更新日: 2022.12.17 その他年金
高年収会社員は老後の資金を貯める必要はない? 年収ごとにもらえる年金額をシミュレーション!
本記事では、年収ごとの受給できる年金額を紹介します。年金の仕組みについても解説するので、老後にお金の不安を感じている方や、将来どの程度年金がもらえるか気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
会社員は国民年金と厚生年金に加入する
会社員は、原則、国民年金と厚生年金に加入します。そのため、国民年金のみに加入するフリーランスや自営業者などに比べ、多額の年金を受給できます。
また、年金保険料の半額は会社負担となっており、保険料全額を自己負担する自営業者やフリーランスと比べ、お得に年金制度に加入できます。
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年収によって受け取る年金額が異なる
会社員が受け取る年金額は、働いている間に納めた年金保険料により増減します。
年収が高いほど、年金保険料は高いです。そのため、年収が高く働いている年月が長いほど、受給できる年金額は多額になります。
給与を受け取る際は、年収が高いほど多額の年金保険料が天引きされて、損に感じるかもしれませんが、将来受け取る年金は増えていることを覚えておきましょう。
年収ごとの65歳から受け取る年金額
1990年生まれ、22歳~60歳まで働く会社員の年収ごとの受給年金額を、厚生労働省の「公的年金シミュレーター」でシミュレーションしてみます。
65歳から受給を開始した場合のシミュレーション結果は、図表1のとおりです。
【図表1】
年収(働いている期間の年収は一定とする) | 受給できる目安年金額(年) |
---|---|
300万 | 138万円 |
400万 | 155万円 |
500万 | 178万円 |
600万 | 200万円 |
700万 | 217万円 |
800万 | 235万円 |
900万 | 259万円 |
筆者作成
年収900万円の会社員は、年間約260万円(月22万円)の年金を受給できます。生活費によりますが、年金だけで生活することも可能な水準です。
受給を75歳まで遅らせることも可能
実は、年金は受給時期を遅らせることが可能です。最長で75歳まで受給を遅らせることができ、その場合は65歳から受け取るときと比較し、年間受給額が84%も増額します。
年収ごとの75歳から受け取る年金額
図表1と同様の前提で、75歳から年金の受給を開始した場合の年収ごとの年金受給額は図表2のとおりです。
【図表2】
年収(働いている期間の年収は一定とする) | 受給できる目安年金額(年) |
---|---|
300万 | 254万円 |
400万 | 286万円 |
500万 | 327万円 |
600万 | 368万円 |
700万 | 400万円 |
800万 | 432万円 |
900万 | 477万円 |
筆者作成
年収900万円の会社員は、年間約480万円(月40万)もの年金を受給できます。一般的な水準の生活費であれば、年金だけで賄うことが十分に可能です。ぜひ、年金受給開始時期を遅らせることも検討してみてください。
年金だけで暮らせるかは生活費次第
今まで年金の受給額をシミュレーションしてきましたが、年金だけで生活できるかは生活費次第です。
いくら多額の年金を受給しても、生活費が年金受給額を上回っては、年金だけでの生活はできません。
年金額をシミュレーションしよう
老後を豊かに暮らすためには、お金の余裕が欠かせません。
「思っていたよりも年金が少なく生活が苦しい」という状態を避けるためにも、まずは将来受け取る年金額をシミュレーションしてみてください。年金だけでは生活が不安な場合は、若いうちから資産形成をすることが重要です。
また、予想していない大きな支出が発生することも考えられます。年金の受給額が多くなる見込みの方も、完全に年金に依存するのではなく、ご自身での資産形成も検討してみてください。
出典
厚生労働省 公的年金シミュレーター
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部