更新日: 2023.04.23 その他年金

公的年金が対応する「4つのリスク」を知って正しく資産形成をスタートしよう

公的年金が対応する「4つのリスク」を知って正しく資産形成をスタートしよう
年金と聞くと、多くの人が老後の話だと考えがちです。特に新社会人にとっては、あと何十年も先の話のような気がするのではないでしょうか。
 
実は、年金制度では老後の備え以外にも対応しているのをご存じですか? 人が生きていくうえで想定しておきたいリスクについて、公的年金制度では幅広くカバーしています。
 
そこで本記事では、公的年金制度で備えられるリスクから、自身でもカバーできる資産形成などの方法について紹介します。新社会人をはじめ、改めてリスクヘッジについて考えておきたい人もぜひ参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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公的年金が対応する4つのリスクとは

公的年金制度のなかでも最も知られているのは、老後にもらえる年金ではないでしょうか。正式な名称は老齢年金といいますが、これは老後生活費に備えるためのお金です。つまり、長生きのリスクに備える目的があります。
 
公的年金制度では、このほかにも次の年金が所定の状態に該当することで支給されます。
 

・障害年金:けがや病気が原因で障害状態になった場合に支払われる
・遺族年金:世帯主の死亡により一定の範囲の遺族に支払われる

 
これらの年金は、働き方によって受給の有無や受給額が変わります。会社員として働いている場合は、国民年金部分にあたる「基礎年金」と、厚生年金部分にあたる「厚生年金」のいずれも対象になります。
 

公的年金でカバーしている4つのリスクとは

公的年金制度で備えられるリスクには、ここまで解説したように「老後の長生きリスク」「けがや病気のリスク」「世帯主の死亡リスク」があります。
 
このほかにも、年金の財源は賦課方式で準備されていることから、インフレリスクにも対応していると考えられます。モノの価値は常に変動しているため、将来的なインフレリスクに備えるには賦課方式のほうが柔軟に対応できるからです。
 
賦課方式を簡単に説明すると、現在払っている年金保険料は、現在年金を受け取っている人の財源として使われているという意味です。将来私たちが年金をもらうときには、そのとき払っている世代の年金保険料を原資にするということになります。
 

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4つのリスクは自助努力でも備えられる

これらの4つのリスクには、公的年金制度だけで備える以外に自助努力として備えることも可能です。例えば、次のような方法があります。
 

・長生きのリスク(老齢年金):個人年金保険やインデックス投資
・世帯主の死亡リスク(遺族年金):学資保険や生命保険の死亡保障
・けがや病気のリスク(障害年金):収入保障保険や生命保険
・インフレリスク(賦課方式):外貨預金

 
公的年金制度は、加入者が所定の状態に該当すれば支給されます。しかし、もらえる年金の額や受取時の経済状況によっては必ずしも十分とはかぎりません。無理のない範囲でもよいので、想定されるリスクへの備えを検討しておくと安心です。 
 

まとめ

公的年金制度は、誰もが直面するリスクに備えるための安心できる仕組みです。そこで公的年金で備えられているリスクについて、自身でも早い段階から備えておくことをおすすめします。
 
特に将来的なインフレリスクに対応できるように、少しずつでも資産形成をしておくと安心です。まずは本記事を参考に、公的年金制度ではどのようなリスクをカバーできるのかを把握し、次のステップへの足がかりとしてみてください。
 

出典

厚生労働省 教えて!公的年金制度
厚生労働省 第05話 賦課方式と積立方式
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
 

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