最終更新日:2019.01.08 公開日:2017.09.14
資産運用

為替相場と投資の関係。外国株の投信をもっていると影響がある?


超低金利の今、皆さんが抱えるジレンマの1つとして、「日本では超低金利なため投資先が見つからない」「海外に投資しようとすると、為替リスクがつきもの」高金利>為替リスク?どっちが勝っているのだろうか?どうやって見極めればいいのか?というものです。

 

二兎を追う者は一兎をも得ず

 

確かに、投資をする以上、海外の高金利市場の金融商品に投資して、高い金利を獲得したうえで円に戻したときに為替のメリットも受けるというのが狙いです。この2つの要因のうち金利については、各国の政策担当者はある日突然不意打ちのように操作することはないので比較的わかりやすいのですが問題は為替です。これは無数の市場参加者がそれぞれの思惑で売買します。加えて経済成長がいい悪いという理由が上下に動く要因ではなく、政治的要因や要人の発言内容も影響を及ぼしますので、全く動きがつかめません。まさに二兎を追う者は一兎をも得ずということわざの通りです。

 

1つめの方法:「為替ヘッジあり」の商品を選択する

 

これに対して1つめの方法としては為替の動きを封印してしまうというものです。外国もの投資信託であれば為替ヘッジあり・為替ヘッジなし、という2つのパターンが販売されていれば、為替ヘッジありという商品を選択してみれば為替の動きを封印することができますから、円高になっても損失を被りません。ただし、為替ヘッジをするにはコストがかかります。また円安になったときにメリットを受けることもできません。

 

2つめの方法:為替が円安になるまで換金を先延ばしにする

 

1つめの方法としては、「為替ヘッジあり」の商品を選択することをご紹介しましたが、それだと、円安になったときのメリットを受けることができませんし、ヘッジコストというのは金利差になりますから、何のために高金利通貨の商品に投資をしたのかわからなくなります。

ですから、むしろ2つ目の方法のほうが有効かなと思います。それは、為替が円安になって二兎を追う者が二兎を得るようになるまで利益確定のタイミングを先延ばしにすることです。確かにその間に高金利国の金利が引き下げられる可能性があるかもわかりませんが、前述のとおり、政策金利の上げ下げは為替の動きに比べてはるかに予測が立てやすいものです。ですから、二兎のうち、金利を注視することに比重を置くようにしておくほうがストレスもたまりません。ただしこれができる条件として、「いついつまでに必ず収益を上げなければ」といったような厳格なゴールを設定しているものではなくてあくまでも「利益が出たときに換金すればいい」といったような余剰資金であることが必要になります。

柴沼直美

執筆者:柴沼直美(しばぬま なおみ)

CFP(R)認定者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士
日本証券アナリスト協会検定会員、MBA(ファイナンス)
キャリアコンサルタント、キャリプリ&マネー代表
大学を卒業後、日本生命保険に入社。保険営業に従事したのち渡米。米国アリゾナ州、Thunderbird School of Global ManagementにてMBAを修得。帰国後外資系証券会社、投資顧問会社にてアナリスト、日本株ファンドマネジャーを経験。出産・母親の介護を機に退職。三人の子育ての中で、仕事と主婦業の両立を図るべく独立。キャリアカウンセラー、CFPの資格を活かしつつ、それぞれのライフステージでのお金との付き合い方を、セミナーや個別相談により紹介。子どもの教育費・留学費から介護に至るまで経験を交えた実行可能な幅広いストライクゾーンで対応。
http://www.caripri.com



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