更新日: 2019.01.11 その他年金
将来に備える堅実な人が多い都道府県どこ? 個人年金保険の契約数から調べてみた!
どのような状況なのか、今回は個人年金保険の保有契約数について確認してみました。
Text:松浦建二(まつうら けんじ)
CFP(R)認定者
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
1990年青山学院大学卒。大手住宅メーカーから外資系生命保険会社に転職し、個人の生命保険を活用したリスク対策や資産形成、相続対策、法人の税対策、事業保障対策等のコンサルティング営業を経験。2002年からファイナンシャルプランナーとして主に個人のライフプラン、生命保険設計、住宅購入総合サポート等の相談業務を行っている他、FPに関する講演や執筆等も行っている。青山学院大学非常勤講師。
http://www.ifp.cc/
1人あたりの個人年金保険保有契約数は富山県が断トツで1位!
生命保険協会では加盟している保険会社全社の業績を取りまとめています。その中から全社の個人年金保険の保有契約数を都道府県別にまとめたのが下記の表です。人口(総務省人口推計2017年の2017年10月1日現在の人口)で割った1人あたりの保有契約数が多い10都道府県を載せてあります。
資料:生命保険協会「生命保険事業概況(2017年度)」
※保有契約数合計と人口千人あたりの保有契約数は筆者が計算
※総人口は総務省人口推計2017年の2017年10月1日現在の人口
生命保険業界全体で2148万件もの個人年金保険があり、そのうち既に年金を受け取り始めている契約が519万件になります。全国平均は人口千人あたり169.6件なので、言い換えれば100人中17人が個人年金保険に加入している計算になります。
個人年金保険の保有契約数を都道府県別にみると、契約数が最も多いのは東京都の274万件で、以下、大阪府(159万件)、神奈川県(151万件)と続きます。契約数が最も少ないのは鳥取県(11万件)です。
保有契約数を1人あたりでみると最も多いのは富山県で、人口千人あたり241.6件となっています。全国平均を72件(43%)も上回り、2番目に多い福井県を24件上回る断トツの1位です。
2番目に福井県(218件)、4番目に石川県(204件)と北陸3県が全て上位に入っています。北陸3県は個人保険の保有契約数でも上位(1位福井県、2位富山県、6位石川県)に入っており、保険や年金で万一や長生きに備える堅実な県民が非常に多いのでしょう。
東京都は6位ですが新契約数が1位なので、今後順位を上げていきそうです。
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沖縄県民は個人年金嫌い?!
次の表は先ほどと同じ都道府県別にみた個人年金保険の保有契約数で、今度は1人あたりの保有契約数が少ない方から10都道府県を表しています。
資料:生命保険協会「生命保険事業概況(2017年度)」
※保有契約数合計と人口千人あたりの保有契約数は筆者が計算
※総人口は総務省人口推計2017年の2017年10月1日現在の人口
個人年金保険で1人あたりの保有契約数が最も少ないのは、沖縄県の人口千人あたり78.2件となっています。100人中7.8人しか加入していない計算になります。沖縄県は全国平均169.6件の半分もなく、最も多い福井県の3分の1もありません。
2番目に少ない宮崎県と比べても40件の差があり、まさに断トツで少ないです。沖縄県の次に少ないのは宮崎県(人口千人あたり118.2件)、その次が秋田県(同120.6件)となっています。
個人年金保険で1人あたりの保有契約数が少ない10の都道府県では、九州地方の4県や東北地方の3県が目立ちます。契約数が多い方は中部地方(北陸を含む)の5県や四国地方の2県なので、地方ごとに何となく分かれています。
個人年金保険の保有契約数をみただけでも都道府県や地方によって保険に対する考え方の違いを感じます。個人年金保険の保有契約数が多い地域は、長期にわたって堅実に貯めていこうとしている人が多いのでしょう。
他の記事で、個人年金保険の新契約数や個人保険の新契約数・保有契約数等を取り上げているので、そちらも確認してみてください。
※保有契約数の統計は生命保険協会に加盟している生命保険会社のみで、損害保険会社や共済等は含まれていません。生命保険協会に加盟している保険会社は現在41社ですが、会社数は毎年のように変動しています。
Text:松浦 建二(まつうら けんじ)
CFP(R)認定者