「ねんきん定期便」の見方って? 40代と50代はどこを見ればよいか解説

配信日: 2022.10.24

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「ねんきん定期便」の見方って? 40代と50代はどこを見ればよいか解説
ねんきん定期便は将来的な年金の受給額やこれまでの加入状況が記載されていますが、実は50歳から記載内容が異なることをご存じですか?
 
本記事では40代と50代の人に向けて、ねんきん定期便でどこをチェックしておくべきか解説します。特定の年齢で送られる封書に記載されている内容についても解説するので、あわせて確認してみてください。
川辺拓也

執筆者:川辺拓也(かわべ たくや)

2級ファイナンシャルプランナー

ねんきん定期便を40代と50代がチェックすべきポイントとは?

ねんきん定期便の種類は「節目年齢」と「節目年齢以外」に分かれます。通常、ねんきん定期便は誕生月にハガキで届きますが、節目年齢は封書で届きます。節目年齢は35歳、45歳、59歳です。
 
それでは、ねんきん定期便でチェックすべきポイントを、40代と50代に分けて解説します。
 

ねんきん定期便のチェックポイントー40代編ー

40代でねんきん定期便を見るときに、チェックしておきたいポイントは以下の4点です。
 

筆者作成
 
まずは、ハガキと封書に記載されている加入実績に応じた年金額を確認します。図表2と図表3で、加入実績、受け取れる年金額が記載されている部分を示していますので、現状の把握をするために確認しておきましょう。
 

 

 
次に、年金加入期間を確認します。年金加入期間は、ハガキの裏面と封書に同じ形で記載されているので、受給資格期間が120月以上になっているかを必ず確認しておきましょう。国民年金や厚生年金など、加入していた年金が複数ある場合、漏れや誤りがないかについてもしっかり確かめておくことが大切です。
 

 
次に、これまでの年金加入履歴をチェックしましょう。ハガキには直近の加入状況が記載されていますが、封書では過去に加入していた年金がすべて記録されています。
 

 

 
過去に転職や退職を経験している場合は、勤務先や資格の取得年月日に間違いがないか、確認してください。
 
最後に、国民年金保険料の納付状況を確認しましょう。年金加入履歴と同じく、過去に納付した国民年金が記録されています。国民年金保険料の納付状況は、封書でしか確認できないため、記載漏れや誤りがないか確認してください。
 

 
40代では、加入実績に基づく年金受給額が記載されているので、まだイメージを抱きづらいかもしれません。加入期間や加入履歴を確認して、間違いや抜けがないか確認しておきましょう。
 

ねんきん定期便のチェックポイントー50代編ー

50代では老後生活を設計するうえで、今後の年金額がいくらになるかをしっかり把握することが大切です。40代で解説した「年金加入期間」「年金加入履歴」「国民年金保険料の納付状況」に加えて、以下の2点もチェックしてください。

●受給できる年金の見込額
●受給を遅らせた場合の見込額

50歳を超えると、ねんきん定期便には「60歳までの加入を前提にした見込額」が記載されています。図表8と図表9を参考に、老齢年金の見込額を把握して老後の生活設計に役立てましょう。
 

 

 
また、50歳以上のねんきん定期便では図表9にあるように、繰下げ受給した場合の見込額も記載されています。
 

 
59歳で届く封書では、基礎年金と厚生年金に分けて、受給開始年齢で受け取れる年金の見込み額が記載されています。
 

 
資産や貯蓄の状況に応じて、年金をどのタイミングで受給すべきか計画する参考にしましょう。
 

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ねんきん定期便で記載漏れや誤りがあった場合どうすればいい?

記載漏れや誤りが見つかった場合は「年金加入記録回答票」に記入して郵送するか、近くの年金事務所に提出してください。
 

 
ねんきん定期便の内容に記載漏れや誤りがあると、将来的に受け取れる年金額が変わってしまう可能性が高まります。そのため、ねんきん定期便のチェックは欠かさず行いましょう。
 

ねんきん定期便を活用して老後の対策をきちんと行う


 
今回は、ねんきん定期便の見方を解説しました。ねんきん定期便は50歳から記載内容が変わります。本記事で紹介したポイントを参考に、40代では年金の加入期間や加入履歴に間違いがないか確認しつつ、現時点の年金受給額を確認しましょう。50代は年金の見込額が記載されているので、現在の資産や貯蓄状況と照らし合わせて、不足がないかをしっかり確認し、老後の生活設計の参考にしてみてください。
 

出典

日本年金機構 「ねんきん定期便」の様式(サンプル)と見方ガイド(令和4年度送付分)
 
執筆者:川辺拓也
2級ファイナンシャルプランナー

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