車の購入や車検のときにかかる「自動車重量税」どれくらいかかるの?
配信日: 2019.06.28
新車を購入するときや、車検の際には「自動車重量税」がかかってきます。自動車に関連する税金は、消費税や印紙税を除くと、自動車取得税、自動車重量税、自動車税(軽自動車税)、ガソリン税、石油税とあります。
自動車関連税制はとてもややこしいので、「この税金は、どんなときに、どの程度かかるのか」に着目する程度で差し支えないでしょう。
執筆者:重定賢治(しげさだ けんじ)
ファイナンシャル・プランナー(CFP)
明治大学法学部法律学科を卒業後、金融機関にて資産運用業務に従事。
ファイナンシャル・プランナー(FP)の上級資格である「CFP®資格」を取得後、2007年に開業。
子育て世帯や退職準備世帯を中心に「暮らしとお金」の相談業務を行う。
また、全国商工会連合会の「エキスパートバンク」にCFP®資格保持者として登録。
法人向け福利厚生制度「ワーク・ライフ・バランス相談室」を提案し、企業にお勤めの役員・従業員が抱えている「暮らしとお金」についてのお悩み相談も行う。
2017年、独立行政法人日本学生支援機構の「スカラシップ・アドバイザー」に認定され、高等学校やPTA向けに奨学金のセミナー・相談会を通じ、国の事業として教育の格差など社会問題の解決にも取り組む。
https://fpofficekaientai.wixsite.com/fp-office-kaientai
「自動車重量税」はいくらかかる?
それでは、自動車重量税について見てきましょう。自動車重量税は、車の重さや経過年数、燃費基準などの違いによって税額が異なります。車検証にその金額が記載されているので、確認してみましょう。
下の表は、自家用自動車における2年車検のときに納める自動車重量税額表です。現在は次のようになっています。
自動車重量税は、新車を購入するときや車検のときにかかる費用ですが、例えば新車で車を買った場合、購入→3年後車検→2年後車検のように、その都度納める必要があります。
上の表を見ても分かるように、車の重さによって納める税額が大きく異なるため、車検費用自体にそれ相応の影響を及ぼします。
「自動車重量税」のポイント
上記表の金額は、2019年5月1日から2021年4月30日までの間に、車検を受けた場合などに適用されます。ポイントは、自動車取得税と同じく、エコカーに対する減免措置と言えるでしょう。
例えば、電気自動車や燃料電池自動車などのいわゆる次世代自動車は、自動車重量税がかかりません。
また、2019年5月1日から2021年4月30日までの間に新車の新規登録をし、令和2年度の燃費基準に加えて一定の達成率を満たした自動車については、本則税率が適用されます。
エコカー以外の自動車については、新車における新規登録時からの経過年数に応じて、自動車重量税額が決められています。表を見てみると、新規登録時から13年まで→13年経過→18年経過と段階的に引き上げられていることが分かります。
自動車重量税については、この点も知っておくと、いつまで乗るかという判断の目安になるかもしれません。「我が家の車の自動車重量税は、いくらぐらいなんだろう」と思ったら、車検証を確認してみてくださいね。
次回は「自動車税」についてお伝えしていきたいと思います。
出典:※国土交通省「自動車重量税額について フローチャート・税額表【継続車検を受ける場合】」
執筆者:重定賢治(しげさだ けんじ)
ファイナンシャル・プランナー(CFP)