更新日: 2023.04.20 その他年金
【老後資産の安定化】年金受給額を増やす4つの方法!
年金受給額は、国民年金と厚生年金を納めた期間によって異なります。両方もらえるか、国民年金のみの支給となるかによっても額が変わるため、場合によっては受給額が大幅に下がるかもしれません。
本記事では、年金受給額を増やすためにできる4つの方法を解説します。受給額を増やし、安定した生活を送りたい方はぜひ参考にしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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年金受給額を増やせる4つの方法とは?
保険料を納めているだけでは老齢年金のみの受給となりますが、ほかの方法を実践すれば年金額を上乗せできます。4つの方法をみてみましょう。
1.「繰下げ受給」を選ぶ
年金受給の時期を遅らせることで、受給額が大幅にアップします。老齢年金は65歳から受け取れますが、66~75歳の間に受給をスタートさせる繰下げ受給を選べば、108.4~184.0%まで受給額を上げられます。増額された額は1ヶ月などの期間限定ではなく、一生涯です。
体が健康なときはしっかりと働いて収入を得ましょう。収入があれば年金を受け取る必要もなくなるため、繰り下げ受給によって年金額をアップできます。
2.任意加入制度への申し込み
国民年金の未納期間がある60~65歳の方は、任意加入制度に申し込むことをおすすめします。任意加入制度とは、未納だった期間分の補填を60~64歳までの間に行うものです。足りない分を補えば、年金額はさらにアップするでしょう。
国民年金は40年納めることで満額をもらえます。40年に満たない場合は減額された老齢年金の受給となるため、満足のいく額を受け取れません。
ご自身が保険料を納めた期間が分からない場合は、ねんきんネットからこれまでの記録を確認しましょう。パソコンやスマートフォンから納めた記録を確認できるため、未納期間があるかを調べられます。
3.付加年金で受給額アップ
月々の保険料に400円を上乗せして払うと、年金受給時に付加年金が追加されます。自営業者などの第1号被保険者は国民年金のみの加入のため、会社員に比べると年金受給額が少なくなります。人によっては生活が困窮するような額しか受け取れないため、付加年金を上乗せすることがおすすめです。
毎月の支払いに400円を上乗せすれば、老齢年金+付加年金を受け取れます。上乗せ金額は200円×付加年金を支払った月数から算出されるため、納付期間が長くなれば、それだけもらえる額もアップします。
4.国民年金基金への加入
自営業者やフリーランスの方におすすめなのが国民年金基金への加入です。公的な年金制度の1つで、老齢年金に国民年金基金からの支給が上乗せされます。上乗せは一生涯続くため、安定した額を受け取れるでしょう。
国民年金保険料を納めており、20~60歳未満の第1号被保険者なら誰でも加入できます。将来の年金を増やしたいと考える学生や主婦でも申し込み可能です。月々の支払額はプランによって異なるため、自分に合ったプランを探してみましょう。
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対策の実践で将来の受給額をアップ
国民年金や厚生年金の保険料を納めていれば、一定額の老齢年金を受け取れます。満額受け取れる期間で保険料を納めていても、本当に足りるだろうかと不安を覚える方もいるでしょう。受給額を増やして安心したい方は、年金額をアップするいずれかの方法を実践してみてください。
定年間近の方は繰下げ受給の選択や任意加入制度への申し込みを、現役世代は付加年金の支払いや国民年金基金への加入を検討しましょう。1つでも実践すれば受給額を上げられるため、安心して老後を迎えられます。
出典
全国国民年金基金 国民年金基金とは?
日本年金機構 付加年金
日本年金機構 「ねんきんネット」によるご自身の年金記録の確認
日本年金機構 年金の繰下げ受給
日本年金機構 任意加入制度
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー