「オレンジ色、茶色、青色」年金手帳には様々な色がある?それぞれの違いって?
配信日: 2022.12.28 更新日: 2023.01.04
本記事ではそのような人に向けて、年金手帳の色の種類やそれぞれの違いなどについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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年金手帳の色やその違いについて知ろう
そもそも年金手帳とは、氏名や生年月日をはじめ、基礎年金番号などの年金に関する情報が載っている手帳のことです。年金に加入する手続きをした人であれば受け取ることができます。厚生年金に加入する場合や将来年金を受け取る際などの手続きに必要になるものであるため、大切に保管しておかなくてはいけません。
なお、年金手帳にはいくつかの色のバリエーションが存在し、それぞれの色は国民年金の被保険者資格の取得手続きをおこなった年代によって異なっています。
取得手続きをおこなったのが昭和35年10月から昭和49年10月までの人には茶色の年金手帳が交付されているでしょう。この時代は約5年ごとに手帳の色が変わっていたため、茶色のほかにも水色や薄橙色の手帳を持っている人もいます。茶色の年金手帳は昭和35年に国民年金制度が創設されてからはじめて交付された手帳です。
手帳の名前が「国民年金手帳」であり、表紙の上部に国民年金加入者の名前や年金番号が記載されている点や、下部には「厚労省」と記載されている点が特徴です。
昭和49年11月から平成8年12月までに国民年金もしくは厚生年金の被保険者資格取得手続きをおこなった場合には、オレンジ色の年金手帳が交付されています。それまでは国民年金と厚生年金の記録はそれぞれ別で管理されていたものの、昭和49年に共通化されたことで1冊にまとめられるようになったのです。なお、オレンジ色の表紙の下部には「社会保険庁」と記載されています。
平成9年1月以降に被保険者資格の取得手続きをおこなった場合は、青色の年金手帳が交付されています。青色の手帳を持っている人の中でも、平成9年1月から平成21年12月までに発行されたものは手帳の下部に「社会保険庁」の記載が、平成22年1月以降に発行されたものには「日本年金機構」と記載されていて、それぞれ発行元が異なっている点が特徴です。
個人の年金加入記録は一人ずつ割り当てられている基礎年金番号によって管理されています。基礎年金番号制度は平成9年に始まった制度であり、その制度の開始以降に交付された青色の年金手帳には基礎年金番号が記載されています。 また、年金手帳の交付は令和4年4月から廃止され、「基礎年金番号通知書」に切り替わっています。
しかし、それ以前に交付された手帳には記載されておらず、別途、基礎年金番号通知書が交付されています。基礎年金番号は年金の手続きをスムーズに進めるためにも必要なものであるため、基礎年金番号が年金手帳に記載されておらず、基礎年金番号通知書も見当たらないなどで自分の番号が分からない人は、早めに年金手帳の再発行を依頼するなどの申請をおこないましょう。
また、以前に異なる年金制度に加入していたり、年金手帳の再発行をしたあとに元の手帳が見つかったりして2冊手元にある人もいるかもしれません。
基礎年金番号が同じであれば大きな問題はありませんが、異なる番号の年金手帳を持っている場合は保険納付額が合わずに受け取るべき金額を受け取れなかったり、年金の受給権を満たしていないと判断されたりする恐れもあります。そのため、基礎年金番号が異なる手帳を複数持っている場合は早急に年金事務所に相談することが大切です。
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自分の年金手帳の色を確認してみよう
年金手帳には茶色やオレンジ色、青色といった複数の種類があり、それらは被保険者資格の取得手続きをおこなった年代によって異なっています。青色の年金手帳以外の場合は、基礎年金番号が記載されておらず、自分の基礎年金番号が分からなくなっている人もいるかもしれません。
基礎年金番号は年金に関する手続きをスムーズにするために必要なものなので、そのような場合は早めに年金事務所に問い合わせて確認することが大切です。
出典
日本年金機構 基礎年金番号・年金手帳について
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部