更新日: 2022.09.05 iDeCo(確定拠出年金)

iDeCoを預けている金融機関は途中で変更できるの?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

iDeCoを預けている金融機関は途中で変更できるの?
iDeCoは「引っ越したので、自宅近くの金融機関に」「結婚などで改姓し、新しい金融機関に」「転職・退職をした」など以外の理由でも金融機関の変更が可能です。ここでは、変更方法などを解説します。
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変更方法と注意点

iDeCoの金融機関変更手続きの流れは以下のとおりです。書類での申し込みが必要で、ネット申込だけでは完結できません。金融機関の変更の手続きは、変更先となる「新しい運営管理機関」で行います。
 

<変更方法>

  • 1.「変更先になる新しい金融機関」に、「加入者等運営管理機関変更届」や「預金口座振替依頼書」を申し込む。
  • 2.送られてきた書類に必要事項を記入し、指定された必要書類を添付して提出する。このときに掛け金の配分や資産の配分も決めておく。
  • 3.1~3ヶ月後に手続きが完了後、移換完了通知書や口座開設のお知らせ、IDやパスワードなどが通知される。
  • 4.新しい金融機関での、iDeCo資産配分指定を確認して運用を開始する

 

<注意点>

・変更先で、運用商品の買いなおしが必要

積み立てた資産は移換されますが、投資信託などの運用商品をそのまま持ち運ぶことはできず、一度売却されます。そして新しく「iDeCo」口座を作った金融機関の運用商品を選択し直します。
 
もし新しい金融機関に、それまで運用していたものと同一の投資信託があるとしても、「売却」から「再買い付け」の手続きを踏む必要があるのです。時価での移管になり、今までの積立情報(運用利回りなど)がリセットされます。
 
変更には約1~3ヶ月の事務処理期間が生じるため、その間は運用商品の売買ができなくなります。iDeCoの運営管理機関変更を申し込む前に、元本保証型商品に変更するのも検討してみましょう。
 

・変更に手数料がかかる

多くの場合、変更に手数料がかかります。この手数料には「運営管理機関変更時手数料」など、金融機関によって価格設定が異なります。iDeCo口座を移す場合について、手数料がかかる金融機関では約4400円程度です。 事前に手続きに関わる費用を確認しましょう。
 

変更先を選ぶポイント

「口座管理手数料」と、投資信託の「信託報酬」が両方低めなところを探すのも良いでしょう。
 
「口座管理手数料」とは、iDeCo口座を維持するために毎月支払う手数料のことです。
 

1.iDeCo口座がある金融機関に支払う手数料:0~400円程度
2.事務委託先金融機関に支払う手数料:66円
3.国民年金基金連合会に支払う加入者手数料(掛金納付の都度):105円

上記の3つに分かれています。金融機関によって手数料が変わるのは「1.iDeCo口座がある金融機関に支払う手数料」であり、最低でも「2」と「3」の合計171円は毎月差し引かれ、その部分が減ることはありません(最近では口座管理手数料を無料とする金融機関が増えてきました)。
 
「信託報酬」とは投資信託の運用時に支払う手数料で、年0.5~2.0%程度が一般的です。信託報酬率が高い分、差し引かれる信託報酬額が増えてしまいます。信託報酬が低い投資信託がある金融機関への変更を検討してみましょう。
 

時々、加入状況などを見直してみよう

iDeCoは原則60歳まで引き出せないので、長期で育んでゆくものです。自分のiDeCo口座の取引履歴を時々チェックして、自分の資産がどのように変化しているのか確認してみましょう。
 

出典

iDeCo公式サイト iDeCo加入者・運用指図者の方へ
iDeCo公式サイト iDeCo手数料について
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 

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