「iDeCoで老後資金2000万円って本当に可能?」30歳から毎月2万3000円で目指す運用シミュレーションを解説!
本記事では、iDeCoを30~65歳まで拠出した場合のシミュレーションや老後資金2000万円を達成するためのポイント、運用商品を選ぶ際に押さえておきたい基本的な考え方について解説します。
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「iDeCo」で「老後資金2000万円」を達成するのには?
株式会社NTTデータ・エービックの「iDeCoシミュレーション」を基に、シミュレーション結果を表1にまとめました。ここでは、会社員が30〜65歳まで毎月2万3000円(会社員の拠出限度額)を積み立てると仮定して計算しています。
表1
| 運用利回り | 運用益 | 積立元金との合計額 |
|---|---|---|
| 1パーセント | 189万841円 | 1155万841円 |
| 2パーセント | 426万4509円 | 1392万4509円 |
| 3パーセント | 725万5763円 | 1691万5763円 |
| 4パーセント | 1103万8055円 | 2069万8055円 |
※株式会社NTTデータ・エービック「iDeCoシミュレーション」を基に筆者作成
※積立元金は、2万3000円×12ヶ月×35年=966万円です。
この条件で老後資金2000万円を達成するには、シミュレーション上、年利3.9%の運用利回りが必要となります。表にあるように、仮に目標を上回る年利4%で運用できた場合、運用益は約1104万円となり、目標を十分に達成できる計算です。
「老後資金2000万円」を達成するポイント
老後資金2000万円を達成するポイントは、長期・積立・分散投資を意識することです。短期運用の場合、株価の下落により損失が発生してもそれを取り戻すのは難しいでしょう。一方、長期運用であれば株価が下落する場合もあれば上昇する場合もあるため、安定してリターンを得られます。
また、一定額で運用商品を購入し続ける「積立投資」であれば高値の局面では少なく、安値の局面では多く購入できるため、全体の購入単価を抑えられるでしょう。リスク・リターンの異なる複数の資産に分散して投資すれば、特定の商品の価格が大きく下がっても全体の影響を抑えられます。
さらに、リスク許容度を考慮することも重要です。投資するうえでどの程度の損失まで受け入れるかを考えることで、適切な金融商品を選択できます。
「老後資金2000万円」が狙える金融商品
iDeCoの運用商品には、元本確保型商品と投資信託があります。元本確保型商品とは、満期時に元本と利息が戻ってくる商品です。元本割れのリスクの可能性は低いですが、超低金利の環境では利益を得られないというデメリットがあります。
投資信託とは、多くの投資家から集めた資金を運用の専門家が株式や債券などさまざまな金融商品に分散投資し、投資額に応じて成果を投資家に分配する商品です。
リスクを抑えながら老後資金2000万円を目指す場合は、分散投資によるリスク軽減のメリットを得られる可能性があり、専門家がプロの視点で運用してくれる投資信託の活用が効果的でしょう。
なお、投資信託には市場の平均を上回るリターンを狙うアクティブ型と市場の平均に合わせた運用成果を目指すパッシブ型の2つがあります。大きなリターンを狙う場合はアクティブ型、コストやリスクを抑えたい場合はパッシブ型を検討してみましょう。
まとめ
会社員が30~65歳まで毎月2万3000円を拠出する場合、年利3.9パーセントであれば老後資金2000万円を達成できる計算となります。その際は、長期・積立・分散投資を意識する、リスク許容度を考慮するのがポイントです。
また、iDeCoの金融商品には元本確保型と投資信託がありますが、老後資金2000万円を目指すのであれば、投資信託の活用も検討する価値があるでしょう。
出典
株式会社NTTデータ・エービック iDeCoシミュレーション
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
