更新日: 2023.02.22 その他年金

ねんきん定期便忙しくても最低限見ておきたいポイントって?

ねんきん定期便忙しくても最低限見ておきたいポイントって?
長寿化に伴い、老後の生活に対する不安が大きくなり、老後の生活の柱となる年金も、将来どのくらいもらえるのか関心が高まっています。
 
日本年金機構は「ねんきん定期便」という形で、公的年金の加入者に対し加入状況の情報を知らせています。今回は、その「ねんきん定期便」の見るべきポイントを説明します。
小久保輝司

執筆者:小久保輝司(こくぼ てるし)

幸プランナー 代表

30数年の営業経験と金融・経済の知識をマッチング納得いくまでお話しさせていただきます。

年金とは

年金は、大きく「公的年金」「私的年金」に分かれます。
 
「公的年金」には、次の特徴があります。
 

(1)国民皆保険であり、20歳以上60歳未満の、日本に住んでいるすべての人が共通して加入する「国民年金」と、会社員や公務員などが加入する「厚生年金」の2階建ての構造になっている。
 
(2)世代と世代の支え合い(賦課方式)を基本とした財政方式のもと運営されている。

 
そして公的年金は、働き方や暮らし方に応じて、第1号被保険者(自営業者など国民年金のみに加入)・第2号被保険者(会社員や公務員で厚生年金に加入している人)・第3号被保険者(専業主婦など)に分かれます。
 
また「私的年金」は、公的年金の上乗せの給付を保障する制度で、国民年金基金・厚生年金基金・保険会社の個人年金などがあり、確定給付型と確定拠出型の2種類に分かれます。
 

ねんきん定期便とは

「ねんきん定期便」は、公的年金に加入している人に年に1回、日本年金機構から誕生月に届く年金の案内書で、保険料の納付実績や将来受け取れる年金の金額などが分かるような内容になっています。
 
基本的にはがきで届きますが、35歳、45歳、59歳の節目の年には封書で届きます。また、50歳を境に前後で記載内容が異なります。
 
具体的には、
「日本年金機構」が年金制度に対する理解を深めること等を目的に、
 
毎年「はがき」で、
 

(1)50歳未満の人には、直近1年間の情報(これまでの加入実績に応じた年金額)
(2)50歳以上の人には、直近1年間の情報(年金見込み額)  を

 
節目の年は「封書」で、
 

(1)35歳・45歳は、全期間の年金記録情報(これまでの加入実績に応じた年金額)
(2)59歳では、全期間の年金記録情報(年金見込み額)  を

 
被保険者の誕生月に送付します。
 

ねんきん定期便の記載事項は

では、ねんきん定期便にはどのようなことが記載されているのでしょうか。具体例として、「50歳未満の人」にはがきで送られてくる「ねんきん定期便」の記載事項を見てみましょう。
 

「はがき」の表のページには、
 
(a)照会番号(b)これまでの加入実績に応じた年金額(昨年・今年)(c)国民年金(第1号・第3号)納付状況(d)厚生年金保険の加入区分(e)標準報酬月額・標準賞与額・保険料納付額(f)年金見込額試算用二次元コード
 
「はがき」の裏のページには、
 
(g)これまでの保険料納付額(累計)(h)これまでの年金加入期間(i)これまでの加入実績に応じた年金額(j)お客様へのお知らせ(k)ねんきんネットのアクセスキー(l)音声コード などが記載されています。

 
なお「ねんきん定期便」の情報は、(k)のアクセスキーがあれば、インターネット上の「ねんきんネット(※)」でも確認することができます。
 

ねんきん定期便、忙しいときに見るポイントとは

色々なことが記載されているねんきん定期便ですが、どこを見たら良いか分からない、忙しくてゆっくり見ていられない、という場合は以下の点を参考にしてみて下さい。
 

(1)最初に送付されてきた「ねんきん定期便」は、内容を理解する意味でも、すべての記載事項を詳細にチェックしてください。分からない点があれば日本年金機構やFP(日本FP協会の無料相談などを利用)に確認してください。
 
(2)記載事項のどの項目も大切ですが、忙しいときに最低確認しておきたい項目としては、裏面の(g)これまでの保険料納付額(累計)(h)これまでの年金加入期間(i)これまでの加入実績に応じた年金額などがあります。
 
(3)そして節目の35歳・45歳・59歳の封書は、すべての記載事項を詳細にチェックしてください。

 
※職業を何度も変わった人の場合は注意が必要で、記載事項にもれや誤りがあった場合は、速やかに年金事務所に連絡する必要があります。
 

まとめ

忙しいときには面倒だと思いますが、銀行で記帳したときに預金通帳の摘要・出入金・預金残高などの項目を確認するように、ねんきん定期便も1年に1度は上記の記載事項を確認するように習慣づけるのがおすすめです。
 
終身の公的年金は、老後の大切な資金です。若いときは記載されている年金額が少ないと思いますが、積み重ねることが大切ですので長い目で見て、年金の保険料をかけていきましょう。
 

出典

(※)日本年金機構 ねんきんネット

 
執筆者:小久保輝司
幸プランナー 代表

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