自分のねんきん定期便を見ると、将来月15万円もらえるか微妙です。月15万円以上もらっている人は、何%くらいいるのでしょうか?

配信日: 2026.03.22
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自分のねんきん定期便を見ると、将来月15万円もらえるか微妙です。月15万円以上もらっている人は、何%くらいいるのでしょうか?
毎年誕生月に送付される「ねんきん定期便」には、将来受け取ることができる老齢年金の額が記載されています。自分の年金額が多いのか少ないのか、気になる方も少なくないでしょう。今回は、「ねんきん定期便」の見方と老齢年金額の分布について解説します。
辻章嗣

ウィングFP相談室 代表
CFP(R)認定者、社会保険労務士

元航空自衛隊の戦闘機パイロット。在職中にCFP(R)、社会保険労務士の資格を取得。退官後は、保険会社で防衛省向けライフプラン・セミナー、社会保険労務士法人で介護離職防止セミナー等の講師を担当。現在は、独立系FP事務所「ウィングFP相談室」を開業し、「あなたの夢を実現し不安を軽減するための資金計画や家計の見直しをお手伝いする家計のホームドクター(R)」をモットーに個別相談やセミナー講師を務めている。
https://www.wing-fp.com/

ねんきん定期便の見方とねんきんネットの利用

1. ねんきん定期便の見方

「ねんきん定期便」は、大きく分けて50歳以上の方に配布されるものと、49歳以下の方に配布されるものの2種類があります。また、節目の年(35歳、45歳、59歳)に送られる封書型式と通常の年に送られるはがき型式という2つのタイプがあります(※1)。
 
そして、50歳以上の方に送られる「ねんきん定期便」に将来の年金額見込額が記載されています。
 
記載されている年金額は、過去の年金加入状況および現在の働き方を60歳まで続けることを仮定して、65歳から受給することが見込まれる老齢基礎年金と老齢厚生年金の額です。なお、65歳になるまでに特別支給の老齢厚生年金が支給される方には、各年齢に応じた厚生年金額が記載されています(※2)。
 
したがって、65歳以降も働き続ける方や、今後転職を予定している方は、記載されている年金額と実際に受給する年金額が異なることに注意する必要があります。
 

2. ねんきんネットの利用

60歳以降も働き続ける方や、転職を予定している方は、「ねんきんネット」を利用することで、より実際に近い年金額を見積もることができます。「ねんきんネット」は、24時間いつでもどこでもスマートフォンやパソコンから利用可能ですが、事前登録が必要です(※3)。
 
事前登録の方法には、マイナポータルから利用登録する方法と、「ねんきんネット」のユーザーIDを取得する方法があります。「ねんきん定期便」に記載されているアクセスキーを利用すると、比較的容易にユーザーIDを取得できます。なお、「ねんきん定期便」に記載されているアクセスキーの有効期限は3ヶ月ですので注意してください(※4)。
 

老齢年金の受給額の分布

厚生労働省の資料(※5)によれば、令和5年度の厚生年金に加入していた方の老齢年金月額の分布は図表1のようになっています。
 
図表1《老齢年金の受給額の分布》

年金月額 割合(%)
男女合計 男性 女性
~5万円未満 23.0 12.5 48.9
5万円以上~10万円未満 39.5 38.5 41.8
10万円以上~15万円未満 29.8 38.4 8.3
15万円以上~20万円未満 5.5 7.4 0.9
20万円以上~25万円未満 2.0 2.8 0.1
25万円以上~30万円未満 0.3 0.4 0.0
30万円以上~ 0.0 0.0 0.0

(※5を基に筆者作成)
 
男性は5万円以上10万円未満が38.5%、10万円以上15万円未満が38.4%で、全体の8割近くを占めています。女性は5万円未満が48.9%、5万円以上10万円未満が41.8%で、全体の9割近くを占めています。
 

まとめ

50歳以上の方に届く「ねんきん定期便」には、現在の働き方を60歳まで続けた場合に、65歳から受給することができる老齢年金の見込額が記載されています。ただし、60歳以降も働き続ける方や転職を予定している方は、「ねんきんネット」を利用して年金額を見積もることをお勧めします。
 
会社員として働いてきた男性の場合、年金月額が15万円以上の方の割合は全体の10.6%程度で、10万円以上15万円未満の方が全体の38.4%となっています。
 

出典

(※1)日本年金機構 大切なお知らせ、「ねんきん定期便」をお届けしています
(※2)日本年金機構 「ねんきん定期便」の様式(サンプル)と見方ガイド(令和7年度送付分)
(※3)日本年金機構 ねんきんネット
(※4)日本年金機構 「ねんきんネット」の登録方法
(※5)厚生労働省 厚生年金保険・国民年金事業年報(令和5年度)
 
執筆者 : 辻章嗣
ウィングFP相談室 代表
CFP(R)認定者、社会保険労務士

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