これまで「第3号被保険者」だった専業主婦。45歳からパートで「月15万円」稼ぐと、将来の年金額はどれだけ増える?「パートで働く・専業主婦のまま」の年金額を比較

配信日: 2025.04.01

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これまで「第3号被保険者」だった専業主婦。45歳からパートで「月15万円」稼ぐと、将来の年金額はどれだけ増える?「パートで働く・専業主婦のまま」の年金額を比較
これまで専業主婦(夫)として過ごしてきた人の中には、将来の年金額に不安を感じ、「今からでも年金を増やせるのだろうか?」と考える人もいるでしょう。子育てが一段落し、パートで働き始めることで年金を増やせるのなら、検討したいと考える人もいるかもしれません。
 
それでは、パートとして働くことで、将来の年金額はどの程度変わるのでしょうか? 45歳から月に15万円稼ぐケースを例に、公的年金の仕組みとともに解説します。
浜崎遥翔

執筆者:浜崎遥翔(はまさき はると)

2級ファイナンシャル・プランニング技能士

国民年金と厚生年金の仕組みは?

日本の公的年金制度は、国民年金と厚生年金の2階建て構造になっています(会社によっては企業年金などが加わり、3階建てとなっている場合もあります)。
 
国民年金(基礎年金)は、20歳以上の全ての人が加入する年金で、加入期間によって受け取れる金額が変わります。最大である480ヶ月(40年間)保険料を納めた場合、年間81万6000円(2024年度)の年金を受給できます。
 
専業主婦や一定の収入以下のパート主婦の中には、「自分で国民年金の保険料を支払っていないが、将来きちんと年金を受け取れるのか?」と不安を感じる人もいるかもしれません。
 
配偶者の社会保険上の扶養に入っている場合は、第3号被保険者として扱われ、国民年金の保険料を支払った期間としてカウントされます。ただし、受け取れるのは国民年金(基礎年金)のみであり、年間約82万円では生活費として不安を感じる人も多いでしょう。
 
一方、会社員や公務員は、厚生年金にも加入しており、あわせて厚生年金を受給できます。厚生年金の受給額は、加入期間と収入に応じて決まる仕組みです。長く加入し、収入が高いほど受給額も増加します。
 

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45歳から将来の年金を増やすためにはどうする?

パートやアルバイトでも、一定の条件を満たせば厚生年金を含む社会保険に加入できます。具体的な条件は以下の通りです。
 

・週の所定労働時間が20時間以上
・所定内賃金が月額8万8000円以上
・2ヶ月を超える雇用の見込みがある
・学生ではない
・従業員数51人以上の企業で働いている

 
年金を増やしたい場合は、これらの条件を満たす働き方を選ぶことが重要です。月に15万円程度の収入を得るパートであれば、社会保険の加入条件を満たしている可能性が高いですが、事前に勤務先へ確認しておくと安心でしょう。
 

45歳から月15万円ずつ稼ぐと年金はいくら増える?

では、45歳からパートで働き、厚生年金に加入した場合、将来の年金額はどれくらい変わるのでしょうか?
 
厚生労働省の年金シミュレーションをもとに試算すると、65歳から受け取れる年金額は以下のようになります。
 

・45歳以降もずっと第3号被保険者(専業主婦)だった場合:年間約82万円(国民年金のみ)
・45歳から59歳まで月15万円のパートで働いた場合:年間約95万円(国民年金+厚生年金)
 
※この試算は、20歳から44歳までの期間は、国民年金を払い続け、厚生年金に一度も加入していない場合を前提としています。

 
年収180万円で厚生年金に15年間加入することで、年間13万円の年金増額につながります。フルタイムの会社員と比べると大きな上乗せとは言えませんが、それでも固定収入が増えることで老後の安心感が高まるでしょう。
 
この差は月額に換算すると約1万円。わずかに思えるかもしれませんが、一度増えた年金額は一生涯受け取れるため、トータルで考えると大きな違いになります。
 

働くことで将来の年金額を増やせる

専業主婦として第3号被保険者だった人が、45歳からパートで働き厚生年金に加入すると、年間13万円の年金増額につながります。
 
増額分は月額にすると約1万円と小さく見えるかもしれません。しかし、増えた年金額は一生涯続くため、長期的に考えると大きな違いになります。
 
将来の年金額を少しでも増やしたいと考えるなら、扶養を外れて厚生年金に加入する選択肢を検討してみる価値は十分にあるでしょう。
 

出典

政府広報オンライン パート・アルバイトの皆さんへ 社会保険の加入対象により手厚い保障が受けられます。
 
執筆者:浜崎遥翔
2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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