更新日: 2022.11.08 その他年金

【ちびまる子ちゃん】さくら友蔵は「年金」をいくらもらっていた?現代の価値で考えてみた!

【ちびまる子ちゃん】さくら友蔵は「年金」をいくらもらっていた?現代の価値で考えてみた!
昭和40年頃の日本の家庭の様子を等身大のキャラクターで描いた、さくらももこさん原作の「ちびまる子ちゃん」は、多くの人に親しまれるアニメ漫画です。登場人物の中でまる子と仲良しのキャラクターとして描かれているおじいちゃん、さくら友蔵は年金生活者だったことがうかがい知れます。
 
今回は、友蔵がもらっていた年金額を令和の金銭価値に換算するといくらになるのか、当時の国家公務員の初任給との比較も含めて紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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さくら友蔵がもらっていた年金とは

ちびまる子ちゃんのおじいちゃん、さくら友蔵はまる子の父、ひろしの父です。ひろしは次男でありながら実家の家業の八百屋を継ぐことになったと、作者のさくらももこさんのエッセー『たいのおかしら』に書かれているので、友蔵は八百屋を営んでいたことが分かります。自営業の友蔵は老齢基礎年金(国民年金)を受給できますが、老齢基礎年金を受給するためには一定期間保険料を拠出しなければなりません。
 
国民年金制度が始まったのは昭和36年4月なので、その当時既に高齢だった人は拠出によって受給資格期間を満たすことが不可能です。そのための救済策として老齢福祉年金の制度があり、友蔵も受給していたと考えられます。
 

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さくら友蔵がもらっていた年金額

「ちびまる子ちゃん」のアニメ番組で平成7年に放映された第18話「まる子おすし屋さんに行く」の巻のストーリーから、さくら友蔵がもらっていた年金額が計算できます。
 
友蔵は年金が入ったことから、誕生日が近いまる子に対して「何でも買ってやる」と豪語してしまいました。まる子はおもちゃ屋さんで、当時大流行していた5500円の「ローラースルーゴーゴー」を友蔵に買ってもらい、お昼ご飯にカウンターのあるお寿司屋さんへ連れて行ってもらうことになったのです。
 
そこは、お金持ちの同級生、花輪くんが行きつけのお店で、まる子は花輪くんが食べていたものと同じ特注の極上寿司をたらふく食べ、挙げ句の果てに家族へのお土産を買っていくことを友蔵に提案します。
 
最終的な寿司屋の勘定は7万5000円で、先ほどローラースルーゴーゴーを買ってしまったために500円足りず、友蔵は寿司屋の勘定を支払うためにローラースルーゴーゴーを返品に行ったという話です。このことから、友蔵がもらっていた年金は8万円と考えられます。
 

友蔵の年金額を令和3年の金銭価値に換算すると

日本銀行の公表資料によれば、昭和40年と令和3年の消費者物価指数を比較すると、令和3年の消費者物価指数は昭和40年の約4.2倍になっています。それをもとに友蔵がもらっていた8万円の年金を令和3年の金銭価値に換算すると、約33万6000円です。
 
昭和40年の国家公務員の初任給・上級(甲)は1万9610円でしたので、その金額と比べて4倍以上の金額が1回の支給月に支払われており、かなり高額だったことがうかがえます。令和4年度の老齢福祉年金額は39万8500円で4月、8月、12月の年に3回分割して支払われるので、1回あたりの支給額は約13万2833円です。友蔵がもらっていた年金額は令和4年度の老齢福祉年金と比べて約2.5倍になります。
 

さくら友蔵は令和の金銭価値に直すとかなり多額の年金をもらっていた


 
さくら友蔵は1回の支給月に8万円の年金をもらっていたことが、ちびまる子ちゃんのストーリーからうかがい知ることができました。この金額は令和3年の金銭価値に換算すると約33万6000円となり、当時の国家公務員の上級職の初任給の約4倍の金額です。当時と比べ、現代では物価などさまざまな面で異なっていますが、「孫のためにお金を惜しまない」という友蔵の心は受け継いでいきたいものです。
 

出典

ちびまる子ちゃん オフィシャルサイト 過去のおはなし 1995年
ちびまる子ちゃん オフィシャルサイト キャラクター紹介
鹿児島市 老齢福祉年金とはなんですか?
日本銀行 公表資料・広報活動 昭和40年の1万円を、今のお金に換算するとどの位になりますか?
人事院 国家公務員の初任給の変遷(行政職俸給表(一))
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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