最終更新日: 2019.01.10 公開日: 2018.11.24
資産運用

意味ないオマケ投資(ポイント投資・おつり投資)に要注意!

執筆者 : 野原亮

最近は、より投資を身近にということで「資産形成」という言葉が広まったり、ポイント投資の拡大やおつり投資、スマホでサクッと投資みたいなことが、各社各所で広がっているように感じます。
 
お金を出す側にとってはとてもとっつきやすく、関連情報も豊富で、便利な時代になったもんだとつくづく思います。それと同時に、ブームやニュースに流され、わけもわからないまま「皆がやっているから」「なんとなく」という理由でデビューしてしまうかたも多い気がします。
 
オマケ投資については筆者も実践・研究中ではありますが、とても有効だと思う反面、無意味な本末転倒ともいうべき投資スタイルも見受けられます。
 
今回は意味ある投資行動と無意味な投資行動の例をご紹介していきます。
 
 
野原亮

Text:

Text:野原亮(のはら りょう)

確定拠出年金相談ねっと認定FP

確定拠出年金創造機構代表
https://wiselife.biz/fp/rnohara/
現東証1部上場の証券会社に入社後、個人営業・株式ディーラーとして従事。口座残高が当初20万円のお客様が2,000万円になったことも。その後、営業マーケティング会社に転職。生涯担当顧客は1,000名超。 2016年に確定拠出年金専門のファイナンシャルプランナーとして開業。法人への企業型確定拠出年金制度の導入を中心に、個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)制度の普及にも努めている。生活に密着したお金の話は「人生有限、貯蓄無限」と考え、公的年金や資産運用のアドバイスも。2017年、DVD「一人社長・夫婦経営の社長のための確定拠出年金」を出版
https://www.amazon.co.jp/dp/B073JFYMQV

野原亮

執筆者:

Text:野原亮(のはら りょう)

確定拠出年金相談ねっと認定FP

確定拠出年金創造機構代表
https://wiselife.biz/fp/rnohara/
現東証1部上場の証券会社に入社後、個人営業・株式ディーラーとして従事。口座残高が当初20万円のお客様が2,000万円になったことも。その後、営業マーケティング会社に転職。生涯担当顧客は1,000名超。 2016年に確定拠出年金専門のファイナンシャルプランナーとして開業。法人への企業型確定拠出年金制度の導入を中心に、個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)制度の普及にも努めている。生活に密着したお金の話は「人生有限、貯蓄無限」と考え、公的年金や資産運用のアドバイスも。2017年、DVD「一人社長・夫婦経営の社長のための確定拠出年金」を出版
https://www.amazon.co.jp/dp/B073JFYMQV

ポイント投資のイメージ

例えば1万円分の買い物をしたら、ポイントが1%つくという場合には、100ポイントが手元にきますよね。このポイント活用法は従来であれば「値引き分」として、何か別の買い物の支出を減らしてくれていました。
 
この値引き分を通常の買い物で消費するのではなく、「ほぼ現金」として投資信託(以下、投信)の購入原資や、疑似運用体験に使えますよ、という斬新なしくみです。
 
ポイントの範囲内でしたら、元手ゼロで投資ができますし、ほかに投資している分があるのなら、運用資産全体を膨らますことも可能です。元がポイントであれば、懐から現金をだす投資と違い、よりリスクもとれるはずですので、普段買わないような投信もお試しで買ってみることもあるかもしれません。
 
投信の購入代金にあてたポイントは、投信そのものが流動性の高い金融資産となっていますから、いざという時にはもちろん数日で換金可能です。
 

おつり投資のイメージ

おつり投資のサービス内容は、各社で全く異なっておりますのでひとくくりにはできませんが、基本的なコンセプトはこうなります。あらかじめ毎月いくら積立てるか事前設定をしつつ、毎回の買い物からでたおつりを、設定金額の範囲内で積立てしていきます。
 
普段投資をしない層が、無意識のうちに運用資産をつくっていけるということで、人気がでてきています。
 

それぞれのオマケ投資の留意点

前述の通り、投資に利用されるポイントは本来値引きにあてることで節約ができました。これを投資にまわすことで、節約効果を削減してしまうことになります。ただしその分、以前よりも節約に身が入る可能性もありますよね。
 
また、経費で落とせるものはなるべくキャッシュで、経費で落とせないものやプライベートの出費はなるべくポイントで、というようなメリハリはつけやすいかもしれません。
 
一方、おつり投資はどうでしょう。消費をすることで一定額までのおつりが投資にまわるという点で、ムダ使いを助長する可能性があります。
 
また、無意識に投資することが果たしてその人のためになるのか大いに疑問です。初めから毎月5,000円、など投資に回す金額を決めて、自主的に投資したほうが本人にとって良いことのように思えます。
 
このように、一口にオマケ投資といっても、実際に細かくみていくといろいろと問題をはらんでいます。安易に周囲の影響を受けるのではなく、自分の目で見て判断されることをオススメいたします。
 

最終的には普通の投資家へ

いままで無関心だった層が、ポイントでもおつりでもこれをきっかけに、為替や株式、投資信託に興味をもっていただくのはとても素晴らしいことです。オマケ投資のメリットは、なんといっても投資の勉強と実践を、恐怖と無縁な精神状態で、同時にできてしまう点だと思います。
 
投資というのは、スーパーの試食コーナーや車の試乗のように疑似体験・事前体験のできない分野でしたから、「その覚悟を決めたもの」だけが体験・実践のできることでした。
 
ところが、オマケ投資のような投資スタイルにより、今までできなかった疑似体験・事前体験が可能になりました。ただどちらにしても、オマケ投資だけでは資産形成にはなりませんから、ぜひ徐々にステップアップしていかれることを願うとともに、お役に立てれば幸いだと思っています。
 
Text:野原 亮(のはら りょう)
確定拠出年金相談ねっと認定FP