更新日: 2022.12.19 その他税金

加熱式たばこと紙巻たばこの税率って違うの? どちらのほうが税率低い?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

加熱式たばこと紙巻たばこの税率って違うの? どちらのほうが税率低い?
加熱式たばこと紙巻きたばこの税率が、どれくらいなのかご存じでしょうか。たばこは、酒類やガソリンなどに比べて、税負担が重い商品です。
 
たばこ税は、たばこ自体の価格にも影響があるため、喫煙者としては「たばこの価格のどれくらいが税金なのか」「加熱式たばこと紙巻きたばこの税率は違うのか」などを知りたい人もいるでしょう。
 
そこで本記事では、加熱式たばこと紙巻たばこの特徴や税率について解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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加熱式たばことは

 
加熱式たばことは、たばこ葉やその加工品を燃焼せずに、専用の道具で電気的に加熱して蒸気を発生し、たばこ葉の味や香りを愉しむ新しい形のたばこです。
 
加熱式たばこは、主に以下の2種類に分けられます。

●低温で加熱するタイプ
●高温で加熱するタイプ

低温で加熱するタイプには、リキッド(液体)を加熱・霧化してたばこ葉を通す製品などがあり、高温で加熱するタイプには、たばこ葉をヒーターで直接加熱する製品などがあります。加熱式たばこは火を使わないため煙や灰が出ないため、特に若い喫煙者に人気があるようです。
 
なお、電子たばことの主な違いは、以下のとおりです。

●加熱式たばこは、たばこ葉を使用しているが、電子たばこは使用していない
●加熱式たばこは、たばこ葉の香りや味を愉しめる
●国内において、加熱式たばこのバッテリーなどは、たばこ用具として販売されているが、電子たばこは「たばこ製品」としては販売されていない

 

紙巻たばことは

 
紙巻たばことは、たばこ葉を細かく刻み、紙で細長く巻き上げたものです。国内たばこの販売量のほとんどは紙巻たばこが占め、たばこと聞いて多くの方がこの紙巻たばこをイメージするでしょう。
 

加熱式たばこと紙巻たばこの税率

 
たばこの価格には、以下の4種類の税金が含まれています。

●国たばこ税
●地方たばこ税
●たばこ特別税
●消費税

JTによると税負担率は約6割(61.7%)で、ビール(45.0%)やウイスキー(28.6%)、ガソリン(50.7%)、灯油(12.0%)の高負担税物品と比較しても、たばこの税負担率は最も高くなります。たばこ1箱20本で580円とした場合、税金は357.6円にもなります。
 

加熱式たばこは2022年10月で段階的増税が終了

 
加熱式たばこの税額は、紙巻たばこの税額と比べて1〜8割程度と低かったため、税負担水準の適正化を図る観点から課税区分を新設して課税方式が見直されました。2018年10月から5回に分けて加熱式たばこの増税が段階的に実施され、2022年10月に課税方式の見直しが終了しています。しかし、加熱式たばこは増税後も紙巻たばこより税額は低くなっています。
 

紙巻たばこは2021年10月で税率引き上げ終了

 
紙巻たばこについては、2018年10月から段階的に税率の見直しが開始され、2021年10月に税額の引き上げが終了しています。この税率引き上げにより、1本あたり1円ずつ、合計3円の税負担増となりました。     
 

加熱式たばこと紙巻たばこの税率・税金は同じ

 
加熱式たばこは、たばこ葉の味と香りを愉しめて、煙や灰が出ないのが特徴です。2022年10月に加熱式たばこの増税が終了しましたが、加熱式たばこは紙巻たばこと比べると現在でも税額は低いです。
 
たばこは価格の約6割が税金であり、ビールやウイスキーなどより税負担が重い商品ということを覚えておきましょう。
 

出典

日本たばこ産業株式会社 JT たばこ税の仕組み
一般社団法人日本たばこ協会 たばこ税
財務省 たばこ税等に関する資料
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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