更新日: 2023.02.22 その他年金
老後は年金だけで暮らしたい 定年後の暮らしを乗り切るコツとは
本記事では、定年時にもらえる平均年金額や定年後の暮らしを年金で乗り切るためのコツについて解説しますので参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
定年時にもらえる平均年金額はどのくらい?
「老後は年金だけで暮らしたい」と考えるのであれば、まず定年時にもらえる平均年金額がどのくらいなのかを確認しておきましょう。老齢年金は老齢基礎年金以外に、会社員などで厚生年金を納付していた人が受け取れる老齢厚生年金があります。
厚生労働省のプレスリリース内の「令和4年度の新規裁定者(67 歳以下の方)の年金額の例」では、年金額(月額)について図表1のように伝えていますので参考にしてください。
【図表1】
年金額(月額) | |
---|---|
老齢基礎年金 (満額・1人分) |
6万5075円 |
老齢厚生年金 (夫婦2人分の老齢基礎年金を含む) |
22万495円 |
※老齢厚生年金:平均標準報酬43万9000円、40年間就業した場合の給付水準
出典:厚生労働省 令和4年度の年金額改定についてお知らせします
「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」から予想される年金受取額を確認できる
実際に受け取れる年金額は、納付期間や厚生年金に加入していたかどうかで異なります。そこで、以下の方法で受け取れる年金見込額を確認してみるとよいでしょう。
●ねんきんネット
●ねんきん定期便
●ねんきんダイヤル
●年金事務所
年金見込額を早急に確認したい場合、ねんきんネットなら、24時間365日、年金見込額を確認できます。都合のよいタイミングで必要情報を得られるため便利です。年金事務所で確認する場合、以下のように受付時間が定められていますので事前に確認してから訪問してください。
●月~金曜:8時30分~17時15分
●週初の開所日:8時30分~19時
●第2土曜:9時30分~16時
※土曜、日曜、祝日、年末年始(12月29日~1月3日)は休業日
【PR】資料請求_好立地×駅近のマンション投資
【PR】J.P.Returns
おすすめポイント
・東京23区や神奈川(横浜市・川崎市)、関西(大阪、京都、神戸)の都心高稼働エリアが中心
・入居率は99.95%となっており、マンション投資初心者でも安心
・スマホで読めるオリジナルeBookが資料請求でもらえる
ゆとりある老後の生活費は月37.9万円
公益財団法人生命保険文化センターの「2022(令和4)年度 生活保障に関する調査(速報版)」では、夫婦2人が老後生活するうえでの最低日常生活費を平均月額23万円2000円と伝えています。
さらに、ゆとりある老後生活費として必要なのは、最低日常生活費の平均月額に14万8000円を加えた37万9000円とのことなので、老後資金の計画を立てる際の目安にしてください。
定年後の暮らしを年金で乗り切るためのコツは?
定年後の暮らしを年金で乗り切るには、どのくらいの貯蓄額があるかも重要ですが、そのほかに「収入を増やす」「支出をおさえる」といったコツも取り入れてみましょう。定年後の暮らしを年金で乗り切るためのコツを以下でまとめましたので、参考にしてください。
【余裕資金で資産運用】
余裕資金があるなら資産運用で増やしておけば、老後の暮らしを支えとなる可能性が高いです。資産運用の方法には、NISA(少額投資非課税制度)、iDeCo(確定拠出年金)、個人向け国債、投資信託、不動産投資などさまざまな選択肢があります。
あくまでも余裕資金で資産運用をするのであって、借金をしたりすべての貯蓄を全額運用に充当したりするようなやり方はいけません。運用したお金がゼロになっても困らない資金で投資するようにしてください。
【家計の支出を見直す】
家計の支出を見直してみて、浪費や無駄遣いがないかを確認してみてください。年金収入から固定費や貯蓄に回す費用などを差し引き、その範囲内で生活できるように心がけましょう。
【リースバック】
持ち家がある場合に限られますが、リースバックで老後資金を確保する方法も検討してみてください。リースバックとは、保有する不動産を活用する方法です。自宅をリースバック会社に売却し、売却後はリースバック会社と賃貸借契約を結んで、もとの自宅に引き続き住み続けられます。売却による退去は不要ですし、一定条件のもと自宅の買い戻しが可能なリースバック会社もあります。
【定年後も働く】
「定年後の老後生活は年金だけで暮らす」と決めても、受け取れる年金額が大幅に増える可能性は低いです。生活が苦しかったり、余裕のある生活をするには年金では足りなかったりすると感じたら、最終手段として働くことも検討してみてください。
年金だけに頼らず早い段階から備えておこう
定年後の人生は長く、その期間の生活費を年金だけでまかなうのは難しい可能性が高いです。「年金だけで暮らしたい」という希望があるなら、まずは受け取れる年金額がどのくらいなのかを確認してみましょう。そうすることで現実を理解したり、年金だけで老後の暮らしを乗り切るために何をするべきなのかがみえてきたりします。
出典
厚生労働省 令和4年度の年金額改定についてお知らせします
日本年金機構 Q 年金の見込額を確認するにはどうすればいいですか。
日本年金機構 受付時間のご案内
公益財団法人生命保険文化センター 2022(令和4)年度 生活保障に関する調査(速報版)
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部