手持ちの「アルファード」を手放したい! 時期が「3月末・5月」かで自動車税が「10万円」近く変わるらしいけど本当? 自動車税の“仕組みとタイミング”とは
特に、自動車税は4月1日時点の所有者に課税されるため、手放すタイミングによっては数万円の差が生じるかもしれません。本記事では、自動車を手放す時期が3月末と5月とで自動車税にどのような違いがあるのか解説します。
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自動車税の仕組みとタイミング
自動車税(種別割)は、毎年4月1日時点で登録されている所有者に対して課税されます。そのため、3月末までに車を売却または廃車手続きを完了していれば、翌年度分の自動車税を支払う必要はありません。
一方で、5月に手放す場合は、4月1日時点での所有者として翌年度の自動車税を支払う必要があり、その分のコストが発生します。
古いアルファードの自動車税
自動車税の金額は初年度登録年月や総排気量などによって決まります。例えば、登録から13年以上経過した排気量3456ccのアルファードの年間自動車税は6万6700円です。
なお、普通車の場合、自動車税の月割りの考えがあります。自動車を新たに購入した場合には購入した翌月から翌年3月までの期間の自動車税を新車購入時に支払います。
しかし、新たにアルファードを購入し、古いアルファードを手放すのに時間がかかっている場合、重複した期間の自動車税も負担する必要性が発生することがあります。
3月購入・5月手放しの場合
ここからはケースごとにアルファードの自動車税の金額を見ていきましょう。
3月に新しい車を購入し、5月にアルファードを手放した場合、
・新しい車の自動車税(4月以降の支払い対象)
・古いアルファードの自動車税(4月1日時点での所有者として支払い)
の両方を負担しなければなりません。
なお、今まで乗ってきた自動車を売却した場合には自動車税の還付は受けられません。例えば5月になって古いアルファードを売却したとしても、4月1日時点で保有しているため、自動車税は約7万円負担する必要があります(廃車の場合、月割での還付あり)。
4月以降に購入した場合
4月以降に新しい車を購入した場合、基本的には購入した翌月から翌年3月までの期間について、年間の自動車税を月割りで支払います。なお、最新のアルファードの排気量は2500ccに少し届かない程度ですので、自動車税は年間で4万3500円です。
自動車税は3月に買った場合には1年分の4万3500円がかかりますが、5月に買った場合は10ヶ月分の3万6250円の負担になります。つまり2ヶ月の購入時期がずれると、新車分の自動車税の負担が約1万円少なくなるということです。
そして、古いアルファードについては、前記のとおり3月末に手放しているかどうかで自動車税が約7万円異なります。
2ヶ月の差で10万円近く自動車税が変わることもある
ここまでの話を整理すると、3月に新たなアルファードと同等クラスの新車を購入し、5月に前の車を手放す場合、新旧アルファードの自動車税で約11万円かかります。
一方、同じく3月に新車を購入していても、3月までに古いアルファードを売却していた場合、負担するのは新しいアルファードの自動車税の4万3500円だけです。
つまり、2つのケースでは自動車税は約7万円異なります。
車の買い替えで自動車税を抑えるのであれば、古い車を3月までに手放すのが良いでしょう。
まとめ
車の買い替え時期を自動車税の観点から考えると、3月末までに売却し、売却しても生活が不便にならないタイミングで新車を購入するのが良いでしょう。この方法であれば、古い車の自動車税の負担を回避でき、新しい車の購入時に余計な税負担が発生しません。
もちろん、車の買い替え時期はライフスタイルなどに応じて柔軟にしたいところですが、タイミングを意識することで数万円の節約ができるかもしれません。
出典
総務省 自動車税
トヨタ アルファード 主要諸元表
トヨタ アルファード 2代目
大阪府 令和6年度自動車税(種別割)税額表 乗用車
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
