更新日: 2022.10.11 その他年金
公的年金シミュレーターで「今どきの年金額確認法」をご紹介!
執筆者:羽田直樹(はだ なおき)
二級ファイナンシャルプランニング技能士
【経歴要約】
1983年兵庫県立宝塚西高校入学。野球部入部。高校3年生時生徒会長を務め、首席で卒業。
1986年同志社大学法学部法律学科入学。労働法専攻。大学時代は部員300名を擁するESSに在籍し、1回生時は英語弁論大会で関西3位に入る。3回生時はセクションリーダーを務める。英検準一級合格。ディベート・ディスカッションで英語本体と論理的思考を学ぶ。
卒業後、都市銀行入行。支店勤務を重ね、住宅ローン、カードローン業務に従事し、渉外担当に従事。証券外務員資格、FP2級資格を取得。
2008年には本店事務部門課長に就任。その後、新入社員研修講師を拝命、2012年には事務管理部門の責任者としてコンプライアンスオフィサー・内部管理責任者・衛生管理者2種資格を行使し金融機関の事務管理部門の中枢を務める。
特に、特殊業務である、相続トラブル 破産 不渡り 金融犯罪 口座不正利用 当局対応などに精通。警察、国税局、金融庁との交渉経験あり。
【保有資格】
英検準一級
証券外務員2種
FP2級
コンプライアンスオフィサー
証券外務員1種
内部管理責任者
衛生管理者2種
【スキルセット】
個人ファイナンシャルプラン
金融コンプライアンス全般(法令 規制関係 事故関係 個人情報保護)
【強みとエピソード】
ファイナンシャルプラン全般、金融商品の仕組み、口座不正利用や振込詐欺などの金融犯罪などのトピックをお伝えできればと思っております。
本店の管理職時代は日本を代表する大企業取引・全国一円からの苦情対応当局対応などユニークなエピソードを数多く抱えております。
また、ファイナンシャルプランナーと内部管理責任者の両資格を保有していることで『攻め』と『守り』の両側面からの見解を展開できるものと思っています。
●メガバンクの金融事務の実体験をもつファイナンシャルプランナー
●証券外務員一級の販売スキルと内部管理責任者としてのリスクマインドを持つフィナンシャルプランナー
●あらゆる相続案件の処理経験がある元メガバンカーのファイナンシャルプランナー
●当局対応などニッチな経験をもつファイナンシャルプランナー
公的年金シミュレーターとは
「公的年金シミュレーター」は厚生労働省が開発した、年金額を試算できるツールです。働き方、暮らしの状況やその変化に応じ、将来的に受け取ることができる年金の見込み受取額を算出することができます。
「今後の年収」「何歳まで働くか」「何歳から年金を受け取るか」など、簡単な操作で条件を変えることで、ライフプランの違いによって年金の水準感がどのように変化するか、イメージをつかむことができます。
専用のIDやパスワードは入力不要で、個人情報を登録することなく年金受給額を試算できます。照会結果をダウンロードして保存も可能です。
公的年金シミュレーターの使い方
公的年金シミュレーターの使い方には、「ねんきん定期便」を使用する方法と、使用しない方法があります。今回は、入力する手間がより少ない「ねんきん定期便」を使った公的年金シミュレーターの使用法を解説します。次の手順で、見込みの受取額を算出することができます。
・まず、スマホと最新の「ねんきん定期便」を用意
・「ねんきん定期便」のはがきに印字された年金見込み額試算用二次元コードを読み取る
・生年月日を入力し、試算ボタンをタップ
これで、「あなたの年金見込み受給額」が表示されます。試算結果はCSVファイルで保存が可能です。
公的年金シミュレーターで何が分かる?
「公的年金シミュレーター」を使うと、次のことが分かります。
・将来のライフスタイルに合わせた年金受給見込み額
「今後の年収」、「就労完了年齢」、「受給開始年齢」の各条件を簡単なスライド操作で調整するたびに、見込みの受給額がグラフで見える化されます。ライフプランの違いによる水準感の違いを、直感的に把握することができます。
・年金加入期間
「ねんきん定期便」の二次元コードを読み取ることで年金加入期間も表示されます。
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公的年金シミュレーターに関するよくある質問
公的年金シミュレーターは2022年4月に試験運用が始まりました。厚生労働省は普及、定着を図るため、初めて利用する方に役立つ情報を質問集としてまとめています。主な項目は図表1の通りです。
図表1
また、22年9月には厚生労働省が、公的年金シミュレーターを民間アプリと連携するアイデアを募る一般公募を開始しました。IT企業の技術力を生かした公的年金シミュレーターのレベルアップが期待されます。
年金の水準感を把握してライフプランの精緻(せいち)化を
このように「公的年金シミュレーター」を使用すると、将来的に受け取ることができる年金の見込み額が試算できます。本記事で紹介した「ねんきん定期便」を使った方法なら、入力の手間も最小限に抑えながらより簡単な操作で試算結果が表示されます。
老後の生活を支える重要な収入源の一つである年金の水準感を把握し、人生100年時代を見据えた長期的なライフプランを練るためにも、「公的年金シミュレーター」の利用を検討してみてはいかがでしょうか。
出典
厚生労働省 公的年金シミュレーター使い方ホームページ(試験運用中)
厚生労働省 「公的年金シミュレーター」のプログラムのオープンソース化に向けた運用実験の募集を9月15日から開始します
執筆者:羽田直樹
二級ファイナンシャルプランニング技能士