年金だけで生活はできる? 平均年金受給額と老後の平均生活費を解説!
配信日: 2023.03.18
本記事では、年齢ごとの平均年金受給額と老後の平均生活費を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
厚生年金の平均受給額
厚生年金は、会社員や公務員などが受給する年金です。厚生年金受給者の平均年金受給額は図表1のとおりとなります。
【図表1:厚生年金受給者の平均年金月額】
年齢 | 年金受給額(月額) |
---|---|
65歳 | 14万5372円 |
66歳 | 14万6610円 |
67歳 | 14万4389円 |
68歳 | 14万2041円 |
69歳 | 14万628円 |
70歳 | 14万1026円 |
71歳 | 14万3259円 |
72歳 | 14万6259円 |
73歳 | 14万5733円 |
74歳 | 14万5304円 |
75歳 | 14万5127円 |
厚生労働省年金局「令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」を基に作成
厚生年金受給者は、月に約14万5000円の年金を受給しています。ただし、厚生年金は会社員や公務員時代の年収などにより、受給額が異なるため注意が必要です。
会社員や公務員時代の年収が高い場合、月の年金受給額が20万円を超える人もいます。夫婦ともに高年収の会社員の場合は、合計年金受給額はかなり高額になるでしょう。
【PR】資料請求_好立地×駅近のマンション投資
【PR】J.P.Returns
おすすめポイント
・東京23区や神奈川(横浜市・川崎市)、関西(大阪、京都、神戸)の都心高稼働エリアが中心
・入居率は99.95%となっており、マンション投資初心者でも安心
・スマホで読めるオリジナルeBookが資料請求でもらえる
国民年金の平均受給額
国民年金の平均受給額は図表2のとおりです。
【図表2:国民年金の平均年金月額】
年齢 | 年金受給額(月額) |
---|---|
65歳 | 5万8078円 |
66歳 | 5万8016円 |
67歳 | 5万7810円 |
68歳 | 5万7629円 |
69歳 | 5万7308円 |
70歳 | 5万7405円 |
71歳 | 5万7276円 |
72歳 | 5万7131円 |
73歳 | 5万7040円 |
74歳 | 5万6846円 |
75歳 | 5万6643円 |
厚生労働省年金局「令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」を基に作成
会社員ではない専業主婦(夫)や自営業者は、国民年金のみしか受給できません。国民年金のみ受給者の平均年金受給額は、厚生年金受給者の平均年金受給額のわずか40%ほどです。
老後の平均生活費
平均年金受給額を紹介しましたが、老後の生活費はどの程度かかるのでしょうか? 65歳以上無職世帯の月額平均支出は図表3と図表4のとおりです。
【図表3:夫婦】
消費支出 | 22万4436円 |
非消費支出(社会保険料・税金等) | 3万664円 |
合計支出 | 22万7500円 |
総務省統計局 「家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年)」を基に作成
【図表4:単身者】
消費支出 | 13万2476円 |
非消費支出(社会保険料・税金等) | 1万2271円 |
合計支出 | 14万4747円 |
総務省統計局 「家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年)」を基に作成
夫婦の月額平均支出は約23万円のため、会社員ではない自営業者夫婦が、年金だけで暮らすのは難しいでしょう。
一方で、共働き夫婦であれば平均年金受給額は月額約29万円(厚生年金平均受給額14万5000円×2人分)のため、年金だけで生活できる可能性が高いです。
人によって必要な老後の備えは異なる
老後に必要なお金は、年金受給額や生活費によって異なります。生活費が月10万円で年金受給額が月20万円の単身者であれば、老後もお金は減っていくどころか増えていくでしょう。
一方で、年金受給額が少ない自営業者夫婦などは、年金以外に老後資産の準備が必要です。もしくは、年金の受給開始を遅らせる「繰下げ受給」を利用して、毎年の年金受給額を増やすことも考えられるでしょう。
75歳から年金を受給すれば、65歳から年金を受給する場合と比べて、毎年の受給額は84%も増えます。
まずは、自分がどの程度の年金を受給できるかをシミュレーションしてみてください。その上で、現在の生活費や貯蓄を整理し、老後の生活費が足りないのであれば、不足分をどう補うのかを検討しましょう。
出典
厚生労働省年金局 令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況
総務省 家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年)より II 総世帯及び単身世帯の家計収支
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部