車の「ナンバー」を変更するだけで「税金」が安くなる⁉ ナンバーと「自動車税」の関係を解説

配信日: 2025.06.12 更新日: 2025.07.02
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車の「ナンバー」を変更するだけで「税金」が安くなる⁉ ナンバーと「自動車税」の関係を解説
車のナンバープレートには、分類番号という自動車の種類や用途を表す数字が書かれています。この分類番号によって、自動車税が安くなることがあります。
 
本記事では、ナンバープレートに記載されている分類番号の変更について解説し、ナンバーと自動車税の関係やナンバー変更の方法と注意点を詳しく説明します。
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こんなに違う! ナンバーと「自動車税」の関係

小型・普通乗用車は3・5・7ナンバーに分類され、これらのナンバーは総排気量によって自動車税が決まります。東京都主税局のサイトを基に、3・5・7ナンバーの税額を表1にまとめました。なお、税額は2019年10月1日以後初回新規登録のものです。
 
表1

総排気量 自家用(白ナンバー)
電気自動車・1リットル以下 2万5000円
1リットル超~1.5リットル以下 3万500円
1.5リットル超~2リットル以下 3万6000円
2リットル超~2.5リットル以下 4万3500円
2.5リットル超~3リットル以下 5万円
3リットル超~3.5リットル以下 5万7000円
3.5リットル超~4リットル以下 6万5500円
4リットル超~4.5リットル以下 7万5500円
4.5リットル超~6リットル以下 8万7000円
6リットル超 11万円

出典:東京都主税局「自動車税種別割」を基に筆者作成
 
一方、小型・普通貨物車は1・4ナンバーに分類され、これらのナンバーは最大積載量および総排気量によって自動車税が決まります。同じく東京都主税局のサイトを基に、1・4ナンバーの税額(乗車定員が3人以下のもの)を表2にまとめました。
 
表2

最大積載量 自家用
1トン以下 8000円
1トン超~2トン以下 1万1500円
2トン超~3トン以下 1万6000円
3トン超~4トン以下 2万500円
4トン超~5トン以下 2万5500円
5トン超~6トン以下 3万円
6トン超~7トン以下 3万5000円
7トン超~8トン以下 4万500円

出典:東京都主税局「自動車税種別割」を基に筆者作成
 
なお、8トンを超える場合は超える部分1トンごとに所定の金額が加算されます。
 
このように、3・5・7ナンバーよりも1・4ナンバーの方が自動車税は安くなります。なお、1・4ナンバーのうち乗車定員が4人以上の場合は総排気量によって5200円~8000円加算される場合があります。
 

「ナンバー変更」によって自動車税を安くする方法

ナンバープレートに記載されている分類番号の変更をするには、車両区分を変える必要があります。例えば、3・5ナンバーから1・4ナンバーへの変更方法はおおむね以下のような流れとなります。
 
1.車両の構造を変更する
 
各ナンバーの要件を満たすため、後部座席の撤去や荷室の拡大などを行います。
 
2.管轄の運輸支局や自動車検査登録事務所へ申請する
 
管轄の運輸支局や自動車検査登録事務所に、車検証や自動車検査票などの必要書類を提出します。
 
3.審査を受ける
 
書類審査と実車検査を受け、基準に適合していれば、新しい分類番号に基づいた税額が課税されるようになります。
 

「ナンバー変更」には注意点も

分類番号の変更には以下のような注意点もあります。
 
・車両の構造変更が必要
 
例えば3・5ナンバーから1・4ナンバーへの変更の場合、貨物車両として登録を受けるために車両の構造を変更する必要があるため、車の利便性が下がる恐れがあります。車によっては、個人では変更が難しい部分もあるでしょう。
 
・車検が毎年必要
 
車両総重量が8トン未満の1・4ナンバーの貨物車の場合、初回は2年、2回目以降は1年(貨物軽自動車は2年)が車検の有効期間です。
 
・高速道路の料金が割高
 
1ナンバー車は高速道路における車両区分が中型車となり、料金が3ナンバーの普通車よりも割高となります。
 

まとめ

3・5・7ナンバーは総排気量によって自動車税額が決まる一方、1・4ナンバーは最大積載量および総排気量によって自動車税額が決まるため、税金を抑えられる可能性があります。
 
分類番号を変更する際は、車両の構造変更や、運輸支局・自動車検査登録事務所への申請などが必要です。
 
1・4ナンバーに変更すると車検が毎年必要になったり、1ナンバー車は高速道路の料金が高くなったりするため注意しましょう。
 

出典

東京都主税局 自動車税種別割
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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