更新日: 2023.12.24 その他年金

上司が年金手帳を持っていると言っていました。新卒の私は持っていないのですが、問い合わせたほうがいいのでしょうか?

上司が年金手帳を持っていると言っていました。新卒の私は持っていないのですが、問い合わせたほうがいいのでしょうか?
年金は老後の生活を支えてくれる大切なものです。自分自身で年金加入記録を把握しておくようにしましょう。そこで、重要になってくるのが、年金加入記録を管理するために必要となる「基礎年金番号」の存在です。この番号は年金手帳に記載されています。
 
それでは、年金手帳は誰でももらえるものなのでしょうか。新卒で年金手帳を持っていない人を例に挙げて、解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

基礎年金番号通知書とは?

基礎年金番号は、年金加入記録を管理するための番号です。4桁と6桁の数字を組み合わせた10桁の数字で、原則1人つき1つ発行されていています。これまで、この基礎年金番号は年金手帳に記されていました。
 
しかし、令和4年4月以降に、被保険者資格者となって初めて年金制度に加入した人は、年金手帳ではなく「基礎年金番号通知書」が発行されるようになったのです。
 
そのため、令和4年4月以前に年金制度に加入した上司は年金手帳を持っていて、令和4年4月以降に年金制度に加入した新卒者が年金手帳を持っていなくても問題ありません。基礎年金番号通知書には、基礎年金番号に加えて、氏名、生年月日、発行日などが記されています。
 
もし、基礎年金番号通知書が手元になければ「基礎年金番号通知書再交付申請書」を提出しましょう。厚生年金保険の加入者の場合、提出先は会社の所在地を管轄する年金事務所になります。ただし、原則、会社を通して再発行の手続きを行います。
 
ちなみに、年金手帳を持っている人は基礎年金番号通知書に切り替わったからといって、年金手帳を破棄してもよいわけではありません。これまで通り、年金手帳を大切に保管しましょう。
 
万が一、年金手帳を紛失した場合も、会社を通して基礎年金番号通知書再交付申請書の届け出が必要になります。ただし、このときに再交付されるのは、年金手帳ではなく基礎年金番号通知書になります。
 

【PR】資料請求_好立地×駅近のマンション投資

【PR】J.P.Returns

おすすめポイント

・東京23区や神奈川(横浜市・川崎市)、関西(大阪、京都、神戸)の都心高稼働エリアが中心
・入居率は99.95%となっており、マンション投資初心者でも安心
・スマホで読めるオリジナルeBookが資料請求でもらえる

基礎年金番号の注意点とは?

基礎年金番号通知書に記載してある基礎年金番号を確認して、99で始まる基礎年金番号だった場合は要注意です。それは、基礎年金番号を複数持っている可能性があるからです。
 
99で始まる番号は、正規の基礎年金番号ではなく、仮基礎年金番号であるという目印です。仮基礎年金番号となった理由としては、「事業主が年金の加入届に基礎年金番号を記入していなかったこと」などが挙げられます。
 
複数基礎年金を持っている場合、支払う必要のない保険料の支払案内などのトラブルが起こる可能性があります。仮基礎年金番号の人に対しては、日本年金機構から「基礎年金番号確認のお願い」が届くため、内容を確認して返送するようにしましょう。もし届いていない場合は、自宅近くの年金事務所に相談することをおすすめします。
 

令和4年4月以降は年金の代わりに年金手帳ではなく基礎年金番号通知書が発行されるように

令和4年4月以降に、被保険者資格者となって初めて年金制度に加入した人は、年金手帳ではなく「基礎年金番号通知書」が発行されるようになりました。
 
そのため、令和4年4月以降に年金制度に加入した新卒者が年金手帳を持っていなくてもよいのです。基礎年金番号通知書が手元にあることを確認してください。もし手元にない場合は、会社を通して再交付の手続きを行いましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集