更新日: 2019.05.17 その他税金
2019年10月消費増税でやっぱり飲食店は値上げするの?過去の増税時の例も踏まえ今後の流れをチェック!
毎日の食費や消耗品費はもちろん、飲食店に入ったときに「増税すると結構高くなるんだ……!」と実感する未来が見えますよね。
今回は、そんな消費増税に伴う飲食店の値上げについて、気になるアンケート結果を見てみましょう。
Text:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
2014年、消費税の引き上げと同時に6割強の飲食店がメニューを値上げしていた
飲食店に特化したリサーチサービス「飲食店リサーチ」を運営する株式会社シンクロ・フードが、飲食店に対し、消費税引き上げに向けた対応に関するアンケート調査を行いました。(※)
ずばり気になる、消費増税に伴うメニューの値上げについて、2014年の増税時の様子を見ていきましょう。
【2014年の消費税増税時に値上げをしたか】
値上げした :62.1%
値上げしなかった:37.9%
消費増税に伴い、メニューの値上げをした飲食店は、6割強という結果に。思った以上に多くの飲食店が、増税と同時にメニューの値上げをしていたことが分かります。
仕入れにかかる金額が高くなるのにくわえ、増税で消費者の財布の紐がきつくなることを見越し、売上のダメージを少しでも減らしたい……という思いなのでしょうか。
消費税が引き上げられると、飲食店の売上は減少する?
それでは、飲食店の売上に消費増税はどう関わってくるのでしょうか。
【2014年の消費税増税時に、売上への影響はあったか】
影響はなかった :65.9%
影響があった(売上が減った):34.1%
多くの飲食店で売上の減少はなかったものの、3割強の店は少なからず打撃を受けていた模様。
やはり目に見えて出費が増えるため、消費者も節約気味になるのかもしれませんね。
【売上へ影響のあった期間】
1位:1~3ヶ月程度 39.7%
2位:3~6ヶ月程度 28.8%
3位:12ヶ月以上 16.4%
4位:6~12ヶ月程度 13.7%
5位:1ヶ月以内 1.4%
売上が減った飲食店は、影響のあった期間を上記のように回答しています。
半数以上は半年以内でなんとか解決しているものの、およそ3割の飲食店は半年以上売上の減少に悩まされていたようです。
「オーダーの品数が減った。ドリンクはあまり影響なかったが、フードは目に見えて減少した」「一人当たりのドリンクの出が減った。値段の高い商品が出にくくなった」「高単価商品の売れ行きが落ち、客単価が下がった」「単価よりも客数の減少が大きかった」など、売上減少の要因はさまざま。
1ヶ月以内で元に戻ればいいものの、これが長期間続くのはかなり厳しそうです。
ずばり、2019年10月の消費増税で、飲食店のメニュー価格は上がる?
2014年の消費増税時の様子は上記のとおり。
では、2019年の増税時には、みなさんどのように対応しようと考えているのでしょうか。
【2019年10月の消費税増税時に値上げを予定しているか】
予定している :62.1%
予定していない:37.9%
なんと偶然にも、2014年時の回答と同じ割合に……!
値上げ幅はお店によって変わるものの、多くの飲食店で値上げされる可能性が高いと言えそうです。
そのほか、消費増税対策として飲食店が行っていることは、「今月から今まで内税だったのを外税に変更した」「2019年10月の施行が決まった時点から、じわじわと地味な値上げを段階的に行っています」「原価の調整については、売値でなく食材の量で調整する予定です」「軽減税率対応のレジを導入しております」「テイクアウトが8%なので、増税後はテイクアウトをはじめるメニューを考えています」など、多岐にわたっている模様。
消費者はもちろんのこと、飲食店側にとっても厳しい消費増税。2019年の10月に向けて、いまから心の準備とお金の準備をしておく必要がありそうですね。
※飲食店.COM(株式会社シンクロ・フード)調べ「消費税引き上げに向けた対応に関するアンケート調査」
「飲食店リサーチ」
Text:FINANCIAL FIELD編集部