本保証の商品もあります。
 

NISAが向いている人の特徴

NISAは、投資初心者に向いています。つみたてNISAは購入できる商品が限られていますが、長期・積立・分散投資に適した商品が選ばれており、一般の投資よりも元本割れのリスクが低くなっています。
 
定期預金代わりに始めてもよいでしょう。会社員でも自営業でも区別なく利用ができます。
 

それぞれの特徴を把握して選択しよう

iDeCoとNISAは低リスクで資産運用が可能な投資方法です。ただし、iDeCoは私的年金であり、NISAは一定期間、一定の金額まで投資の利益が非課税になる制度です。それぞれの特徴を把握して選びましょう。
 

出典

国民年金基金連合会 iDeCo公式サイト
金融庁 NISAとは?
国税庁 株式・配当・利子と税
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部