「同じ車なら税金も同じ」と思っていました。2019年10月より前に登録された車だと、自動車税で損している可能性はありますか?

配信日: 2026.05.29
この記事は約 4 分で読めます。
「同じ車なら税金も同じ」と思っていました。2019年10月より前に登録された車だと、自動車税で損している可能性はありますか?
「同じ車種なら、自動車税も同じ」と思っている人は多いかもしれません。しかし実際には、車の登録時期によって税額が変わるケースがあります。特に2019年10月より前に登録された車は、現在の税率基準と比べると、自動車税で不利になっている可能性があります。
 
2019年10月には消費税率の引き上げにあわせて、自動車関連の税制も見直されました。この改正によって、一部の自動車税が引き下げられています。そのため、同じ排気量の車でも、登録時期によって毎年の税額に差が出るようになりました。
 
この記事では、2019年10月の税制改正で何が変わったのか、どのくらい税額が違うのか、古い登録車に乗っている人はどう考えればよいのかを、わかりやすく解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

2019年10月の税制改正で自動車税はどう変わった?

2019年10月に消費税が8%から10%へ引き上げられた際、自動車購入時の負担を軽くするため、自動車税の制度も変更されました。具体的には、「自動車税(種別割)」の税額が一部引き下げられています。
 
対象となったのは、2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車です。これより前に登録された車については、旧税率のまま据え置かれています。
 
例えば、排気量1.5リットル超~2.0リットル以下の車の場合、改正前は年間3万9500円でした。しかし、2019年10月以降に新車登録された車は年間3万6000円となり、年間3500円安くなっています。
 
この差は1年だけなら大きく感じないかもしれません。しかし、同じ車に10年間乗れば、単純計算では3万5000円ほどの差になります。長く乗る人ほど、登録時期による違いが積み重なりやすいといえるでしょう。
 
つまり、「同じ車なのに税金が違う」という状況は、実際に起きています。見た目や性能が同じでも、登録タイミングによって維持費に差がある点は知っておきたいポイントです。
 

2019年9月以前に登録された車は損なの?

2019年9月以前に登録された車は、現在の税率基準と比べると税額が高いため、「損している」と感じる人もいるかもしれません。実際、税額だけを見ると、同じ排気量の新しい登録車より負担が大きい状態です。
 
ただし、必ずしも古い登録車が不利とは限りません。車を買い替える場合は、新たな購入費用や保険料、登録費用なども発生します。自動車税が年間数千円安くなるとしても、買い替え費用まで含めると、すぐに元が取れるとは限りません。
 
また、故障が少なく状態のよい車であれば、無理に買い替えないほうが合理的な場合もあります。実際には、自動車税だけでなく、車検費用や燃費、修理費、維持費全体を含めて総合的に判断することが大切です。
 

古い登録車は「重課」にも注意が必要

2019年以前の登録車で注意したいのは、税率の違いだけではありません。一定年数を超えた車には、自動車税が重くなる「重課」という制度があります。
 
ガソリン車の場合、新車登録から13年を超えると、自動車税が約15%高くなります。例えば、本来3万9500円の車なら、重課後は4万5000円程度まで増えるケースがあります。
 
これは、環境性能や燃費性能に差がある古い車を減らし、燃費性能の高い新しい車への買い替えを促す目的で設けられている制度です。
 
そのため、2019年以前に登録された車に長く乗っている人は、「旧税率」と「重課」の両方で負担が重くなる可能性があります。
 
もちろん、愛着のある車に乗り続けること自体は悪いことではありません。ただ、今後の維持費を把握しておかないと、「想定より維持費がかかる」と感じることもあります。
 
車検前や保険更新のタイミングなどで、一度年間維持費を整理してみるとよいでしょう。税金だけでなく、燃料代や修理費も含めて比較すると、自分に合った選択がしやすくなります。
 

自動車税は「登録時期」で差が出ることを知っておこう

自動車税は、同じ車種や排気量なら、必ずしも同じ金額になるわけではありません。2019年10月の税制改正によって、登録時期による差が生まれています。
 
2019年10月以降に新車登録された車は税額が引き下げられた一方、それ以前の登録車は旧税率のままとなっています。そのため、古い登録車のほうが毎年の負担が大きいケースがあります。
 
さらに、13年を超えると重課の対象になるため、長く乗るほど税負担が増える可能性もあります。
 
ただし、税金だけで車の損得は決まりません。買い替え費用や現在の車の状態、燃費、修理費などを含めて考えることが大切です。
 
まずは、自分の車がいつ登録されたのかを確認してみましょう。車検証を見れば登録年月日はすぐにわかります。現在の税額を把握したうえで、今後も乗り続けるのか、買い替えを検討するのかを考えると、納得しやすい選択につながるはずです。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

  • line
  • hatebu
【PR】 yumobile
FF_お金にまつわる悩み・疑問