更新日: 2022.12.27 iDeCo(確定拠出年金)

【企業型DC加入者向け】「マッチング拠出」と「iDeCo」、どちらを選ぶべき?

【企業型DC加入者向け】「マッチング拠出」と「iDeCo」、どちらを選ぶべき?
企業型確定拠出年金(企業型DC)に加入している会社員の多くは、これまで個人型確定拠出年金(個人型DC[愛称 iDeCo])に加入できませんでしたが、2022年10月から、要件を満たせば企業型DCとiDeCoの併用が可能になりました。
 
本記事では、併用可能となる3つの要件を確認するとともに、併用可能かつマッチング拠出を選択できる人が悩みがちな「マッチング拠出とiDeCoのどちらを選ぶべきか」についての考え方を紹介します。

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福嶋淳裕

執筆者:福嶋淳裕(ふくしま あつひろ)

日本証券アナリスト協会認定アナリスト CMA、日本ファイナンシャル・プランナーズ協会認定 CFP(R)、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、日本商工会議所認定 1級DCプランナー(企業年金総合プランナー)

リタイアメントプランニング、老後資金形成を得意分野として活動中の独立系FPです。東証一部上場企業にて、企業年金基金、ライフプランセミナー、DC継続教育の実務経験もあります。

https://www.fp-fukushima.com/

企業型DCの加入者がiDeCoに加入するための3つの要件

企業型DCの加入者がiDeCoに加入するためには、次の要件すべてを満たす必要があります。
 

・企業型DCの事業主掛金とiDeCoの掛け金が拠出限度額の範囲内であること
・企業型DCで加入者掛金拠出(マッチング拠出)を選択していないこと
・企業型DCの事業主掛金とiDeCoの掛け金が月単位の拠出であること

 

企業型DCの事業主掛金とiDeCoの掛け金が拠出限度額の範囲内であること

自分はそもそも企業型DCとiDeCoを併用できるのか、併用できる場合、iDeCoの掛け金上限(拠出限度額)はいくらなのか、これらは人によって異なります。
 
企業型DCの事業主が一定の額を超えている人はiDeCoを併用できません(後述のマッチング拠出を選択することもできません)。まずは企業型DC運営管理機関の加入者向けウェブサイトにログインし、ご自身の現況におけるiDeCo拠出可能見込額を確認しましょう。
 

企業型DCで加入者掛金拠出(マッチング拠出)を選択していないこと

■マッチング拠出を導入していない企業型DCの加入者
 
この要件は無関係です。他の2つの要件を満たすかどうか確認しましょう。
 
■マッチング拠出を導入している企業型DCの加入者
 
「(1)マッチング拠出」と「(2)iDeCo」は二者択一です。「(3)いずれも利用しない(または、利用できない)」を加えると3パターンに分かれます。マッチング拠出を選択している人は、マッチング拠出の利用をやめた上で3つの要件を満たせばiDeCoを併用できます。
 

企業型DCの事業主掛金とiDeCoの掛け金が月単位の拠出であること

任意の月にまとめての掛金拠出でないこと(年単位の拠出でなく毎月の拠出であること)が必要です。
 

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マッチング拠出とiDeCo、どちらを選ぶべき?

一般的にはマッチング拠出がおすすめです

(1)マッチング拠出を含め、企業型DC加入者期間中の手数料は事業主が負担する(自己負担なし) (2)マッチング拠出の申し込みは簡単(社内手続きで完了) (3)マッチング拠出によって口座が増えて管理の手間が増えることはない、などから一般的にはマッチング拠出がおすすめです。
 
掛金拠出時の税制優遇についてもマッチング拠出とiDeCoに違いはありません(いずれも所得控除である小規模企業共済等掛金控除の対象)。
 
違いがあるのは運用商品の品揃えです。企業型DCの枠内では、品揃えの中でもっとも良質な投資信託の1つか2つに掛け金を集中させ、特定口座とNISA口座での積立と併せた金融資産の全体で分散投資していきましょう(特定口座+NISA口座+企業型DC=自分のポートフォリオ と考えます)。
 

iDeCoのほうがよいケースもあります

マッチング拠出の掛け金は事業主掛金を超えてはならない、という規則があります。例えば事業主掛金が毎月2000円など少額である人の中には、「事業主掛金より多い掛け金を自分で拠出できる(拠出したい)」かつ「調べたり申し込んだり、手間がかかることは苦にならない」という人もいるでしょう。このような人の場合、自分で拠出できる掛け金の限度額が多いiDeCoを選ぶほうが合理的といえます。
 
iDeCoはすべての手数料が自己負担である一方、「良質な投資信託を取り扱っている運営管理機関」「終身年金も選べるなど受取方法の選択肢が多い運営管理機関」を自由に選ぶことができます。
 

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まとめ

マッチング拠出を導入していない企業型DCの加入者でiDeCo併用の要件を満たす人にはiDeCo併用をおすすめします。
 
マッチング拠出を導入している企業型DCの加入者でマッチング拠出を選択できる人には、iDeCoではなくマッチング拠出をおすすめします。ただし、上記「iDeCoのほうがよいケースもあります」に該当する人は、マッチング拠出よりiDeCoを選ぶほうがよいでしょう。
 

出典

厚生労働省 企業型DC加入者がiDeCoを利用しやすくなります

厚生労働省 確定拠出年金制度の概要

 
執筆者:福嶋淳裕
CMA、CFP(R)、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、1級DCプランナー

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