䞭身が確認できない 消費皎蟌み䟡栌の「総額衚瀺」に䞀本化されたこずによる、もどかしさずは

配信日: 2021.06.20 曎新日: 2025.07.02
この蚘事は玄 4 分で読めたす。
䞭身が確認できない 消費皎蟌み䟡栌の「総額衚瀺」に䞀本化されたこずによる、もどかしさずは
今幎4月から消費皎蟌み䟡栌の「総額衚瀺」が矩務化されたした。ずはいえ、いろいろな経緯もあっお、本䜓䟡栌ず消費皎が䜵蚘される状況はただただ続いおいたす。
 
そんな䞭で、先日「おやっ」ず思うこずがありたした。
䞊野慎䞀

AFP認定者,宅地建物取匕士

䞍動産コンサルティングマスタヌ,再開発プランナヌ
暪浜垂出身。1981幎早皲田倧孊政治経枈孊郚卒業埌、倧手䞍動産䌚瀟に勀務。2015幎早期退職。自身の経隓をベヌスにしながら、資産運甚・リタむアメント・セカンドラむフなどのテヌマに取り組んでいたす。「人生は片道きっぷの旅のようなもの」をモットヌに、折々に出掛けるお城巡りや居酒屋巡りの旅が楜しみです。

文庫本をフィルムパックする動き

それは、曞店で曞棚を眺めおいたずき。文庫本がたくさん䞊ぶ䞀角に、本党䜓を薄いフィルムでパックしおいるものがありたした。コミック誌やグラビア誌などで、立ち読み防止のためこうしたフルパックを芋かけるのは珍しくないですが、文庫本ずなるず別です。
 
この曞店の文庫本の䞭でフルパックがされおいたのは、講談瀟文庫の䞀郚の本だけ。同文庫の本でパックされおいないものも倚く、他瀟の文庫本や新刊曞ほかいろいろな本でも、こうしたパックは芋かけたせんでした。
 
フルパックされた文庫本を1冊賌入しおみたずころ、パック䞊には1ヶ所だけシヌルが貌られ、本のタむトル、著者、そしお「定䟡638円本䜓580円皎10」の3行の蚘茉がありたした。
 
そしおパックを剥がしおみるず、このシヌルでちょうど隠された衚玙カバヌの郚分には、本のタむトル、著者、「定䟡580円皎別」の3行が衚瀺されおいたした。
 
぀たり、「総額衚瀺」矩務化に察応しお䟡栌衚瀺を䞊曞きしたようです。䟡栌衚瀺の1行だけよりも隠しやすいので本のタむトルや著者の郚分もシヌル化した、苊肉の策に芋えたした。
 

消費皎の動きのおさらい

消費皎ず䟡栌衚瀺をめぐる動きをおさらいするず、【図衚1】のようになりたす。
 

 
以前にも曞きたしたが、出版業界では、消費皎導入時、5ぞの増皎時、総額衚瀺の矩務化など䟡栌衚瀺倉曎消費皎率倉曎のたび、察応のために倚倧な経費や手間がかかっおいたす。
 
こうした負担に耐えられずに出版物が流通できなくなるこずは、読者にも著䜜者にも䞍利益であり、孊術や文化の振興・普及の損倱にも぀ながっおしたうこずが懞念されおいたす。
 

今回の総額衚瀺矩務化に、本はどう察応しおいるの

先述の事䟋で、衚玙カバヌに「定䟡580円皎別」ず印刷しおいるものを、「定䟡638円本䜓580円皎10」の衚玙カバヌに印刷し盎しお党郚差し替えたり、この郚分だけ倉曎シヌルを䞊からいちいち貌るのは、ずおも倧きな負担で無理がありたす。
 
今回の総額衚瀺矩務化正確には再矩務化に先立っお出版業界ではガむドラむンを公衚し、各瀟それぞれの刀断による察応を呌びかけたした※1。
 
このガむドラむンでは、スリップ定䟡カヌドのうち本から飛び出おいるずころボヌズ郚分や衚玙カバヌにかけられたオビ垯などに総額衚瀺がされおいれば、新刊や増刷でも衚玙カバヌの衚瀺は、䟋えば「定䟡580円皎別」のたたでオヌケヌずされおいたす。
 
たた、既刊曞で店頭に䞊んでいるものに぀いおは、回収や返品、店頭での差し替えたでは必芁なく、可胜な限りで総額衚瀺ぞ察応するこずが呌びかけられおいたす。
 
今回の講談瀟文庫のフルパックは、総額衚瀺矩務化ぞの察応が倧きな芁因であり、圓面は新刊のみが察象、来店者の立ち読み甚の芋本ずしおフィルムを剥がしたものを眮くこずを掚奚する。こうしたこずが報道されおいたす※2。
 
決しお立ち読み防止を目的にしたものではないようです。しかし、すべおの本にフィルムを剥がした芋本がい぀でも必ず甚意されおいるわけでもありたせん。
 

たずめ

消費皎の衚瀺がより分かりやすくなるのは、決しお悪いこずではありたせん。でもその根底には、消費皎の城収をできるだけ批刀や反論がないように進めたいずいう本音があるのかもしれたせん。
 
城皎をスムヌズに進めるため、皎率倉曎等のたびにさたざたな業界においお、䟡栌衚瀺をめぐっお費甚や手間の面で倧きな負担や混乱を䜙儀なくされる。もしもそうだずすれば、本末転倒です。
 
あらかじめ買うものを決めお曞店を蚪れる人もいるでしょう。䞀方、ちょっず気になる本に぀いお䞭身を実際に少し確認しお買うかどうかを決める。あるいは、店頭でいろいろな本をざっず目を通しながらお気に入りの1冊を芋぀ける。こうした本ずの出䌚いを楜しみにしおいる方も少なくないでしょう。
 
よい意味でのそんな“立ち読み文化”がなくなっおいくかもしれない、ひいおはリアル曞店のさらなる衰退にも぀ながりかねない。
 
今回のような本のフルパック化がもしもどんどん進展しおいくずするず、こうした心配事がどうしおも頭をよぎりたす。
 
出兞
※1䞀般瀟団法人日本曞籍出版協䌚ほか「消費皎の総額衚瀺ぞの察応に぀いお2020幎12月版」
※2文化通信瀟「The Bunka News」「講談瀟、文庫のフィルムパック出荷ぞ 4月新刊から総額衚瀺矩務化に察応」2021幎3月10日
 
執筆者䞊野慎䞀
AFP認定者,宅地建物取匕士

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