ただし、公的年金は、誰もが同じように受給できるわけではありません。そのため、個々で自分が受け取る年金についての知識を得ておくことが必要です。
そこで、この記事では、自分のライフイベントに合わせた年金情報を簡単に調べられる「年金ポータル」について解説します。
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部（ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ）
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「年金ポータル」とは？
年金ポータルは年金制度の目的や仕組み、種類、手続きなど年金に関するさまざまな情報を、インターネット上で簡潔に紹介している、厚生労働省が開設したウェブサイトです。
難しい専門用語の使用をできるだけ避け、イラストや図などを用いながら分かりやすく解説されているため、これまで年金についての知識がなかった人でも理解しやすくなっています。
そもそも、年金の加入の形もライフスタイルも人によって違うため、知りたい情報は個々で異なるものです。基本的なことについて知りたいときでも、以前なら厚生労働省や日本年金機構、国民年金基金連合会など、あちこちのサイトを回って調べる必要がありました。
しかし、年金の情報がまとめられている年金ポータルを利用すれば、自分が知りたい年金の情報を簡単に調べられます。
「年金ポータル」で知ることができるのは？
年金ポータルでは、「わたしの年金」と「みんなの年金」の大きく2つの章に分け、年金について気になる情報をQ&A方式で、簡潔に解説しています。
「わたしの年金」で分かること
まず、「わたしの年金」で知ることができるのは、20歳になったとき、就職、結婚、出産をしたときなど、さまざまなライフイベントにおいて気になる年金の情報です。
例えば、20歳になったときの年金情報には、国民年金の加入手続きや学生納付特例などの解説があります。また、就職に関する年金情報として解説されているのは、就職や転職、退職時の年金の手続き、パートや自営業で働く人が加入する年金についてなどです。
ほかにも、自分が受給できる年金の見込額を確認する方法や、受給額を増やす方法、国民年金の保険料を支払えなくなったときや、海外で暮らすことになったときの対応などについても紹介されています。
「みんなの年金」で分かること
一方、「みんなの年金」で知ることができるのは、一般的な年金の情報です。年金制度がある目的や仕組み、日本の年金の今後などについて解説しています。
そもそも年金には、国民年金（基礎年金）や厚生年金といった公的年金のほかに私的年金もあり、「みんなの年金」では、私的年金にどのような種類の年金があるか、各私的年金の特徴などについても、具体的に分かりやすく紹介しています。
さらに、年金ポータルには年金の詳細な情報や関係機関の問い合わせ先を知ることができるサイトへのリンクも貼られているため、年金に関してより詳しい情報を知りたいときでも、リンク先に飛んで簡単に確認できます。
年金を後悔なく受け取るためにも「年金ポータル」は上手に活用しよう！
年金ポータルでは、年金の一般的な知識から自分に関わるライフイベントに関連した情報まで、幅広く知ることが可能です。すでに年金を受け取っている人だけではなく、これから年金保険料を支払う人、支給を受ける人にも役立つ情報がたくさんあります。
保険料の納付や受給でミスを起こして後悔しないためにも、将来の資金計画をしっかり立てるためにも、年金ポータルを活用し、正しく年金の知識を習得しておきましょう。
出典
厚生労働省 わたしとみんなの年金ポータル
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
