「N-BOX」か「フリード」の購入を検討中! 父親に「軽なら4月2日以降が得」と言われましたが、具体的にどれだけ“得”なのでしょうか?
配信日: 2025.04.03

特に、軽自動車を検討している場合、4月2日以降の購入が税金の面で有利になることがあります。
本記事では、なぜ4月2日がポイントになるのか、そして車選びの際に考慮すべきほかの要素について解説します。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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自動車税の仕組みと4月2日以降のメリット
自動車を所有すると、毎年「自動車税」(軽自動車の場合は「軽自動車税」)を支払わなければなりません。そして、自動車税の計算方法には、普通車と軽自動車で大きな違いがあります。
自動車税も軽自動車税も、4月1日時点での所有者に対して課税されます。ただし、普通車には月割りの考えがありますが、軽自動車にはありません。
つまり、「フリード」のような普通車は購入した時期に応じて、その年に支払う税額が減額されます。
一方、「N-BOX」のような軽自動車の軽自動車税には、「月割り計算」がありません。4月1日時点で登録されている車両に対して、1年分の税金が課される仕組みです。したがって、もし3月中に軽自動車を購入してしまうと、4月1日時点で所有していることになり、その年の自動車税を全額支払う必要があります。
しかし、4月2日以降に購入すれば、その年の自動車税は発生せず、翌年の4月から課税されるため、「1年分の税金」を節約できるのです。
具体的にどれくらい得になるのか?
それでは、軽自動車を購入した場合、どれくらいお得になるのか見ていきましょう。軽自動車の税率は、自家用車として乗車する場合、一律で1万800円です。
3月中に購入すれば、4月1日時点で所有していることになるため、すぐに1万800円を支払うことになります。しかし、4月2日以降に購入すれば、その年の自動車税1万800円を節約することが可能です。
4月2日以降の購入が本当にベストなのか?
軽自動車を購入する場合、税金面では4月2日以降の購入が有利ですが、車の購入にはほかの要素も考慮すべきです。
例えば、多くの自動車メーカーやディーラーでは、2月~3月に決算セールを行い、大幅な値引きをすることがあります。特に軽自動車を検討している場合、決算セールでの値引き額が自動車税の負担額を上回るケースもあるため、トータルでどちらが得かを比較する必要があるでしょう。
また、4月2日以降にこだわって購入しても、納車までに時間がかかる可能性があります。特に人気車種は納車待ちが長くなることがあり、希望の時期に車を手に入れられない可能性もあるため、納期の確認は必須です。
なお、「N-BOX」と「フリード」は、そもそも車の区分が異なります。父親からのアドバイスを頭に入れつつ、税金の違いだけでなく、車の使用用途や維持費、燃費、乗り心地などをしっかり比較し、自分のライフスタイルに合った車を選ぶことが重要です。
まとめ
軽自動車を購入するなら、4月2日以降の購入が税金の面で有利になります。ただし、決算セールの値引きや納期の問題も考慮し、総合的に判断することが大切です。
「N-BOX」か「フリード」で迷っている場合、税金のメリットだけでなく、それぞれの車の特性や維持費、購入時期の値引き条件をしっかりチェックし、自分にとって最適な選択をしましょう。
出典
総務省 自動車税・軽自動車税
総務省 平成28年度から軽自動車税の税率が変わります
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー