新築マンションを購入して「6年目」、固定資産税が前年の「8万円」から「16万円」に急増! 夫は「税金が値上げされた?」と驚いていますが、なぜ2倍になったのでしょうか?
しかし、新築マンションでは6年目に固定資産税が大きく増えることがあります。主な理由は増税ではなく、新築住宅を対象とした固定資産税の減額措置が終了するためです。
本記事では、固定資産税が急に増える理由や新築住宅の減額措置について解説します。
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目次
固定資産税が8万円から16万円になったのは「増税」ではなく減額措置の終了が主な原因と考えられる
新築マンションの固定資産税が前年の8万円から16万円に増えた場合、税率そのものが引き上げられたとは限りません。新築住宅を対象とした減額措置が終了したことで、負担が増えた可能性があります。
例えば、本来支払う固定資産税が16万円だったものの、新築時の減額措置によって8万円程度になっていたとします。減額措置が終われば、翌年からは本来の税額を支払うことになるため、16万円程度に増える可能性があります。
つまり、「8万円が通常の税額で、それが16万円に値上げされた」のではなく、「本来の税額に戻った」と考えると分かりやすいでしょう。
ただし、実際の税額がちょうど2倍になるとは限りません。固定資産税は土地と建物それぞれについて計算されるうえ、土地には別の特例もあります。また、建物の評価額も一定ではありません。
税額が大幅に増えたときは、自治体から届く納税通知書や課税明細書を前年分と見比べてみましょう。どの部分の税額が変わったのかを確認すれば、負担が増えた理由を把握しやすくなります。
新築マンションの減額措置は建物部分が対象で長期優良住宅では期間が異なる
では、新築マンションの固定資産税には、具体的にどのような減額措置があるのでしょうか。
国土交通省によると、一定の要件を満たす新築住宅は、建物にかかる固定資産税が2分の1に減額されます。減額期間は一般的な住宅が3年間、マンション等が5年間です。
ただし、住宅にかかる固定資産税がすべて半額になる制度ではありません。新築住宅の減額措置は建物が対象で、住宅部分のうち1戸当たり120平方メートル相当分までが減額されます。土地部分には、この制度とは別に住宅用地に対する特例があります。
例えば、マンションの土地部分などにかかる固定資産税が4万円、減額対象となる建物部分が本来12万円だったとしましょう。減額期間中は建物部分が6万円となるため、合計10万円です。
減額終了後は建物部分が本来の12万円となるため、合計16万円になります。このケースでは税額は6万円増えますが、全体では2倍にはなりません。
また、認定長期優良住宅は減額期間が長くなります。国土交通省によると、認定長期優良住宅では一般住宅が5年間、マンション等が7年間、固定資産税が2分の1に減額されます。
そのため、「新築マンションなら必ず6年目に固定資産税が増える」と考えるのではなく、自宅がどの減額措置の対象になっているのかを確認することが大切でしょう。
新築特例の終了以外にも固定資産税が上がることがある
今回のケースでは、新築住宅の減額措置が終了したことが、固定資産税が増えた主な原因と考えられます。ただし、固定資産税はほかの理由で上がることもあります。
例えば、土地の評価額は原則3年ごとに見直されるため、地価の上昇などが反映されて固定資産税が増える場合があります。また、税制改正や評価方法の変更も税額に影響する可能性があります。
過去にはタワーマンションの固定資産税について、階層による違いを税額に反映する仕組みが導入されるなど、実際の価値に応じて税負担を調整する見直しも行われてきました。
さらに、増築や用途変更などによって不動産の評価が変わり、税額が増えるケースもあります。
固定資産税が上がったときは、「新築の減額措置が終わったから」と決めつけず、納税通知書や課税明細書を前年分と比較しましょう。理由が分からない場合は、市区町村の担当窓口へ問い合わせると安心です。
まとめ
一般的な新築マンションでは、一定の要件を満たすと建物の固定資産税が5年間、2分の1に減額されます。そのため、前年まで8万円だった税額が6年目に16万円近くまで増えても、税金そのものが値上げされたとは限りません。
ただし、減額されるのは建物の対象部分であり、固定資産税全体が半額になる制度ではありません。また、認定長期優良住宅などでは減額期間も異なります。
まずは納税通知書や課税明細書を確認し、自宅にどのような減額措置が適用されていたのかを把握しましょう。新築マンションを購入する際も、減額終了後の税負担まで含めて資金計画を立てておくと、将来の支出を見通しやすくなります。
出典
国土交通省 新築住宅に係る税額の減額措置
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

