更新日: 2022.03.16 確定申告
スマホで確定申告、本当にカンタン? 注意するべきポイントは?
その電子申告で使われる国税電子申告・納税システム「e-Tax」は、対象範囲が限られているものの、スマホから申告手続きができるようになりました。
確定申告の利便性を高めるスマホを使った電子申告について、今回はスマホで「e-Tax」を使うときの操作性や注意点などを解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
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スマホの確定申告は本当に便利なのか
・スマホで確定申告をする方法
スマホから確定申告を行うためには、まずブラウザから国税庁ホームページにある確定申告書作成コーナーにたどり着かなければいけません。
確定申告書作成コーナーは、検索エンジンで「確定申告」というキーワードを入力すれば探せます。また、公開されているQRコードをカメラで読み取りアクセスする方法ならば、迷うことなくアクセスできるのでカンタンです。
確定申告コーナーにアクセスできたら、個人認証の方式を選択する必要があります。
スマホでマイナンバーカードを読み取るマイナンバー方式と、税務署で職員と対面して個人認証を行うID・パスワード方式の2種類です。
すでにマイナンバーカードを持っており、読み取りができる機種のスマホを持っているならば、マイナンバーカード方式を選択することで、スピーディーに手続きができるでしょう。
一方でマイナンバーカード方式を利用するためにマイナンバーカードを作ったり、ID・パスワード方式を選んだりするのは、ひと手間かかります。確定申告の間際になって準備を始めれば、期限に間に合わない可能性も出てくるので気をつけなければいけません。
認証が終わった後、所得や控除の金額を入力していきます。金額を入力する項目は、画面の案内に従ってタップすればいいだけなので、カンタンです。
さらにスマホでの確定申告ならではの機能として、源泉徴収票OCR機能があります。
源泉徴収票OCR機能とは、紙の源泉徴収票をスマホのカメラで撮影することで、記載されている金額を読み取ることができる機能です。自動的に該当する項目に金額が入力されますから、手で入力する必要はありません。
もし、読み取った金額と源泉徴収票の金額が異なる場合には、修正もカンタンにできます。入念にチェックをすれば、源泉徴収票OCR機能を利用しても、誤った内容で申告することはないでしょう。
申告で書類の添付も必要であれば、イメージデータを用いて提出ができます。
添付書類のイメージデータは、電子署名が付与されていなければいけません。電子署名の付与をするためには、e-Taxの利用者情報メニューから電子証明書の登録をすませておく必要があります。
金額、および添付書類の入力を行い、間違いがないかを確認したら、その内容を国税庁に送信することで申告手続きは終わります。
自分の申告した内容は、データとして保存できるので後から見返すことも可能です。自分でデータを確認できれば、修正するべきことがあったときに、税務署から指摘される前に動くことができます。
・スマホで確定申告をするときの注意点
スマホを利用した確定申告は、対象となる所得や控除が決まっており、誰でもできるわけではありません。
事前に国税庁のホームページへのアクセスや、税務署への問い合わせで確認をしてから、準備をするとよいでしょう。
また、スマホ向けのe-Taxでは、機種によってアプリのインストールやマイナンバーカードの読み取りができないものがあります。対象外の機種を利用している場合、確定申告書の作成まではできたとしても、実際に申告をするときには紙に印刷して提出しなければならないでしょう。
自分が持っている機種が対応しているのかどうかの確認も、事前にしておくべきです。
ほかにも注意点としては、書類の保管には気をつけなければいけません。
スマホで申告手続きをしても、5年間は必要な書類の提出を求められることがあります。申告手続きを終えて、不要になったと勘違いし廃棄してしまえば、提出を求められたときに書類が手元にないことが露呈するでしょう。
保管義務のある書類が手元にないことが分かれば、青色申告が取り消されたり控除が認められなかったりと、重いペナルティーを受ける恐れがあります。
税務署から連絡があれば、いつでも書類の提出ができるように保管しておきましょう。
スマホで確定申告するのはカンタン
スマホから確定申告をする場合の操作性ですが、案内にしたがって金額の入力や書類のデータを選ぶだけなので、カンタンです。スマホ操作に慣れていない人でも、源泉徴収票など必要なものをそろえておけば、申告内容を間違えることはないでしょう。
しかし、スマホからの確定申告は注意点も多々あるので、準備は入念にしておくことをおすすめします。
出典
国税庁 令和3年分のスマホ申告に関する手引き等
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員