【バランスファンド】は投資初心者にオススメなの?
配信日: 2018.08.15 更新日: 2019.01.11
プロにおまかせできるという点で、初心者にとっては投資信託を選ぶ手間が省け、安心しやすい商品かもしれません。
しかし、バランスファンドは優れた面がある一方、注意点もあります。注意点を正しく認識することで、資産運用の成績は向上するでしょう。
Text:前田菜緒(まえだ なお)
FPオフィス And Asset 代表、CFP、FP相談ねっと認定FP、夫婦問題診断士
保険代理店勤務を経て独立。高齢出産夫婦が2人目を産み、マイホームを購入しても子どもが健全な環境で育ち、人生が黒字になるようライフプラン設計を行っている。子どもが寝てからでも相談できるよう、夜も相談業務を行っている。著書に「書けばわかる!わが家の家計にピッタリな子育て&教育費のかけ方」(翔泳社)
目次
バランスファンドとは
投資信託で投資を始めてみよう、そう考えたとき、日本株か、世界株か、それとも債券か、種類がたくさんあるので悩むかと思います。バランスファンドはパッケージ化されていますから、それ一つで株式や債券に投資でき便利です。とはいえ、パッケージ内容は様々です。バランスファンドにも種類がいくつかありますので、紹介したいと思います。
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代表的なバランスファンド
例)セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
株式と債券の投資比率は原則50:50で、投資する国はアメリカ、ヨーロッパ、日本、新興国など様々な地域に投資しています。資産配分比率は以下の通りです。
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド目論見書より
資産均等型バランスファンド
例)eMAXISバランス(8資産均等型)
日本を含む世界各国の株式、公社債、不動産投資信託に投資をするバランスファンドです。各資産への投資割合が均等となっているので、均等型という名前がついています。
eMAXISバランス(8資産均等型)目論見書より
ターゲットイヤー型
目標となる年齢(ターゲットイヤー)を決め、その年齢に向かって次第に投資する資産の配分を変更するファンドです。たとえば、今30歳の方が60歳までに資産形成をしたいと思ったら、60歳がターゲットイヤーとなります。
60歳まであと30年ありますから、若いうちは株式投資の比率を多くし積極的にリスクを取って運用しますが、60歳が近くなると株式の投資比率を低め、安全投資に徐々に移行します。ターゲットイヤー型は商品名にターゲットイヤーとなる年が明記されています。
例)野村資産設計ファンド2050
2050年にターゲットイヤーを迎える方向けの商品です。2050年に向けて、徐々に投資割合が変化していきます。
野村資産設計ファンド目論見書より
バランスファンドのメリット
手軽に分散投資ができる点が最大のメリットです。資産運用の基本の1つが分散投資ですから、大きく値下がりするリスクを減らすことができ、この点は、大きな魅力です。
また、常にプロがバランスを考慮しながら投資してくれるので、自分でメンテナンスをする必要はありません。手間いらずの楽なファンドといえるかもしれません。
バランスファンドのデメリット
バランスファンドにもよりますが、信託報酬が少々高く設定されている商品があります。信託報酬はそのファンドを持っている以上、払い続けるコストですから少しでも安いほうがいいですね。
また、ターゲットイヤー形の場合、若い時は株式の投資比率が高いですから、大きく値下がりすることがあるでしょう。相場が回復した時に、株式投資比率が高いままなら、値下がりした分を取り戻すことができるかもしれませんが、株式投資への比率が低くなっていると、値下がり分を取り戻せなくなる可能性があります。
バランスファンドの資産配分を確認しよう
バランスファンドはメリットもありデメリットもあります。この両方を認識しておく必要があるでしょう。バランスファンドの資産配分が自分の運用方針と一致しているかも確認が必要です。
バランスファンドは、分散投資ができるとはいえ、分散投資とは、自分の全資産のバランスを考えて行うものです。それに、プロにお任せだから安心というわけではありません。
バランスファンドを購入する際は、投資対象と投資割合を十分に理解した上で購入することが重要です。自分が求める内容であるか、しっかり確認をしておきましょう。
Text:前田 菜緒(まえだ なお)
1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP(R)認定者