年末の宝くじ、もし当選したら税金はかかる? かからない?
配信日: 2020.12.03
年末の宝くじに当選した場合における税金の取り扱いについて解説していきます。
執筆者:柘植輝(つげ ひかる)
行政書士
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。
目次
宝くじの当選金は全額非課税
有名な話でもあるのですが、宝くじの当選金は全額非課税です。仮に1等を当てて億単位の金額を得たとしても、それらは全額非課税で丸々あなたの所持金となります。
宝くじの当選金はなぜ非課税なの?
宝くじの税金が全額非課税となる理由は宝くじの購入金額に税金分も含まれているからです。そのため、当選した際に改めて税金を支払う必要がないのです。
宝くじで税金がすごいって聞くことがあるけどなぜ?
では、なぜ宝くじの当選金は非課税なのに「宝くじで税金がすごい」という話があるのでしょうか。それは宝くじの当選金のその後の使い方に原因があります。宝くじの当選金において非課税とされるのはあくまでも当選時についてだけであり、その後においては通常どおり税金がかかります。
例えば、宝くじの当選金を子や孫に贈与していればそれは贈与税の対象となりますし、宝くじの当選金や当選金で建てた家が相続の対象になればそれは相続税の対象になります。
このように、宝くじの当選金を得た当初は課税の対象とならずとも、それ以降の使い道によっては通常の財産と同じように課税対象となります。
税金の負担を抑えながら宝くじの当選金を分けたい場合はどうすればいい?
宝くじには複数人で購入できる共同購入という仕組みがあります。共同購入では通常とは異なり、複数人でグループを組んで宝くじを購入することができ、当選金はグループ内で分けることができるようになっています。
この仕組みを利用し、宝くじの当選金を分けたい方とグループを組んで宝くじを購入することで、当選金について最小限の支出で分け合うことができます。
なお、2020年11月24日時点で共同購入が可能な宝くじは「年末ジャンボ宝くじ」、「年末ジャンボミニ」となります。宝くじの共同購入を希望する場合は、こまめに宝くじのHPなどを確認し、情報を仕入れるようにしてください。
宝くじの当選金はどう使うべき?
宝くじの当選金の使い道は人によってさまざまです。家族のために使ったり、趣味に使う、挑戦したいことのため、企業のために使うなどがよくある例です。
宝くじの当選金についてどう使うべきという模範解答はありません。とはいえ、税金をめぐるトラブルや、お金をめぐる人間関係のトラブルに巻き込まれない使い方が理想といえるでしょう。宝くじの当選金の使い道については焦ることなく、冷静にゆっくり考えることが大切です。
まとめ
宝くじは購入時に税金分を含んで代金を支払っているため、当選金について税金は発生しません。しかし、当選金を贈与したり、当選金が相続財産となるとそれは贈与税や相続税の対象となります。
宝くじに当選しても、税金がかからなかったからと気を緩めると後々トラブルに巻き込まれてしまう可能性もあります。宝くじの当選金の使い方についてはゆっくりと冷静に考えるようにしてください。
出典
宝くじ公式サイト 宝くじの仕組み
宝くじ公式サイト 仲間で当てよう共同購入
執筆者:柘植輝
行政書士