タワーマンション低層階・高層階 差がつく固定資産税 低層階のメリットとは
配信日: 2018.01.20 更新日: 2019.05.17
Text:宮﨑真紀子(みやざき まきこ)
ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士
大阪府出身。同志社大学経済学部卒業後、5年間繊維メーカーに勤務。
その後、派遣社員として数社の金融機関を経てFPとして独立。
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タワーマンションのメリットは利便性と共有部分の充実
タワーマンションに住む一番のメリットは、立地のよさにあります。交通アクセスの便利な場所に建設されていることが多く、物件によっては駅に直結している場合もあります。
開発地域に建設している、もしくはタワーマンションの建設に伴って周辺地域が整備されるケースが多いので、商業施設や病院など生活に必要な施設が充実しています。大規模な開発をしていますので、外環境としては、道路の道幅が広く緑地や公園といったスペースに恵まれているといえます。
また物件そのもののグレードの高さも注目点です。建物本体は大型なので、エントランスや車寄せが広く豪華です。
共有部分の充実を売りにしている物件も多く、パーティールームやキッズルーム、スポーツジムを備えていることもあります。戸数が多くなると防犯の心配がありますが、管理人が24時間常駐しているなど、セキュリティーも万全です。コンシェルジュのサービスを提供するなど、高いサービスを提供していることもあります。こうしたことは、階層の高低にかかわらず同じように享受できるメリットです。
費用対効果と照らしてみる
タワーマンションの高層階の魅力は、冒頭にもあるように眺望です。この眺望がプレミアムとなって物件価格が高額になっています。人気があるということで、投資物件や相続対策として購入することも多いのですが、“居住する”ことを考えると、前述のメリットがありますので、低層階を選択するというのも一案だと思います。
都心などでタワーマンションに眺望を求める人が多い場所では、低層階の物件は新築時の価格設定が安くなる傾向があります。また将来売却することになっても、利便性のよい立地なら価格は下がりにくいと考えられます。
平成29年度税制改正で、タワーマンションの固定資産税が階層に応じて補正されるようになりました。これまでは同じ間取り(専有面積)の物件であれば、階層が違っていても固定資産税額は同じでした。適用は平成30年1月1日時点で、新たに課税対象になる物件についてです。平成29年4月1日前に売買契約を締結されたものは従来の方法で計算されます。
こうしたことも踏まえると、タワーマンションの購入目的が居住用であるのなら、低層階を考える人も増えるのではないかと思います。
Text:宮﨑 真紀子(みやざき まきこ)
ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士