更新日: 2023.02.27 確定申告

確定申告に向けて 絶対失敗しないために今から始めたい準備とは?

執筆者 : 下中英恵

確定申告に向けて 絶対失敗しないために今から始めたい準備とは?
確定申告の季節がやってきました。会社員の方は、年末調整を行っている人が多いと思いますが、副業をしている人や所得が多い人は確定申告を行う必要があります。
 
また、個人事業主の方の多くは、毎年確定申告をする必要がありますね。確定申告は、準備しなければならない書類や記入しなければいけない書類が多いですが、手順に沿って準備していけば、スムーズに終わらせることができます。
 
今回は、絶対失敗しない、確定申告の準備についてご紹介します。

下中英恵

執筆者:下中英恵(したなかはなえ)

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者

“東京都出身。2008年慶應義塾大学商学部卒業後、三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社に入社。

富裕層向け資産運用業務に従事した後、米国ボストンにおいて、ファイナンシャルプランナーとして活動。現在は日本東京において、資産運用・保険・税制等、多様なテーマについて、金融記事の執筆活動を行っています
http://fp.shitanaka.com/”

2023年確定申告の概要

2022年の税金の精算として行う確定申告は、2023年の2月16日から3月15日に行います。確定申告には例年どおり3つの申告方法があり、税務署に持参するか、郵送するか、e-Taxを使って行います。
 
2023年からの主な変更点は以下のとおりです。該当する人が多い変更箇所もあるので、確定申告の準備を始める前に予備知識として頭に入れておくと安心です。
 
1.確定申告書類の変更
確定申告書はAとBの2種類がありましたが、今年からは1種類のみとなります。記載する事項については基本的に大きな変更点はありません。
 
また、確定申告期限後に、本来納めるべき税額と違う金額を申告してしまった場合に金額を修正する「修正申告」について、書式が変更になります。今まで使われていた修正申告書「第五表(別表)」は廃止されます。
 
2.制度に伴う変更
住宅ローン控除の適用期限が4年延長され、2025年12月31日までに入居した人が対象となりました。確定申告時に住宅ローン控除を受けようとする場合は、その他の変更点も確認しましょう。
 
また、確定申告時に提出する「社会保険料控除」や「小規模企業共済等掛金控除」について、電子データでの提出ができるようになりました。確定申告をより簡単に終わらせることができるようになります。
 

失敗しない 手順のまとめ

では、具体的に、確定申告の手順について見ていきます。
 

  • 1.確定申告を行うスケジュールを立てる
  • 2.書類を集める
  • 3.書類を記入する

 
確定申告をスムーズに行うために一番大切なポイントは、「確定申告のためのスケジュールを確保する」ということです。日々の業務に追われがちで、確定申告を後回しにしがちな人は多いでしょう。
 
毎日のスケジュールの中で、ミーティングなどと同じように、確定申告を行う時間を先にブロックしてしまいましょう。スケジュールさえ決めたら、仕事と同じように淡々と作業を進めていきます。
 
そして、確定申告は、「記入する数字の根拠となる書類を集める」と「書類に記入する」の2つの作業に大きく分かれます。人にもよりますが、どちらかというと、根拠となる書類を集める方が時間がかかります。
 
保険料控除や医療費控除を受ける場合、領収書を整理して金額を計算する作業が必要です。1回で終わらせようとせずに、「今日は医療費控除を終わらせよう」「次回は保険料控除をやろう」と、小分けにスケジュールを立てるのがお勧めです。
 
根拠となる書類を集めて金額が分かったら、確定申告書に記入していきます。確定申告専用のホームページにあるサンプルを見ながら、記入は一気に済ませてしまうとよいでしょう。途中でやめると、どこまで書いたのか分からなくなってしまったり、記入もれやミスにつながります。
 
人にもよりますが、確定申告の書類集めから実際の記入まで、毎日1~2時間くらいの作業で、1週間くらいで終わるように計画を立ててみましょう。
 

まとめ

確定申告をスムーズに終わらせるためには、スケジュールを立てて、それに沿って実行していくことが大切です。後回しにしていると、ますます憂鬱な気持ちになり、最後に焦ってしまいます。今回ご紹介した内容を参考にして、早めに準備を始めるようにしましょう。
 
執筆者:下中英恵
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者
 

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