「改定後の年金額」がなんと“180万円”に!友人に「その金額が毎回振り込まれるわけではないよ」と言われましたが、ここから何を引かれるのでしょうか?

配信日:
この記事は約 3 分で読めます。
「改定後の年金額」がなんと“180万円”に!友人に「その金額が毎回振り込まれるわけではないよ」と言われましたが、ここから何を引かれるのでしょうか?
年金に関する通知書は、普段あまり見慣れない言葉が多く、どの金額を見ればよいのか迷いやすいものです。特に「改定後の年金額」と書かれていると、その金額が次回の振込日にそのまま入るように感じる人もいるでしょう。そこで本記事では、年金額改定通知書の見方について解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

「改定後の年金額」は毎回の振込額ではなく年額を示すもの

年金額改定通知書に書かれている「改定後の年金額」は、基本的に1回あたりの振込額ではなく、改定後の年金の年額を示すものです。年額とは、1年間で受け取れる年金額の合計を指します。
 
年金額は、物価や賃金の変動などに応じて年度ごとに見直されます。年金額改定通知書は、法律の規定により年金額が改定されたときに、改定後の年金額を知らせる通知です。つまり、「本年度の年金は年額でいくらになりました」というお知らせだと考えると、分かりやすいでしょう。
 
例えば、通知書に「改定後の年金額 180万円」と書かれていた場合、180万円が毎回振り込まれるわけではありません。これは1年間の年金額を表しており、毎回の支払額を知りたい場合は別の欄を確認する必要があります。
 

実際に振り込まれる金額は「控除後振込額」を確認する

実際に口座へ振り込まれる金額を知りたいときは、「年金振込通知書」のなかにある「控除後振込額」を見ます。控除後振込額とは、年金支払額から介護保険料、後期高齢者医療保険料または国民健康保険料、所得税、住民税などが差し引かれた後の金額です。
 
ここで注意したいのは、「年金支払額」と「控除後振込額」も同じではない点です。年金支払額は、税金や保険料が引かれる前の金額なので、通帳に入る金額を確認したい場合は、年金支払額ではなく控除後振込額を見ましょう。
 
例えば、1回の年金支払額が30万円の場合、介護保険料や税金などが合計2万円引かれれば、実際の振込額は28万円になります。生活費の計画を立てるときは、引かれる前の金額ではなく、手元に入る金額を基準にすることが大切です。
 

年金は原則2ヶ月分ずつ偶数月に支払われる

公的年金は、毎月1回ではなく、原則として年6回に分けて受け取る仕組みです。支払い月は偶数月の15日で、15日が土日や祝日の場合は、その直前の平日に入金されます。振り込まれるのは原則として前月までの2ヶ月分で、例えば4月の支払いでは、2月分と3月分の年金を受け取ります。
 
この仕組みを知らないと、「年額を12で割った金額が毎月入る」と考えてしまう人がいるかもしれません。しかし、実際には2ヶ月分がまとめて振り込まれるため、家計管理では注意が必要です。
 
例えば、年額が180万円の場合、単純に12で割ると月15万円です。ただし、振り込みは2ヶ月分ごとに振り込まれるため、控除前の支払額は1回あたり30万円になります。
 
実際には、そこから税金や保険料が差し引かれるため、口座に振り込まれる金額は30万円より少なくなる点に注意が必要です。そのため、家賃や光熱費、医療費などを毎月支払う場合は、月ごとに分けて管理すると家計の見通しを立てやすくなります。
 

年金額改定通知書は年額、振込額は別欄で確認しよう

年金額改定通知書にある「改定後の年金額」は、毎回の振込額ではなく、改定後の年金の年額を示すものです。友人が言った「その金額が毎回振り込まれるわけではない」という説明は、この意味では正しいといえます。
 
実際に口座へ入る金額を知りたい場合は、「年金振込通知書」の「控除後振込額」を確認しましょう。年金は原則として偶数月に2ヶ月分ずつ支払われ、そこから税金や保険料が差し引かれます。
 
通知書を見るときは、「年額なのか」「1回の支払額なのか」「実際の振込額なのか」を分けて確認することが大切です。通帳の入金額と通知書の控除後振込額を照らし合わせておけば、家計の見通しも立てやすくなります。年金の通知書は難しく見えますが、見るべき欄を押さえれば、今後の生活設計に役立つ資料として活用できるでしょう。
 

出典

日本年金機構 年金額改定通知書
日本年金機構 年金Q&A(年金の支払い) Q 年金はいつ支払われますか。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

  • line
  • hatebu