「上限7万円だと思ってたのに…」年収600万円の同僚と“同じ額”を「ふるさと納税」した夫。でも「専業主婦と大学生・高校生」がいるわが家では、3万円が“ただの寄付”になるって本当? 注意点を確認

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「上限7万円だと思ってたのに…」年収600万円の同僚と“同じ額”を「ふるさと納税」した夫。でも「専業主婦と大学生・高校生」がいるわが家では、3万円が“ただの寄付”になるって本当? 注意点を確認
「年収600万円の同僚と同じ7万円を寄付したのに、わが家では損をするかもしれない」と不安になる人も多いのではないでしょうか。専業主婦の妻と大学生・高校生の子どもがいる世帯では、同じ年収でも納める税金が少なく、控除の上限額が下がりやすいからです。
 
結論から言えば、家族構成を考えずに同僚の金額をまねると、上限を超えた分が自己負担の寄付となってしまいます。今回の記事は、ふるさと納税の基本から、年収600万円世帯で上限がどう変わるのか、ワンストップ特例の注意点までを分かりやすく整理しました。
高柳政道

FP1級、CFP、DCプランナー2級

ふるさと納税とは?

ふるさと納税は、応援したい自治体へ寄付すると、税金が軽くなって返礼品ももらえるお得な制度です。寄付した金額のうち2000円を超えた分が、所得税と住民税からまとめて差し引かれる仕組みになっています。
 
実質的な自己負担を2000円に抑えながら、お礼として肉やお米などの特産品を受け取れる点が、多くの人に選ばれてきた理由です。所得税からは寄付した年の分が還付され、住民税からは翌年度に納める額が軽くなる流れで控除が進みます。
 
会社員なら、ふるさと納税のほかに申告が要らない人も多く、気軽に始めやすい仕組みです。ただし、2025年10月以降は寄付サイトでのポイント付与が禁止され、お得さの中身は少しずつ変わってきました。
 

ふるさと納税の上限額は人によって異なる

ふるさと納税で得をするには、自分の控除上限額を正しく知るのが何より大切です。上限額は年収だけで決まらず、配偶者控除や扶養控除の有無によって、一人ひとり変わってくるからです。
 
例えば、年収600万円の場合、家族構成ごとの上限の目安は次のように変わります。


・独身または共働き(配偶者控除がない場合):約7万7000円
・専業主婦の配偶者を扶養:約6万9000円
・専業主婦と大学生・高校生をともに扶養:約4万3000円

19歳から22歳の大学生は、生計を一にしていることや一定要件を満たすと所得から大きく差し引ける特定扶養親族にあたります。したがって、専業主婦と大学生の両方を扶養する世帯では、上限が同僚より大きく下がってしまうわけです。
 
冒頭の疑問に答えると、同僚と同じ7万円を寄付した場合、上限を超えた3万円弱は税金から差し引かれず、控除対象外の寄付に変わってしまいます。本当に起こりうるというのが答えなので、寄付の前にシミュレーションで自分の上限を必ず確かめておきましょう。
 

会社員がワンストップ特例を利用するときにも注意点がある

会社員にとってありがたいのが、確定申告をせずに控除を受けられるワンストップ特例です。便利な半面、使い方を誤ると控除がまるごと受けられなくなる落とし穴もあるため、利用のときは次の3点に気をつけましょう。


・利用できるのは、確定申告が不要な給与所得者に限られる
・寄付先は年間5自治体以内におさめる
・申請書は寄付した翌年の1月10日までに提出する

6自治体以上へ寄付すると特例は使えず、全ての寄付分を確定申告でまとめて申告し直す流れになります。また、提出期限を過ぎると特例は認められないため、年末の駆け込み寄付では申請忘れに注意が必要です。
 
見落としがちなのが、医療費控除や住宅ローン控除の初年度などで確定申告を行うケースです。確定申告の際に、ふるさと納税の寄付額も含めて申告し直さないと、控除がまるごと消えてしまいます。
 

まとめ

ふるさと納税は、自己負担2000円で返礼品を受け取りながら、税金まで軽くできる魅力的な制度です。ただし、控除上限額は年収と家族構成で変わり、専業主婦や大学生を扶養する世帯では、独身や(配偶者控除のない)共働きの同僚より上限が低めです。
 
上限を超えた分は税金から差し引かれず、控除対象外の寄付に変わってしまいます。だからこそ、寄付の前にシミュレーションで自分の上限を確かめておけば、想定外の自己負担を防げます。
 
会社員がワンストップ特例を使うときは、5自治体以内という条件と、確定申告で申請が無効になる仕組みに気をつけたいところです。仕組みを正しく押さえて、家計に合った無理のない範囲から、お得なふるさと納税を始めてみてはいかがでしょうか。
 

出典

国税庁 ふるさと納税をされた方へ
 
執筆者 : 高柳政道
FP1級、CFP、DCプランナー2級

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