更新日: 2022.11.02 その他年金

【民間企業の中途退職者必見!】 あなたの企業年金、宙に浮いていませんか?

【民間企業の中途退職者必見!】 あなたの企業年金、宙に浮いていませんか?
「厚生年金基金があった企業に勤めて短期で退職した方」は、「企業年金連合会」から「基本年金」という終身年金を受け取れることがあります。
 
この基本年金については「ねんきん定期便」「ねんきんネット」には掲載・表示されず、また、かつて勤めていた企業から連絡が来ることもありません。必要な手続きをしないまま存在自体を忘れてしまい、せっかくの年金を受け取らない方が相当数いるようです。
 
本記事では、基本年金について解説し、ご自身・ご家族が対象者かどうか調べる方法を紹介します。
福嶋淳裕

執筆者:福嶋淳裕(ふくしま あつひろ)

日本証券アナリスト協会認定アナリスト CMA、日本ファイナンシャル・プランナーズ協会認定 CFP(R)、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、日本商工会議所認定 1級DCプランナー(企業年金総合プランナー)

リタイアメントプランニング、老後資金形成を得意分野として活動中の独立系FPです。東証一部上場企業にて、企業年金基金、ライフプランセミナー、DC継続教育の実務経験もあります。

https://www.fp-fukushima.com/

そもそも企業年金連合会とは


 
企業年金連合会は厚生労働大臣の認可により設立された「特別民間法人」であり、全国の「企業年金基金」「厚生年金基金」「企業年金を実施している企業」などを会員とする、企業年金実施主体者の連合体です(企業年金連合会によると、1000を超える年金基金・企業が加入しています)。
 
また、年金基金などを中途脱退した(中途退職した)本人の希望により、その人の年金資産を引き継いで年金を給付する年金通算事業なども実施しています(企業年金連合会によると、年間数百万人に年金を給付しています)。
 

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企業年金連合会の基本年金とは

企業年金連合会の基本年金とは、「老齢厚生年金の一部」と「厚生年金基金が独自に上乗せした年金」の合計であり、特徴は次のとおりです。

●支給開始年齢に到達した月の翌月分から受け取ることができます
●本人が亡くなるまで受け取れる終身年金です
●一時金(一括)で受け取ることはできません
●障害給付や遺族給付はありません

 

基本年金の対象者

「厚生年金基金があった企業に勤めたことがあり、2014年(平成26年)3月までに加入期間がおおむね10年未満で中途退職した人」は、基本年金の原資と記録が厚生年金基金から企業年金連合会に移されており、基本年金の対象者となります。
 
なお、厚生年金基金とは、かつて多くの企業が実施していた企業年金(退職年金)制度の一つです。国の厚生年金と名前は似ていますが、民間企業の制度です(厚生年金基金の仕組みは極めて複雑なため、説明は割愛します)。
 

基本年金を受け取るためには

基本年金を受け取るためには、支給開始年齢に到達した月に企業年金連合会から本人に郵送される「年金裁定請求書」に必要事項を記入し、企業年金連合会に提出する必要があります。年金裁定請求書は企業年金連合会が把握している住所・氏名宛てに送られます。
 
したがって、厚生年金基金の中途脱退後に(原資と記録が厚生年金基金から企業年金連合会に移されたあとに)転居したり、結婚などで姓が変わったりした場合、住所変更届または氏名変更届を企業年金連合会に提出していないと年金裁定請求書が届きません。
 

対象者かどうか調べる方法

「企業年金連合会の年金記録の確認」で検索できる企業年金連合会のウェブサイトで、対象者かどうかを調べることができます。心当たりがあればぜひ調べてみてください。そのためには以下を確認しておきましょう。

●基礎年金番号が必要です(年金手帳などに記載されています)
●年金手帳が複数冊ある場合、すべての基礎年金番号を試してください

宙に浮いていた終身年金が見つかるかもしれません!
 

出典

企業年金連合会 あなたの企業年金、お忘れではありませんか?
 
執筆者:福嶋淳裕
CMA、CFP(R)、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、1級DCプランナー

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