国民年金は「一括前納」で1万円以上安くなる?「口座振替」「クレジットカード」など支払い方法ごとに確認
配信日: 2023.02.28
会社員であれば会社が給料から天引きして支払ってくれますが、個人事業主や学生などの第1号被保険者は自分で国民年金保険料を納付しなければなりません。国民年金保険料は決められた日時までに納めますが、一括前納すれば1万円以上安くなるケースもあります。
今回は国民年金保険料の一括前納の方法に加えて、一括前納をすればどれくらい国民年金保険料が安くなるかについて解説するので参考にしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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国民年金保険料はどれくらい
国民年金保険料は所得額や年齢・性別などは関係なく全国民で統一されているため、年間で支払う国民年金保険料は原則として同じです。国民年金保険料は2022年度は1ヶ月当たり1万6590円であり、年間では19万9080円になっています。国民年金保険料は年度によって異なるため、金額が多かった年度も少なかった年度もあるなどさまざまです。
国民年金保険料を自分自身で納める必要があるなら、毎月忘れずに支払えるように支払い資金は用意しておきましょう。また、会社員などの場合は国民年金保険料に加えて厚生年金保険料を支払うため、年間で支払っている年金保険料の合計額は多くなります。
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国民年金保険料の前納
国民年金保険料は前納が認められているので余裕があるなら前納して、国民年金保険料の納付忘れなどを起こさないようにするのがおすすめです。
前納方法は国民年金保険料の納付方法によって異なり、納付方法としては国民年金保険料納付書・クレジットカード払い・口座振替の3つが挙げられます。それぞれの方法によって国民年金保険料の前納方法が違うだけでなく、前納した際の割引額も異なる点は把握しておきましょう。
国民年金保険料納付書を使用する場合は金融機関窓口などで現金で支払いをすれば良く、クレジットカード払いや口座振替では年金事務所に申し込みが必要です。
国民年金保険料の割引額
国民年金保険料の割引額は国民年金保険料の納付方法や前納期間によって異なり、前納期間が長いほど割引額も大きくなります。国民年金保険料の納付方法や前納期間によっての違いについて、図表1を参考にしてみてください。
図表1
前納種類 | 2年前納 | 1年前納 | 6ヶ月前納 | |
---|---|---|---|---|
1回当たりの納付額 | 納付書払い クレジットカード払い |
38万7170円 | 19万4720円 | 9万8310円 |
口座振替 | 38万5900円 | 19万4090円 | 9万7990円 | |
割引額 | 納付書払い クレジットカード払い |
1万4830円 | 3520円 | 810円 |
口座振替 | 1万6100円 | 4150円 | 1130円 |
日本年金機構 国民年金保険料の前納を基に作成
図表1からわかるように前納期間が長いと割引額は大きくなるだけでなく、国民年金保険料の前納方法によっても割引額は異なります。少しでも国民年金保険料を抑えたいと考えているなら、2年前納の口座振替を選択することが一番良いでしょう。前納をしておけば前納した期間分は納付忘れが発生しないため、余裕があるなら前納しておいたほうが良いかもしれません。
まとめ
国民年金保険料は前納が認められているため、手元資金に余裕がある場合は国民年金保険料納付忘れなどを避けるためにも前納がおすすめです。
また、国民年金保険料納付は前納をすれば決められた金額が割り引かれるので、少しでも国民年金保険料を抑えたいと考えているなら有効な方法になります。また、国民年金保険料の納付方法によって割引率は違うため、自分にとって払いやすい国民年金保険料納付方法を選択しましょう。
出典
日本年金機構 国民年金保険料
日本年金機構 国民年金保険料の前納
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部