更新日: 2022.09.15 その他年金
ちゃんと見てる? 自分の年金記録を確認する「ねんきん定期便」
執筆者:北川真大(きたがわ まさひろ)
2級ファイナンシャルプランニング技能士・証券外務員一種
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
証券外務員一種
お金は生活するうえでなくてはならないものですが、単なる道具にすぎません。
「資産を貯める・増やす」の先を一緒に考えていきましょう。
●個人投資家として実体験に基づくアドバイスを行う
●お金との適切な「距離感」を保つ
●独立支援にも強い
●独身、一人暮らしの家計管理が得意
「ねんきん定期便」で分かること
35歳、45歳、59歳になる年は全期間の年金記録が記載されていますが、それ以外の年は直近1年間の年金記録しか記載されていません。年金記録は、「ねんきん定期便」はがきの表面で確認できます。
図表1
画像引用:日本年金機構「ねんきん定期便」の様式(サンプル)と見方ガイド
ただし、以下2つの内容に関しては、どの年でも累計の期間、金額で記載されています。
これまでの年金加入期間
国民年金や厚生年金に加入していた期間が、月単位で分かります。未納だった月は加入期間に入りません。ただし、国民年金保険料の免除を受けている人は、納めていなくても加入期間に入ります。
加入実績に応じた年金額(年金見込み額)と保険料納付額
加入期間の下に記載されているのが、加入実績に応じた年金額(50歳以上は年金見込み額)と保険料納付額です。これまでの加入実績に応じた年金額が、年額ベースで確認できます。累計の保険料納付額も分かるので、おおよそ何年ほど年金をもらえば納付額を上回るのかを把握することができます。
年金加入期間と保険料納付額は、「ねんきん定期便」はがきの裏面に記載されているので確認しましょう。
図表2
画像引用:日本年金機構「ねんきん定期便」の様式(サンプル)と見方ガイド
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いつでも年金記録が確認できる「ねんきんネット」
先述の通りねんきん定期便は誕生月に年1回送付されますが、住所変更の手続き漏れや紛失などで確認できない人もいるでしょう。そんな人は、「マイナポータル」から「ねんきんネット」と連携すると、年金記録がいつでも確認できます。
マイナポータルは、政府が運営するオンラインサービスです。行政手続きの検索やオンライン申請、行政機関からのお知らせを受け取ることができます。マイナンバーカードと読み取り対応のスマホがあれば、誰でもいつでもログインできます。
マイナポータル経由で「ねんきんネット」を確認したい人は、ねんきんネットとの連携を申請しましょう。マイナポータル上でいつでも申請可能で、翌営業日には年金記録が確認できるようになります。「ねんきんネット」なら、現在の保険料納付額に基づいて、将来受け取れる年金額の試算も簡単にできるので便利です。老後の資産形成でどれくらいお金が必要になるのかを正確に把握したいときに重宝します。
ただし、直近で転職、休職、退職した場合は試算通りにならないので、その点については注意しましょう。
将来の資産形成のためにも年金記録をしっかり確認しましょう
将来の年金額は、計算が複雑でイメージがつきにくいものです。自営業者で国民年金保険料だけを納めている人は、満額納付した場合の年金額からおおよそのイメージがつきますが、厚生年金を納めている人は給料によって年金額が変わります。
年金の受け取りは遠い未来の話だと思うこともあるかもしれません。しかし、老後の備えに「早すぎる」ということはないのです。少なくとも年に1回はねんきん定期便やねんきんネットを活用し、自分の年金がどれくらいになるのかをチェックし、将来の資産形成がどれくらい必要なのかを試算してみることをおすすめします。
出典
日本年金機構 大切なお知らせ、「ねんきん定期便」をお届けしています
日本年金機構 マイナポータルからの利用登録方法
執筆者:北川真大
2級ファイナンシャルプランニング技能士・証券外務員一種