更新日: 2023.12.08 その他年金

日本の年金も運用されていると聞いたけど、増えてる? 減ってる?

日本の年金も運用されていると聞いたけど、増えてる? 減ってる?
日本の年金制度は、多くの人にとって重要な関心事です。特に、年金財源がどのように運用されているのか、その成果として増加もしくは減少しているのかという疑問は、将来の生活に直結します。
 
本記事では、年金財源の一部がどのように運用されているのか、専門機関によるポートフォリオや、損失が出た場合でも財源が尽きない理由について解説します。日本の年金運用に対する理解を深めて、将来に備えましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

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年金運用の基礎知識

日本の年金制度における運用の基礎知識は、将来受け取る年金について知るために欠かせない要素です。本項では、自分たちが納めた大切な年金保険料がどのように運用されているか、どのような専門機関に運用管理されているのか解説します。
 

年金の財源の一部が運用されている

日本の年金制度では、過去に支払われなかった年金の残りや年金の一部が、積立金として運用されています。この積立金は、年金財源の一部を形成し、将来の年金給付を安定させるために必要な資源です。
 
日本の年金制度における財源は、主に現役世代からの保険料や国からの拠出金によって支えられています。しかし、年金支払いに使われずに残った資金は積立金として運用され、積立金は全体の財源の約1割を占めています。
 
この積立金は、株式や債券、不動産など多様な資産クラスに分散投資され、将来の年金給付金の安定的な支払いに寄与することが期待されています。この積立金の運用により、年金制度の安定性と持続性が支えられているのです。
 

専門機関が定められたポートフォリオの内容で運用している

日本の年金積立金は、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)によって運用されています。厚生労働大臣が定めた第4期中期目標では、積立金の運用目標が「長期的に積立金の実質的な運用利回り(積立金の運用利回りから名目賃金上昇率を差し引いたもの)1.7%を最低限のリスクで確保すること」が求められています。
 
積立金の運用目標は、年金積立金の長期的な安定性と成長を確保するためのものです。GPIFは、株式・債券・不動産など、さまざまな種類の資産に投資することで、年金積立金の安全性と収益性のバランスを取りながら、長期的な成長を目指しています。
 
また、GPIFは、投資先の選定や資産配分の決定にあたって、独自のポートフォリオ管理戦略を採用しています。これにより、市場の変動や経済状況の変化に柔軟に対応し、年金積立金の安定した運用を目指しているのです。
 
結果として、2001~2023年度第2四半期の収益率は、年率+3.91%と増加傾向にあります。
 

損失を出しても財源がなくならない理由

日本の年金財源の運用に関しては、短期的な市場変動による損失が発生しても、全体の財源に大きな影響を与えることはありません。年金財源の運用が全体の約1割にとどまり、残りの大部分が現役世代からの保険料や税金によって構成されているためです。
 
そのため、短期間の運用結果が直接、年金額に大きな影響を及ぼすことはありません。さらに、年金の額は法律に基づいて定められています。短期の損失で年金の額が増減することはありません。
 
長期的な視点で見ると、年金積立金の運用は全体的に元手を増やしている傾向にあります。これは、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)による賢明な投資戦略と、多様な資産クラスへの分散投資によるものです。
 
結果として、年金運用は年金制度全体の安定性と持続可能性を支える、重要な役割を果たしています。
 

日本の年金財源の運用は長期で見ると増えている

日本の年金財源の運用は長期的に見ると、全体として増加傾向です。年金積立金の運用に関わる専門機関が長期的な視野に立ち、多様な資産クラスに分散投資を行っています。これにより、短期的な市場の変動に左右されることなく、年金積立金を増やすことが可能になっているのです。
 
年金制度は多くの人々の老後の安心に直結しているため、その財源の安定した運用は非常に重要です。今後も、年金制度の持続可能性を支えるために、賢明な運用戦略が求められているので、注視していきましょう。
 

出典

厚生労働省 年金積立金の運用は大丈夫?
年金積立金管理運用独立行政法人 年金財政における積立金の役割
年金積立金管理運用独立行政法人 基本ポートフォリオの考え方
年金積立金管理運用独立行政法人 年金積立金の運用目標
年金積立金管理運用独立行政法人 2023年度の運用状況
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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